【 P&Kシネチャット】とは…
ある夏の夜、ひょんな思いつきで始まった。
「この映画 観にいかない?」って感じで作品を選ぶ。
その課題映画を劇場や配信サービスで観る。
見終わったら「観了」(造語?)を知らせる。
二人とも観了したら、メール(LINE)チャットで感想を送り合う。
Pは僕=ぷよねこ(65)、Kは大阪生まれの東京在住の女性(59)。
Kとは若い頃、同じ映画を観たとき、僕が気づかなかった違う解釈をしてて、
何度も感心させられたことが記憶に残っていた。
感受性が貧しくなってゆく老年期、いや壮年期。
自分に水やりをするつもりで始めた。
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて (茨木のり子)
[ ぷ ] 8月は2作品提案します。
どっちか?
Netflix「マリッジストーリー」2時間超なのでまだ観てない。
Netflix「ラストツアー」名優ふたりのじいさん映画1時間半でお手軽。
[ K ] 両方観たいけど、じゃ8月は「ラストツアー」に👌
1本目はNetflix「ラスト・ツアー」(原題:The Last Laugh)
https://www.netflix.com/title/80202273
50年前にコメディアンを引退してからというもの、バディ・グリーンはスポットライトとは無縁の生活を送っていた。そんなある日、かつてのマネージャー、アルがバディと同じ老人ホームに入居することになった。ほどなくして、アルは退屈な暮らしにうんざりし、バディにコメディアンに復帰するよう焚きつけた。そして、2人で最後の全米ツアーを敢行することにしたのである。
出演 バディ・グリーン:リチャード・ドレイファス
アル・ハート:チェビー・チェイス
ドリス・ラヴジョイ:アンディ・マクダウェル
老人たちのアメリカ大陸ロードムービー。正直、凡作だったかな。
ただクスリと笑える台詞はいくつかあった。
かつての敏腕マネージャー(80歳)と孫娘の会話。
「シービジネスに引退はない」
「ホントに?」
「引退はない。担当したコメディアンはみんな死んでる。」
瀬戸内寂聴さんが説法で何度か話してたことを思い出す。
「わたしのこと貶した人たちはみーんな死んじゃった。ざまあみろですよ。」
かつて敏腕マネージャーとコメディアンが老人施設で再会、
もう一花咲かせようぜ、とツアーに出るというロードムービー。
アンディ・マクドウェルが出ているので見ようと思った。
主演の二人も大御所のチェビー・チェイスとリチャード・ドレイファス。
昔を思い出して懐かしい。
ドレイファスはスタンダップコメディアンでジョークが字幕でも吹き替えでもよくわからない。
チェビー・チェイスといえばサタデーナイトライブの司会で有名。
スチーブ・マーティンと組んだ「サボテン・ブラザース」はめちゃ笑った記憶がある。
スチーブ・マーティンのコメディ映画も面白かったなあ。
「裸の銃を持つ男」だっけ? いや、あれはレスリー・ニールセンか。
スチーブ・マーティンで僕が好きなのは「マイ・ブルー・ヘブン」だ。懐かしい。
そういえば最近はハリウッド製のコメディ映画は全く観ていない。
昔はピンクパンサーシリーズとか、ロビン・ウイリアムス主演の作品とかよくかかってたのに。
コメディ映画のベースに容姿とか出自とかユダヤ人とか黒人とかの差別があるせいかなと思う。
もうかつての勢いはないのだろう。
ちなみに可能ならこの手のコメディは日本語吹き替えで見たい。
香港映画の広川太一郎みたいに役者が実際には言ってもないアドリブが好きなんで。(笑)
で、【 P&Kシネチャット】がこちら。
[ K ] ツアー行く時、何で腕時計投げ捨てたん?自由だぞって意味?
カウボーイの街で、観客のお婆ちゃんにモノ投げつけられてた。
その前のジョークに怒らせる意味あるのかな?
映画の舞台は、ずーっと アメリカ大陸。
そこが良かった‼︎
延々と、、、何も無い。
ホッコリ出来たよね。
ラストも笑えたし。
[ ぷ ] 夏の夜は裸足であるいてみたいと思った一編でした。(笑)
(ツアー行く時、何で腕時計投げ捨てたん?自由だぞって意味?)
たぶん、そういうことだと思う。
古い映画とかドラマに同じことをする主人公がいてそのオマージュかも。
[ K ] なるほど、映画どこかのシーン、オマージュって可能性ね。
それやなきっと。わざわざタイヤで踏み潰すカットも入れてたから。
[ ぷ ](ジョークに怒らせる意味あるのかな?)
アメリカのこの手のジョークは???
ある程度のベースの知識がないと理解不能だよね。
僕も意味不明、スルーしてた。
[ ぷ ] 老人ロードムービーってジャンルも数多くあるね。
人生最後の旅、自分もどこへ行こうかってよく考えるわ。
名優二人に期待値が高すぎたので、意外に平凡だったな。
リチャード・ドレイファス、トシ喰ったなあ。
「アメグラ」「ジョーズ」「未知との遭遇」「スタンドバイミー」他。
80年代は売れまくってた。
僕が好きなのはマーシャ・メイスンと共演した「グッバイガール」、
脚本はニール・サイモン)、見た?
[ K ] グッバイガールは観てないわー。
他の有名作品は観たけど、この人と繋がらなかった。記憶力ない。(笑)
[ ぷ ] 80歳のじいさま二人でアメリカ大陸を運転できるかな?
いま僕が65歳で…と想像すると不安だ。
しかも、末期ガン患者もいるのに。消える前の最後のともしび?
[ K ] 80歳でも、アルが健康で足腰大丈夫やからいけたんちゃうかな。
もひとり(バディ)は、末期ガンやけど大麻?か、吸い続けてて、
大麻て痛み止めなるってことなのかな、
最後のツアーでアドレナリン出てるから、出来たんやろね。
[ ぷ ] あとアンディ・マクドゥウェルがしわしわで悲しかった。
彼女僕より若いのに…もともと痩せてる人はそうなるよね。
若い頃の「セックスと嘘とビデオテープ」は色っぽかったし、
コメディの「恋はでデジャヴ」は最高にスカッと笑える。
amazonプライムで観られるので一見を。
[ K ]「私たちは自分たちの今の状態を正しく愛し、
年齢を恥ずかしいと思わないようにならなくては」と語る。
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これ、インタビューでアンディが答えてる。
この人、顔とかいっさい美顔系のプチ整形みたいなのしてないからじゃ?
欧米人は、乾燥肌やから皆普通こうなる。
ハリウッドの女優(今は、アジアも)いじくりまくりやからね。(笑)
[ ぷ ] 確かにナチュラリストっぽい。そういうことしなさそうな人。
「恋はデジャブ」短くて、笑えて、いい気分になれるのでぜひ!
1本目は軽めでした。これくらいがいいね。(笑)