2016/2/17 肩甲骨に惚れた

バレエ「白鳥の湖」 全幕を観ました。

しかも生オケで。

自分の人生の予定にはなかったことです。

 

東京バレエ団 ブルメイステル版「白鳥の湖」@芸文センターKOBELCO大ホール

ブルメイステルとはウラジミール・ブルメイステルという演出家(振り付け)の名前。

「白鳥の湖」で一般的なのはフランス人のマリウス・プティパという人の演出だそう。

ブルメイステルとプティパの違いはわからないがどちらも故人ですでに歴史上の人物。

作曲は言わずと知れたヴィクトール・チャイコフスキー。

僕が生まれて初めて買ったLPがチャイコフスキーだった。

「白鳥の湖」と「くるみ割り人形」の入った廉価版のアルバム。

どこのオーケストラの演奏だったかは忘れてしまった。

中学生のころに何度も聞いて耳に残っている。

その曲を生のオーケストラ(大フィル)で聴くとは!

長生きはするものだ。(笑)

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バレエファンのヒロが予約してチケットを買ってあった。

僕は失念していて2週間ほど前に知った。

正直、不安だった。

バレエのガラ公演は何度か見たが全幕ものは初めて。

寝落ちせずに耐えられるだろうか、と。(笑)

寝るのは仕方ない。

鼾なんてかこうものならヒロに叱責される。

 

 

果たして…大丈夫でした。

一幕では少しだけ落ちたけど2幕の湖の場面からはけっこう楽しめた。

(ポスターにある白鳥の群舞と王子とオデットが登場するメインの場面)

芸術であるバレエをこんな見方ばかりしていいのだろうかと疑問だが、

とにかく、ダンサーたちの身体能力の凄さに目を見張る。

 

プリマドンナの上野水香を見るのは二度目。

3年前の2013年2月に「ボレロ」を岸和田で見た。

あのシルヴィ・ギエムと同じ赤い円卓で踊るモーリス・ベジャール版だ。

   

東京バレエ団「ボレロ」[モーリス・ベジャール振付] - YouTube

 

 今回の「白鳥」、上野水香の踊る姿を見て、わ、かわいい! と思った。

バレエファンのヒロも「めちゃかわいいオデットだったね」と言う。

それにあんな華奢な身体ですさまじい運動量だった。

拍手喝采。

 

「白鳥の湖」の特徴としてヒロインの一人二役がある。

白鳥と黒鳥、黒鳥はブラック・スワンだ。

4階席で見たのでメイクや表情がわからなかったが、

遠目俯瞰で見ても鮮やかに演じ分けていたのがわかる。

オデット(白鳥)はしなやか、オディール(黒鳥)は直線的に舞う。

今月から毎日ストレッチをしているのでダンサーたちの柔らかさに目を奪われる。

白鳥の翼はしなやかでダイナミックに動く。

上野水香の肩甲骨まわりの柔軟性に惚れてしまった。

     
     東京バレエ団初演 ブルメイステル版「白鳥の湖」リハーサル

 

全4幕の開演が7時(ヒロが遅れてギリギリに到着、心配した…)、

カーテンコールが終わったのが10時過ぎと3時間強の公演。

楽しかった。

終演後、ロビーで酒豪Nさんを見つけて挨拶する。

彼女は仕事、夫のA部氏からは公演中に天満独酌のメールが届いていた。

ヒロ曰く、読売テレビはバレエ公演が多いという。

事業にそういうコネクションや伝統があるのだろうか。

二人でブルメイステル演出について話が弾む。

 

そういえば…「ファーストポジション」というドキュメンタリーを思い出した。

あの日系の可愛いダンサーはいまどうしてるだろう。

   
   Miko Fogarty, 13, Gold Medalist at WBC Orlando 2011 - Kitri, Don Quixote -

 

 

…朝、きのう酷使して攣った箇所が痛む。

太ももの内転筋、特に左。

大事をとってプールで歩くだけにする。

午後に出社、女子ゴルフ、あすリートなどの打合せをする。

バレエから帰ったらすでに11時前。

昨日の写真と読書マラソンへアップしていたら眠くなる。

 アップしたのは警察&悪漢小説 柚月裕子の「孤狼の血」

孤狼の血

孤狼の血

 

 

残り30ページくらいでこの展開?

どうたたむんだ?
賛否両論あると思う。
僕はこの酒精50度のドライな味の読後感に一票を投じたい。
ニッカのフロム・ザ・バレルをストレートで飲るが如し。
ラスト10ページは極上のエピローグ。

読み終えて、またプロローグを読み返してにやりとする。
主人公の大上(おおがみ)が表題の狼なんですよね。
語り手はマル暴に着任したばかりの日岡という若者。
広島大学卒というとこが親近感が持てます。
そして、こいつが…。

老婆心ながら「孤狼の血」を読む前に二つ注意点を上げておく。
・しばらく広島弁になります。
・ジッポーのライターが欲しくなります。

この小説を女性が書いた。
柚月さんってどんな経歴なんでしょう?

出版社のWEBページを見たら写真が載ってた。
47歳、美人。
岩手県釜石出身、山形在住。
黒川博行との対談も載ってて生声が聞ける。
黒川博行のシャイさとスケベさが画面から沸き上がってて、
同世代としてなんとなく分かるだけに恥ずかしい。

www.kadokawa.co.jp

この小説、いま売れている。

ドラマか映画になると思う。

映画かな。

それともNHKあたりが5話完結くらいでドラマを撮りそう。

設定は昭和63年の広島県呉原(呉ですね)。

あの横山秀夫の「64(ロクヨン)」と同時代だ。

すでに四半世紀前。