
9月20日から21日と世界陸上を観戦に行った。
滅多に行かなくなったせっかくの東京、ヒロが美術展を見つけてきた。
そのひとつが写真展「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」」@東京都写真美術館。
20日土曜日、お茶の水の宿にチェックする前に行く。
場所は恵比寿、ガーデンプレイスにある美術館。
恵比寿に来るのは20年ぶりくらいか…。
かつて番組が東京で収録してた頃にスタッフとビアホールに来たことがある。
いちど映画も見たっけ?
もう忘却の彼方。
小雨模様の恵比寿、ガーデンプレイスへの通路を歩く。
ガーデンプレイスの大屋根と赤煉瓦が見えてくる。
ぼんやり記憶にある風景。
ルイジ・ギッリという写真家はまったく知らなかった。
ホームページに静かな風景写真があって、ポストカードが買えたらいいなと思うくらい。
東京には写真専門の美術館があるのか、と感心する。



写真展を美術館で見るのは…星野道夫、森山大道、グルスキーに続いて3人目かな。

たまたま読んでいた若菜晃子「街と山のあいだ」に美術鑑賞について書かれてた一文があった。
私は学生時代、美術史の講義にも出ていたのだが、そこで学んだのは美術館で絵を見るときは、自分がどれがいちばん好きかを考えながら見なさい、という教授の教えだった。私はその言葉を忘れることなく、美術館で絵を見るときは、必ずどれが好きかを考えながら見るようになった。そうやって見ていくと、必ず好きなものが見つかり、また自分のなかになにかが残るのだ。
美術展の愉しみは自伝を読むようなものでもあり、一番好きな作品を見つけることでもある。
技法や美術史はさっぱりわからなくても、その人がどんな時代に生きて作品を残したかを
想像するのは楽しい。
そして、一番好きな絵を見つけて、出来ればポストカードを手に入れて友人と共有した。


説明を読む。
なんとでも言えるような、言えないような、雰囲気ものの解説。
こういうのは読み飛ばしてもいい。
そしてそれは、まるで撮影者が誰であるかを名乗ることを拒むかのような、作家の沈黙のような静けさであるかもしれません。にもかかわらず、これらの作品は、なぜかある色や光、空間が、思いかけず親密さや懐かしさを私たちに呼び起こさせ、記憶に深く刻まれる力を持っています。








〈2025/9/20〉
翌日は上野へ行きました。