4月に亡くなったU氏のお別れの会があった。
幸いなことに3日前までの予報がはずれ、初夏の青空が広がった。
空気は爽やかに乾いて日差しもやわらかい。
会場となった谷町四丁目のポスプロには多くの人が集まった。
飾られたUのコラージュの一枚一枚の写真は時代の空気や色や匂いを閉じ込めている。
僕を含め ほとんどが故人と同年輩。
同じ時代、同じ季節を生きてきた。
みんな一様に年老いて、一様に疲れた顔をして、何十年ぶりかの再会の言葉をかわす。
遠くへ来てしまったね……そんな諦念を白髪と顔のしわに漂わせてビールを飲んだ。
多くを語るまい。
Uのいるところまで行くのに皆それほど遠くない時代を生きている。