いまナニワは世界の中心?
大阪ではG20サミットで厳戒態勢。
もう早く終わらんかな、テレビやWEB上に見たくない顔が多すぎる。
こんな美しい季節には特に見たくない。
きょうはデジカメCYBERSHOT-WX100 の絵画調モードでいこう。
幸いにも降ってない。
西宮北口へ自転車を走らせる。
塚口サンサン劇場の午前中の映画をネット予約しておいた。
このモードで撮ると世界がアニメ映画みたいになる。
勝手に「君の名は。」の監督から“新海モード”と名付けた。
ホームの売店も“新海モード”で撮ると素敵なドリンクを売ってそう。(笑)
塚口サンサン劇場、ケヤキ並木がいい。
シートがいい。
トイレが清潔。
シニア料金が1000円。
西宮北口からの往復電車賃360円を払っても来たい映画館だ。
6月から普通のシニア料金は1200円に上がってしまったし。
BF3のシアター3でした。
BFでは一番大きなスクリーン、見やすいです。
エアコンが効いてる。
ブランケットを膝に、無印のウインドブレーカーを着る。
客の入りは10人くらい。
「希望の灯り」@塚口サンサン劇場
予告編を見て行こうと決めた。
予告編で釣られると高い確率でがっかりさせられる。
でも、これは例外、こころにしみる傑作でした。
旧東ドイツを舞台に、社会の片隅で生きる人々を描いたヒューマンドラマ。スーパーで働く無口な青年を主人公に、互いを支え合う、悲しみや心の傷を抱える人々のささやかな幸せを映し出す。主人公を演じたのは、『未来を乗り換えた男』などのフランツ・ロゴフスキ。原作はクレメンス・マイヤーの短編「通路にて」。トーマス・シュトゥーバーが監督を務めた。
旧東ドイツのライプチヒ。27歳の無口な青年クリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)は、スーパーマーケットの在庫管理係として働くことになる。仕事を教えてくれるブルーノ(ペーター・クルト)や魅力的な年上の女性のマリオン(ザンドラ・ヒュラー)ら職場の人たちは、親切だったが節度があった
シネマトゥデイ (外部リンク)
舞台は旧東ドイツ ライプチヒ郊外の大型スーパー。
そのスーパーの倉庫や売り場で働く、
見映えのしない、若くもない。普通の労働者たちの日常。
実に地味な日常だけどなぜか見てて退屈しない。
演技や音楽の使い方にアキ・カウリスマキ味あり。
見ながら邦題の意味を考えていた。
(原題は「通路にて」)
「希望の灯り」?
希望がこの映画のどこにあるのか?
観客は、ほんの、ほの微かに差す希望の灯を見つけようとする。
そして、見つけてしまう。
身近にあって直に触れられるささやかな喜び。
その愛おしいセンサーこそが大事なのだと。
しあわせを再認識することこそが作品のテーマになってるのかなと思う。
終盤、スーパーで延々と流れるサン・ハウスのデルタブルースがしみる。
♫ Don't you mind people grinnin' in your face
ドイツは1990年に再統一した。
この映画はその10年後、2000年あたりの統一ドイツ。
主人公のクリスティアン(2枚目の左 27歳)は多感なティーンだった。
職場の先輩ブルーノ(右 54歳)は40代半ばの働き盛り。
長距離トラックのドライバーとしてバリバリやっていた。
「飛ばした道が懐かしい。楽しい時代だった」とため息まじりに言う。
ブルーノはいま還暦過ぎの僕たちの少し上の世代。
日本で言えば団塊の世代だろうか。
自分が東ドイツに生まれていたら…とふと想像する。
再統一した1990年は33歳。
うまく生きていけただろうか?
主人公のクリスティアンが恋心を抱く年上のヒロインがいる。
マリオン(37歳)は既婚者。
それもまた絶望も混じった微かな希望の灯り。
この女優さんを見るとかつての東ドイツの陸上や水泳のオリンピック選手を思い出す。
「希望の灯り」フォークリフト・バレエ本編映像&予告編
雨の気配はしばらくない。
西宮北口へ戻り、昼飯を食べようとアクタへ行くがどこも満員で居心地が悪そう。
ジュンク堂併設の「春秋」でトーストセットにする。
カレーライスが旨そうだった。
ガーデンズの「デカトロン」でバスケットボールを買おう。
ところが!
平日にはガラーンとして映画で観たスーパーの倉庫みたいだった店がごった返していた。
レジには長蛇の列。
ガーデンズは平日に限る。
15時前に帰宅する。
ヒロは保険組合の健診に尼崎へ行っている。
湿気がある。
エアコンを始動させる。
きょう6/29はことしのクーラー開始日。
昼過ぎに睡魔に襲われる。
陸上の日本選手権をテレビ観戦。
TODOリスト、せめて一つ、せめて二つでもやっておきたいな。
今、My Barにはオールドパースーペリアとマルス越百(コスモ)と、このバランタイン17年がある。
このくらいの贅沢を楽しめるってのは悪くない。
冷蔵庫には日本酒も数種類眠っているし。
いつか体調がいいときの楽しみにしよう。
一時期はウイスキーなんて欲しくないと思ってたけど物欲も食欲も適度にあった方が人生は楽しい。
物欲もほどほどにある。
普段使いのバックパック、歴代のLLビーン→カリマー→マムート。
真ん中のカリマーの30Lはマムートの22Lよりかなり小さい。
小さいけど普段はこれくらいでいいな。
実際に何度か使ってみて落ち着くだろう。
夏場はトートバッグも使うだろうし、これもせいぜい楽しもう。
「希望の灯り」を見て気がついた。
しあわせは高尚なものではない。
いまここにある。