ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2017/6/6 曜変天目(ようへんてんもく)

f:id:shioshiohida:20170607002454j:plain

 

ヒロにつき合って美術館へ行く。

といっても京橋から歩いて15分、いつもの通勤ルートです。

「藤田美術館」が2020年までの改装に入るので旧い建物としては最後の公開。

平日なのにそこそこの人出でした。

f:id:shioshiohida:20170606143442j:plain

 

なるほど建物は古い。

国宝や重文がいっぱいあるのに木造の建屋では火災や地震や盗難に無防備だろう。

この有名な茶碗、曜変天目も立て付けの悪い木枠で普通のガラスケースの中にある。

国宝なのに。

ところで不思議に思ったことがある。

この茶器は南宋時代のもので、南宋といえば当然外国から持ち出された(持ちこまれた)もの。

こういうのも国宝に指定されるのですね。

もし日本がダ・ビンチの「モナリザ」や、ミケランジェロの「ダビデ像」や、

ゴッホの「ひまわり」を所有してたら国宝になるのだろうか?

f:id:shioshiohida:20170607002453j:plain

 

美術館の玄関前にある多宝塔。

大正時代に高野山から移築したものだという。

f:id:shioshiohida:20170606150325j:plain

 

展示物が少ないので30分ほどで見終わる。

きょうは昨日から打って変わって蒸し蒸しする。

隣の旧藤田邸庭園を歩く。

春は桃や梅が咲き乱れていたが今は緑一色。

f:id:shioshiohida:20170606150942j:plain

 

中央の広場にクローバーが咲き乱れていた。

f:id:shioshiohida:20170606152100j:plain

f:id:shioshiohida:20170606151139j:plain

f:id:shioshiohida:20170606151718j:plain

 

藤田美術館の建物、元は蔵だったのだろうか。

f:id:shioshiohida:20170606152006j:plain

f:id:shioshiohida:20170606151353j:plain

 

MEMO:OBPのスターバックス アズマックス たくみ/T部長 大安 インハイ特番

2017/6/5 最高純度の青色か?

進撃のガッキー!

午後6時、道頓堀の交差点に巨大な新垣結衣がそそり立っていた。

それにしても空が青い。

一点の曇りもない最高純度の青色。

今朝、ヒロが言う。

「ことしはちゃんと初夏らしい日が続くね。ここ数年はすぐに梅雨入りして暑くなったのに。」

 

f:id:shioshiohida:20170606013935j:plain

 

朝、きょうもまたスッキリしない。

疲労感とともに起きる。

A部氏も同じく、絶好調から遠く離れて、だそうだ。

疲労感って共有すると少しは楽になる。

絶好調とまではいかないが、去年まで調子がいい日はまだあったような気がする。

時は容赦なく老いを運んでくる。 

 

 「…そして若死をまぬがれた人間には、その特典として確実に老いていくという

  ありがたい権利が与えられる。肉体の減衰という栄誉が待っている。」

                                (村上春樹)

 

この風邪っぽいだるさはおそらくU氏のお別れ会の日に遅くまで飲んで、乗り過ごして芦屋駅で

冷えこんだのに半袖シャツのまま夜気にさらされて20分くらい待たされたせいだと思う。

そういえば…風邪が治らないなと思って病院に行ったら悪性リンパ腫だったという話を聞いた。

白血病で死んだばあばあも、そういえば…。

身体が弱ると悪いことを先に考えてしまう。

 

午後から阪神電車でナンバへ出る。

また外国人(おもにアジア)比率が一目盛り上がったような気がする。

つい20年前にはミナミに外国人観光客なんていなかったような気がする。

 

眼鏡堂氏推奨の「スタンダードブックストア」へ行った。

恵文社みたいな本揃えの店。

しばし本を漁る。

「茨木のり子の食卓」に心惹かれたが買わなかった。

カフェで珈琲を飲む。

中央に大きなテーブルが2つある。

一人分のスペースが広くて気持ちいい。

MacBookを開きたかったが誰もパソコンをしてなかったので遠慮する。

そういうルールなのかと郷に入れば従う。

スタンダードブックストア心斎橋 - livedoor Blog(ブログ)

f:id:shioshiohida:20170605175234j:plain

 

打ち上げ宴の時間まで1時間。

純度の高い空の下、日本橋の「独酌虎徹」まで歩く。

半年ぶりくらいの虎徹、カウンターの中にきれいめの女性ふたり。

黒板のメニューはどれも美味しそう。

牛肉と新じゃが煮つけと「天狗舞」+「義侠」を半分ずつ。

一度、この店で完結したいと思っているがいまだ叶わない。

UPチャンの日々食飲遊記:独酌「虎徹」/日本橋

 

小一時間過ごして会場のお店へ行く。

奥の小上がりに3人がすでに待っていた。

おつかれさん、乾杯!

味園ビルの2階をひやかして千日前を歩きA木と虎食堂で立つ。

タイガーダイナー(虎食堂)

キング曰く、ホッパーの絵のような夜景色。

f:id:shioshiohida:20170606013938j:plain

 

次の番組企画を考える。

ひとつは「あすリート ケンミンショー」、もうひとつは…忘れてしまった。

続きを読む

2017/6/3 大丈夫、すぐに忘れるから

爽やかに晴れた日曜日。

無駄に夜更かしして自業自得の寝不足か、朝からスッキリしない。

なんだ? こびりついた油汚れみたいな疲れは。

軽い頭痛と肩凝り。

夜が冷えこむのにずっと薄着でいたせいで風邪気味なんだろうか。

とにかく、絶好調から遠く離れて久しい。

 

アクティブに動きたい日和だけど無理はしたくない。

老いては体調に従え、だろう。

映画くらいは大丈夫だろう。

6本観たので無料で一本観られる。

 

定期券の使えるジェイ尼まで出かけ2本観た。

12:30「夜空はいつでも最高密度の青色だ」@MOVIXあまがさき スクリーン1

日曜日なのに観客は僕を入れて7人。

16:00「メッセージ」@MOVIXあまがさき スクリーン3

こっちは大きなスクリーンで20人弱か。

f:id:shioshiohida:20170604211710j:plain

f:id:shioshiohida:20170604211706j:plain

 

「夜空…」主演は原田美枝子の娘 石橋静河。

最果タヒという詩人の書いた同名の詩にインスピレーションを

受けた石井監督オリジナルのシナリオ。

主人公の石橋静河は看護師で夜はガールズバーでバイトをする。

「だいじょうぶ、すぐに忘れるから」

という彼女のモノローグだけが妙に胸に刺さった。

彼女は看護師で毎日仕事場で死と向き合っている。

その日常体験から出た言葉だろうけど…。

いろんなことが思い出せない還暦の僕にかけてくれた若い娘の言葉でもある。

あれ誰だっけ?

あ、(調べたら)思い出した。

そうそう〇〇だ。

彼女が言う。

「だいじょうぶ、すぐに忘れるから」

 

 現代の東京。看護師として病院に勤務する傍ら、夜はガールズバーで働き、

 言葉にできない不安や孤独を抱えながらも誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香(石橋静河)。

 一方、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じ、

 どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年・慎二(池松壮亮)。

 そんな二人は、人身事故で山手線が止まった夜の渋谷で偶然に出会う。

 絶望と希望のはざまで、二人は少しずつ前へ進もうとするのだが……。

f:id:shioshiohida:20160913232520j:plain

 

「メッセージ」は傑作「ボーダーライン」のドニ・ヴィルヌーヴ監督、

音楽も同じヨハン・ヨハンソン。

あの重低音が炸裂する。

主演はエイミー・アダムス。

 

解説をコピペしておこう。

続きを読む

2017/6/3

6月に入ってカラッと爽やかな日が続く。

旧暦では皐月九日、梅雨に入ってもおかしくない頃です。

 

夕食は小林カツ代さんのレシピで作ったカルボナーラ旨し。

加えてワインバルで知った裏技(?)を実行。

カルボナーラにレモンをたっぷり絞りかける。

初夏向け、さらに旨し。

f:id:shioshiohida:20170603203317j:plain

 

夕刻、買い物ついでにロードバイクで神戸方面に。

魚崎駅前の駐輪場に停めて住吉川沿いのランニングコースを走る。

右岸左岸どちらから走り始めても距離表示がある。

上流へ遡り、灘高前を通り過ぎ、白鶴美術館が見えたら折り返す。

下り坂に足を急かされて海まで走ると5キロ、陽が落ちる。

f:id:shioshiohida:20170603174840j:plain

f:id:shioshiohida:20170603182906j:plain

 

朝兼昼食は古代米(黒米)と豚肉のはりはり、卵焼き、茄子の油炒め。

来週、ミヤマキリシマ咲く九州の山へ遠征予定。

フェリー、宿、レンタカーの予約を済ませる。

そろそろ梅雨入りかも。

f:id:shioshiohida:20170603121658j:plain

続きを読む

2017/6/2 同じ時代に

4月に亡くなったU氏のお別れの会があった。

幸いなことに3日前までの予報がはずれ、初夏の青空が広がった。

空気は爽やかに乾いて日差しもやわらかい。

会場となった谷町四丁目のポスプロには多くの人が集まった。

飾られたUのコラージュの一枚一枚の写真は時代の空気や色や匂いを閉じ込めている。

f:id:shioshiohida:20170602163514j:plain

 

僕を含め ほとんどが故人と同年輩。

同じ時代、同じ季節を生きてきた。

みんな一様に年老いて、一様に疲れた顔をして、何十年ぶりかの再会の言葉をかわす。

遠くへ来てしまったね……そんな諦念を白髪と顔のしわに漂わせてビールを飲んだ。

多くを語るまい。

Uのいるところまで行くのに皆それほど遠くない時代を生きている。

柳ジョージ /// 同じ時代に /// LIVE

 

 

f:id:shioshiohida:20170602120938j:plain