「ブレードランナー2049」@TOHOシネマズ西宮のレイトショー。
冬の冷たい雨が降っている。
なんだか映画が描く近未来の世界のよう。
というか、最初のブレードランナーは2019年という設定。
再来年じゃないか…!
今回の映画は2049年、30年後の世界だ。
同時代に見ていなかったブレードランナーをネット配信で見直したのは、
この2049版の予告編を見て、これはぜひ見たい、と思ったからだ。
先々月に公開されて、口コミを見ると 難解、地味、退屈との評が多い。
先月あたりになってA木が今年最高傑作と賛美し、A部氏も面白かったとのこと。
ヒロも見たいという。
大きなスクリーンで見るべき映画だとは思った。
終わりかけている。
3時間近い長さに臆せず、観ることにした。
最初はルミナリエを見てからレイトショーという予定だったがルミナリエはパス。
雨も上がり上映の20時に向けて自転車を走らせた。
お耳を巻いてみました。
りゅうちぇる か?
朝(昼前)から鰹のたたき。
揚げ出し豆腐。
ほうれん草の胡麻ペースト和え。
居酒屋か?
そういえばこの秋、奇しくも北と南の鶏肉を使った麺料理を食べた。
山形名物の「鳥そば」と小倉名物の「かしわうどん」
しっかりした蕎麦にコクのある冷たい出汁が合う。
付け合わせは野菜のかき揚げ。
南はやわらかく茹でたうどんに熱々の甘めのだしをかける。
小倉駅7番8番ホームの立ち食いうどん。
自転車で西宮ガーデンズへ行く。
フードコートで北極星のオムライスと博多の親子丼を食べる。
ともに失敗。
美味しくなかった。
特に親子丼は「なか卯」の方がなんぼかマシ。
安いし。
で、スクリーン12のプレミアシートで「ブレードランナー2049」を見る。
客の入りは20人くらい。
通常より10秒くらい長いワンカット、どーんと迫る効果音に身をひたす2時間40分でした。
台詞少なく多くを語らず、その間で伝える。
わかっていたがSFアクションでは決してない。
舞台が18世紀のヨーロッパでもいい。
テオ・アンゲロブロスやアンドレイ・タルコフスキー。
そう思えば…そうだ。
哀しきKの記憶。
「あなた、自分だと思っていたの? そう、誰もが自分を特別だと思うものよね。」
そうか、彼女がそうだったのか…。
Kの恋人はジョイというバーチャル・リアリティー。
これも哀しい。
生身の人間?
いや、彼女たちも…。
前作のときは四十になるかならないかだったハリソン・フォードも七十代。
35年前と違って今回の世界観を作っているのがこの手の荒涼、茫漠とした映像。
テオ・アンゲロブロスの味わいでもある。
去年、久住山の直下で撮った霧の中の登山者。
写真の色合いを変えたらそのままブレードランナーの世界になる。
前回と同系統の近未来の市街地映像は…。
きのう撮った京橋駅前とダブる?
ブレラン2049、二人とも大満足でした。
僕にとってことし72本目の映画。