この文章を読んだのは10年以上前だったと思う。
村上春樹の「走ることについて語るとき僕の語ること」にあった一節。
太りやすい体質に生まれたことは、かえって幸運だったのかもしれない。
つまり僕の場合、体重を増やさないためには、毎日ハードに運動をし、食事に留意し、節制しなくてはならない。
しんどい人生だ。
しかし、そのような努力を怠りなく続けていると、代謝が高い水準で保たれ、
結果的に身体は健康になり、頑丈になっていく。
老化もある程度は軽減されるだろう。
この「代謝が高い水準で保たれ、結果的に身体は健康になり、頑丈になっていく」
というところがいまいちピンとこなかった。
代謝がいい?
それってなに?
燃費が悪いだけじゃないの?
そう思ってた。
が…このトシになってようやく理解出来るようになってきた。
新陳代謝とは細胞がバンバン再生されること。
身体がリニューアルされること。
疲れが回復する。
脂肪を効率よく燃やして貯めないから体脂肪もつかない。
脳だって同じ。
つまりいつも頭が冴えてシャキッとして、筋肉も張りがあり、つまり気持ちいい。
いつまでもそうじゃないということを思い知らされてるこらこそ理解できる。
いいことづくめ。
ただ、気づくのがあまりに遅い。
新春文楽公演に行きました。
大夫さんや曲師さんらの名前が変わっていた。