朝をどう目覚めるか、が目下の問題だ。
熱くて夜中に起きてしまったか、あるいは朝まで眠れたか。
布団から立ち上がった時の身体の感覚、重いか、意外と軽いか。
今日はどうだったか? すでに忘れている。(笑)
寝坊した。
大事なのはそこから。
朝のルーティーンをちゃんとこなして、リスケジュールして、時間を有効に使う。
客観的に自分のいまの状況を観る。
毎日が夏休み…に近い。
レイモンド・カーバーの散文詩にこんなフレーズがあった。
おいブコウスキーいろんなことがあったけど
お前はラッキーな男
(村上春樹訳「君は恋を知らない チャールズ・ブコウスキー、朗読の夜」)
お前はラッキー、といえば今日の昼ご飯。
ヒロが安いミスジの肉があったからと食卓に牛焼き肉が出る。
炊きたてのご飯に山葵をそえて食べる。
オイルサーディンの醤油焼きをのせて食べる。
旨くないわけがない。
朝になるとクラシック・ミュジックをかけてさ
タイプライターの前に坐る
煙草に火をつけて ほらこんな風にさ
それでおいブコウスキーお前はラッキーな男だぜって自分に言うんだ
おいブコウスキーいろんなことがあったけど
お前はラッキーな男
富裕層ではないけれど、労働時間(拘束時間)と、収入と、メンタルの圧と、健康状態と、
それらのバランスを考えると僕は恵まれているとしか思えない。
それはラッキーだと受け止めている。
懸念は同時にある。
いつか借金取りが来る。(実質的なローンはないけれど)
実感をともなわない得体の知れない不安はある。
微妙なバランスで成り立っている今だもの。
ま、とにもかくにもラッキーであるし、ラッキーだという自覚はある。
実はこれが数十年続いているというのが最もラッキーなのだが…。
ハードルの高さを自在に下げ合わせていける能力だと言えばそうなのだけど、
自分の努力や能力などを鑑み、プラマイ差し引きで考えても、幸運である。
だってこの労働時間で…言うまい言うまい。
さて、問題は…それを認めた上で今後をどうふるまうか?
このラッキーを未来にどう繋げるか?だ。
ブコウスキーのように居直り生きていくのも手かなと思う。
猛暑の街に出る。
朝のプールは欠かせない。
郵便局へ行き、M田さんにコーヒー豆を送る。
尼崎で途中下車しユニクロでエアリズムのシャツなどを買う。
リーブル梅田で映画を観ようと計画していたがやめる。
茶屋町のスタンダードブックストアへ行ってみる。
7月31日で閉店との貼り紙。
地下鉄で心斎橋へ移動。
スタンダードブックストアの心斎橋店で文庫本2冊とコーヒーのレンジサーバーを買う。
前に見て欲しかった耐熱ガラスのサーバー、大きさとデザインがいい。
飲み物を注文して1時間ほど過ごす。
ノートにいったん年齢を忘れて大きなやりたいことと小さなやりたいことを記す。
歩いて日本橋へ移動。
午後4時過ぎは熱がこもり暑さのピークだ。
ヒロと合流し正起屋で早めの夕食。
食べ終えて文楽劇場へ行く。
久々に国立文楽劇場に行く。
Nさんにいただいたチケットで14列目、ほぼ正面の席。
前に文楽を観たのは一年以上前だ。
住大夫さんも、文雀さんも亡くなり、大夫、三味線、人形遣いの面々も世代が進んでいた。
そうか吉田玉女さんは吉田玉男になったのか。
咲甫太夫は織太夫になっていた。
芸名の大夫の字は太夫となったらしい。
(役としては大夫)
愕然としたこと。
今日のレイトショー、「新版歌祭文」の野崎村の段。
この演目は…3年前に観ていた。
住大夫さんの復帰公演でそのときの感動を僕は日記に熱く綴っている。
恐ろしいことにそのことさえをほとんど忘れていた。
老化も危険水域に入ってきた。
いやマジで。
shioshiohidaneko.hatenadiary.com
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演目、もうひとつは「日本振袖始」、八岐大蛇が登場するスペクタクル文楽。
おろちに変身する岩長姫をつかうのは3世桐竹勘十郎、部長です。
部長も取締役くらには老けていた。
でも、エースの働き、気合いの入った人形遣いでした。
終演後、階段の下でその桐竹勘十郎がすでにポロシャツ姿の私服でひとり立っていた。
外国人の夫婦となにやら会話、このあと大事な会食なのだろうか。
さっきまで岩長姫を遣ってたのに、あれ早着替え!
帰宅後、プールへ行く。
夜もプールだ。
いつ以来だろう、クロールで泳いでみた。
25mを往復。
右肩は動きにくいがやってればスムースになるだろう。