ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

甦った「こわれかけのレイディオ」譚

ふと、古いラジオを修理に出そう と思いついた。

先日、災害時用にとヨドバシで電池式のラジオを探したがいいものがなかった。

いいなと思うのは1万以上する。

もともと目覚まし用に使っていたSONYのPLLシンセサイザーラジオがある。

トランジスタラジオ? ICラジオ? でもないシンセサイザーラジオって何なの?

PLLシンセサイザーラジオとは、PLLという電子回路で正確にラジオ放送局の周波数に合わせるデジタル選局式のラジオのこと。 アナログチューニングのように人が手動でダイヤルを動かして受信状態を微調整する必要がない。 また、複数のラジオ局をあらかじめ登録して一発選局できる。

PLLはPhase Locked Loop(フェイズ・ロック・ループ)という周波数を制御する電子回路の略称。

デジタル選局式を別の言い方でシンセチューニングといい、アナログ選局式を別の言い方アナログチューニングという。

チューニング方式のことらしい。

 

いつしか電源が入らなくなっていた。

こいつを修理しようと検索する。

発売は1993年、三十年前か…SONYの修理対象からはとっくに外れていた。

街場の修理屋も探すが旧型のラジオを直してくれそうな店が見つからない。

試しに乾電池を入れ替えてみた。

以前はそれでも電源が入らなかったが…

 

時刻もセットし直さなくても正確で驚いた。内臓電池も働いていたのだ。

電源を入れた。

液晶にデジタル数字で正確な時刻が浮かぶ。

あれ?

復活した!

なんだったんだろう?

仮死状態だったのかな。

まま、あることだけど、良かった。

ラジオはパソコンでも聴けるし、FMはチボリオーディオでも聴ける。

でも乾電池式でAMが電波で聴けるのはこれだけ。

電源スイッチワンアクションでラジオが聴けるのは嬉しい。

 

何も聞こえない 何も聞かせてくれない 僕の身体が昔より 大人になったからなのか ベッドに置いていた 初めて買った黒いラジオ いくつものメロディーが いくつもの時代を ...

(徳永英明「こわれかけのレイディオ」)

 

[2024/11/5記]