「ドライブ・マイ・カー」で無口なドライバーを演じた三浦透子はキャストされてから、
運転免許、それもマニュアルシフト、を取得したのだそう。
もの静かで、なにやら過去があり、運転技術に優れているという役柄をうまく表現していた。
その三浦透子が主演の映画「そばかす」を観た。
リーブル梅田、平日の14時30分の回だったが、一日一回上映なのか、そこそこ客が入っていた。
他人に恋愛感情を抱かない女性が周囲と向き合いながら自分自身を見つめる姿を描いたドラマ。
30歳の蘇畑佳純(そばたかすみ)は物心ついた頃から恋愛がよくわからず、いつまで経っても恋愛感情が湧かない自分に不安を覚えながらもマイペースに生きてきた。大学では音楽を志すも挫折し、現在は地元のコールセンターで苦情対応に追われる日々を送っている。妹が結婚・妊娠したこともあって母からは頻繁にプレッシャーをかけられており、ついには無断でお見合いまでセッティングされてしまう。そこで彼女が出会ったのは、結婚よりも友だち付き合いを望む男性だった。
「ドライブ・マイ・カー」の三浦透子が主演を務め、中学時代の同級生を前田敦子、同僚を北村匠海、妹を伊藤万理華が演じる。「his」のアサダアツシが企画・脚本を手がけ、劇団「玉田企画」主宰の玉田真也が監督を務めた。2022年製作/104分/G/日本 配給:ラビットハウス
「わたしは男でも女でも、他人に対して恋愛感情を持てないんです」
という主人公のある意味、これって恋愛映画なのかも と思った。
これはおそらく脚本なのだろうけど、その主張、その台詞が何度となく主人公から
発せられるのが、ちょっとクドイ感じがして、逆に勘ぐってしまう。
それはこの京都ドーナツクラブでDJの野村雅夫さんも指摘している。
舞台は静岡県の浜松市あたり。
主人公の家族はみんな方言を話していて、こういうの好きです。
女性にいつも誰かに恋してたり、いつも彼がいる恋愛体質(?)の人がいる。
男性にだってその手の人もいるのも知っている。
自分は…まったく違った。
若い頃は自意識が強くて、余計にその傾向、非恋愛体質が強かったと思う。
この映画の主人公のように「ずっと独りで生きていく」つもりだった。
ただ四十の声を聞いた頃、ひとりの部屋で朝目覚めたとき、あるいは山のテントの中で
真夜中に本を読んでいてふと寂しくなったのを憶えている。
真性の非恋愛体質ではなかったのだろう。(笑)
結婚した相手もたぶん僕以上に反恋愛体質で四十前まで独身独り暮らしだった。
主人公佳純が好きな映画は「宇宙戦争」
トム・クルーズが一般人の役で、何かから逃げて走るまくるのが好きだという。
映画のラスト、主人公の佳純が衝動的に走り出す。
でも、これって 恋じゃないの?って思ってしまった。
チェロ奏者として食べていけなかった。
故郷へ帰り、最初はコールセンターで働きストレスをため、のちに保育園で働く。
エンディングで主題歌が流れる。
クレジットに 歌 三浦透子 とあって驚いた。
歌姫的な派手な歌唱ではないけど、ミュージシャン出身?って思うほど上手い。
今風なのだろう。
いまの俳優さんはみんな歌が上手いな。
吉永小百合が不憫に思える。
メイキング映像、髪をうしろでくくると別人だ。
以下、フォト日記です。