ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/09/05 (月) ソーバーなる日々

「この世界に残されて」孤独なふたりが紅茶を飲む。このシーンだけで涙腺がゆるむ。

【 09.05 日録 】

気分を変えたいのと流行りに乗る軽薄さでソーバーなんて言ってる。ソーバー= しらふ で要するに断酒しているということ。今日で5日目になる。寝酒をしないので睡眠の質が良くなるらしい。実感としては…悪くはないが、いきなり若い頃みたいに、朝から絶好調!なんてことにはならない。アサー!とか、鼻血ブー!とか谷岡ヤスジのニワトリみたいにはならない。谷岡ヤスジ わかるかなあ? あの人気はいったいなんだったんだろ? とにかくソーバーでもトシヨリだからそれなりに調子がいいという程度で、劇的改善を期待してはいけない。まだ寝る前にオフるがエアコンと扇風機まじりでたましだまし寝ているので、涼しくなれば自然にいい睡眠がとれるだろう。とにかくソーバーが続いている。今週はそれなりに予定がつまってて、週末はずっと屋外で取材だから体調を整えるに越したことはない。

 

午前中にプール、午後から出勤する。真夏のようにギラギラと暑い。蝉はもう鳴いてないが高校野球2回戦真っ最中くらいの感じの夏である。3時に出社して週末の撮影や翌日の収録に関しての準備、編集のチェックなどをこなす。編集は阪神タイガースの原口選手についてのドキュメントだが、かつてのBRAVO!でやっていたほどの密度はない。あの当時(10年以上前)も決して満足できるものではなかったけれど、スタンダードの劣化は否めない。チェックする自分の基準も低くなってきているのも紛れもない事実で、自らも熱意の低下は否めない。要するに排気量がない。パワー不足なのだ。もう引退しろということかと思うが、しっかりした若手、新戦力はまったく育っていない。…なーんて感想を抱きつつ本日の仕事は終了。帰りの駅のセブンイレブンで缶ビールの誘惑に絡め取られそうになるが我慢。帰宅してamazonプライムで「この世界に残されて」を観る。大戦直後のハンガリー、ホロコーストから生き延びた孤独な二人の暮らし。劇中の何度か出てくる台詞「今のままが一番、このままが続いて欲しい」自分もいまはそう思う。多くは望まない。同時にそう思うことが、少しだけ哀しくもある。