ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

写真展「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」」@東京都写真美術館

     

 

9月20日から21日と世界陸上を観戦に行った。

滅多に行かなくなったせっかくの東京、ヒロが美術展を見つけてきた。

そのひとつが写真展「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」」@東京都写真美術館。

20日土曜日、お茶の水の宿にチェックする前に行く。

場所は恵比寿、ガーデンプレイスにある美術館。

恵比寿に来るのは20年ぶりくらいか…。

かつて番組が東京で収録してた頃にスタッフとビアホールに来たことがある。

いちど映画も見たっけ?

もう忘却の彼方。

 

小雨模様の恵比寿、ガーデンプレイスへの通路を歩く。

ガーデンプレイスの大屋根と赤煉瓦が見えてくる。

ぼんやり記憶にある風景。

 

ルイジ・ギッリという写真家はまったく知らなかった。

ホームページに静かな風景写真があって、ポストカードが買えたらいいなと思うくらい。

東京には写真専門の美術館があるのか、と感心する。

 

www.tokyoartbeat.com

 

恵比寿ガーデンプレイス…何となく記憶にあるぞ。

雰囲気のある導入路、ワクワクする。

この写真は…「パリ市庁舎前のキス」ロベール・ドアノー

 

写真展を美術館で見るのは…星野道夫、森山大道、グルスキーに続いて3人目かな。

ルイジ・ギッリ|美術手帖

同時にふたつの展覧会が開催されている。

たまたま読んでいた若菜晃子「街と山のあいだ」に美術鑑賞について書かれてた一文があった。

私は学生時代、美術史の講義にも出ていたのだが、そこで学んだのは美術館で絵を見るときは、自分がどれがいちばん好きかを考えながら見なさい、という教授の教えだった。私はその言葉を忘れることなく、美術館で絵を見るときは、必ずどれが好きかを考えながら見るようになった。そうやって見ていくと、必ず好きなものが見つかり、また自分のなかになにかが残るのだ。

美術展の愉しみは自伝を読むようなものでもあり、一番好きな作品を見つけることでもある。

技法や美術史はさっぱりわからなくても、その人がどんな時代に生きて作品を残したかを

想像するのは楽しい。

そして、一番好きな絵を見つけて、出来ればポストカードを手に入れて友人と共有した。

 

最近は写真可の展覧会も多い。ここでは一枚の画の撮り切りだけが禁止されていた。

この霧の中の風景が気に入った。

説明を読む。

なんとでも言えるような、言えないような、雰囲気ものの解説。

こういうのは読み飛ばしてもいい。

そしてそれは、まるで撮影者が誰であるかを名乗ることを拒むかのような、作家の沈黙のような静けさであるかもしれません。にもかかわらず、これらの作品は、なぜかある色や光、空間が、思いかけず親密さや懐かしさを私たちに呼び起こさせ、記憶に深く刻まれる力を持っています。

美術や音楽評論にはこの手の独特の話法があるのだろう。

この三作がベスト3でした。ポストカードを買おう。

…とミュージアムショップで探すが全て売り切れでした。開催期間も終盤だしね。

写真展を見ると風景を切り取りたくなる。

ガーデンプレイスでは益子焼の販売市が開催されていた。

どこかイタリア風の回廊?

雨がパラついてきた。

ポストカードは買えなかったが、フライヤーを額に飾る。

〈2025/9/20〉

 

翌日は上野へ行きました。

 

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