ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/11/02(水) “人生は楽し ” ドス・オリエンタレス@京都

嵐山散策を終えて、嵐電で四条大宮駅へ。

少し遅れてA部氏がやってきて合流。

四条大宮といえば「庶民」だが、氏は大阪にもあると却下。

ネットで見つけたという並びにある「ボクのスタンド」というこそばゆいネーミングの店に入る。

自分ひとりでは入らない類の店なので、こういうのもいいか、と。

久住さんの言う「勝負の店」ですね。

 

京都らしい、といえば京都らしいのかな?

先客にスペースを空けてもらって真新しいカウンターに立つ。

氏は白菜の浅漬けを注文、この量がかなりのもので、白菜を重ねて高さにして15センチ。

これでこの店のサイズ感がわかる。

メニューの種類はそれほど多くない。

生ビールと焼鳥を何本か注文する。

レバーのたれ焼きが出てくる。

案の上一串が大きい。

ちょっとレアで美味なり。

ぼんじり塩、はらみたれ、リピートでレバーたれ。

生ビールの後は僕は日本酒と翠ジンソーダ、氏は赤ワイン2杯。

ほろ酔いでお勘定。

安くはない。

独酌だったら生ビールと日本酒、レバーたれとぼんじりだな、とシミュレーション。

でも、それで2000円近くなる、独酌なら迷わず「庶民」だな。

 

コンサートの会場まで歩く。

二条駅を経由して、円町との中間地点にそのホールはある。

エスパス・エランという会場で、場所がわかりにくい。

Googleマップがなければスルーしてた。(実際、スルーしたけど)

小柄な長谷川きよしさんはほとんど見えなかった。(泣)

ドス・オリエンタレス日本ツアー@京都 エスパス・エラン

ウーゴ・ファルトーソというウルグアイの鍵盤奏者(ピアニスト)とパーカッションのヤヒロトモヒロのデュオ『ドス・オリエンタレス』というユニットに、京都在住の長谷川きよしが3年間の禁を破り登壇、きよし氏もオリエンタレスも素晴らしかった。

 

 

坐った席からはステージの長谷川きよしさんはほとんど見えなかった。

コロナ禍で3年間ライブをしてなかった長谷川さんだったが、声はしっかり伸びて衰えは感じなかった。最初に「灰色の瞳」次にイントロが始まったのが…待ってました!「別れのサンバ」こういう曲を必ずベーシックに、オーソドックスに、いつもの歌唱でやってくれるのが嬉しい。パーカッションもいい。途中からウーゴ・ファルトーソが入る。「忘却」などあと3曲ほどあって退場。

 

   

このあとはドス・オリエンタレスの演奏が休憩をはさんで続いた。

これが思いのほか素晴らしかった。ウーゴは御年八十とは思えない。もちろん老人ではあるが、若い。表現は難しいが、普通に若い。動きも会話もアクションも普通、というのは語弊があるかな。はるか南半球から世界中を回って演奏している、普通に。言われなければ40代くらいに思ってしまうのではないだろうか。本人も自分が八十だなんて思ってもいないように普通にピアノやアコーディオンを弾いている。

いいなあ、と思う。

15年後の自分、ウーゴみたいになれたらいいな、なれるかな、

15年後、と書いて、15年なんてすぐじゃないか、とギョッとした。

15年前、50歳、僕は何をしていたか?

 

もとい、ウーゴさんを見ていていいなと思う。

日記に毎日のようにウダウダと老化を嘆きぼやいている自分が恥ずかしくなる。

臆病になって、すぐに構えてしまう。

いわゆる自粛というやつですかね。

いまいましい言葉。

行きたいところがあれば海外でもどこでも行けばいい。

やりたいことをやればいい。

普通に。

ウーゴ・ファルトーソの奏でる音楽を聴きながら、そう思えた。

いいコンサートでした。

 

オリエンタレス、前半はウーゴがスキャットを交えてフリージャズっぽく。

どこか チック・コリア や彼のユニット リターン・トゥー・フォーエバーを思わせる。

後半はよりアーシー(土着的)な演奏。これもいい。

来年も日本ツアーが内定しているそうで、チャンスがあれば今度はいい席で聴きたい。

 

7000円もするCDアルバムですが、サブスクで全曲聴けます。

これはリリカルで素晴らしい演奏です。

De Colección

De Colección

  • ウーゴ・ファトルーソ
  • ラテンジャズ
  • ¥7000

music.apple.com

これがドス・オリエンタレスのツアー動画です。

www.youtube.com

フィナーレは女性パーカショニストが飛び入り。

曰く“ウルグアイの田舎の音楽”を打楽器の三重奏で思いっきり楽しく締める。

“ 人生は楽し ”  を感じた演奏会でした。

 

ウルグアイは南米の小国、面積はそこそこあるが人口は380万。

ムヒカという貧しくも清廉な大統領で有名。

スポーツではサッカー強国、第一回ワールドカップの優勝国。

でも人口は380万しかいない。

日本で言えば横浜市の人口とほぼ同じ。

都道府県だと静岡県とほぼ同じ。

多いのか少ないのかよくわからないけど。(笑)

アイルランドの人口もそんなものだなと思って確認したら…

欧州でも小国だと思っていたアイルランドやノルウェイやフィンランドは500万前後だった。

(ベルギーやポルトガル、チェコは1000万以上あるみたい)

ちなみに、ウクライナは4300万、北朝鮮は2600万、オーストラリアも同じくらい。

北朝鮮とオーストラリアが同じくらいの人口なのはちょっと驚く。

ちなみに、ラグビーと火山噴火で知られるトンガ国は11万と極小国だ。

 

今回のライブ、もとはと言えば、A部氏がこのライブを聴いてのお誘いでした。

会場には松田美緒さんの姿もありました。

ライブ後はウーゴらと焼鳥へ行ったそうで。

www.youtube.com

二条駅まで歩き、ちゃんぽん亭で生ビールと餃子、A部氏は近江ちゃんぽんとビール。

これは要らんかったな。

22時過ぎ、二条駅から京都駅は座れたが、京都からの新快速が心配だ。

A部氏と別に快速(普通)で座って帰る。

ところが、4分後に来た新快速も座れたそうな。

選択失敗か。

おまけに大阪駅に到着して事故の影響で快速は遅れる。

帰宅したのは日付変更線近く。

疲れた。

普通に。

 

24時近く、自宅玄関から月を撮る。嵐山で見た月が沈もうとしていた。

いかにも天体というビジュアル。夕方より少し肥ってた。