青春18きっぷで西宮起点で日帰りする大抵のところには行き尽くしてしまった。
西は岡山方面、南は和歌山方面、東は名古屋方面、北は…近江から越前。
琵琶湖の東岸を北上すると米原経由で北陸本線につながる。
琵琶湖の西岸は湖西線で北上する。
その北陸本線と湖西線がつながる駅が近江塩津だ。
琵琶湖の上、てっぺんに位置する。
この駅から北陸本線と湖西線に分かれて南下する新快速は京都の山科駅まで交わらない。
この近江塩津は滋賀と福井、昔でいう近江国と越前国の国境にある。
次の駅は新疋田で福井県になる。
戻ると湖西線の隣駅は(近江)永原。
去年4月、ここからブロンプトンで桜の名所 海津大崎へ行った。
北陸線の隣駅は余呉。
近江塩津からは山をぶち抜くトンネルを抜けてゆく。
余呉は秀吉と柴田勝家が戦った賤ヶ岳の合戦の地。
余呉湖が血で赤く染まったという激戦地。
ここは20年くらい前、積雪2メートル以上の真冬と新緑の季節に賤ヶ岳に登った。
風光明媚な土地だ。
敦賀を起点にすると1時間に1本か2本、姫路方面の新快速が出ていて、昼間はたいてい距離の短い湖西線回りだ。
10年ほど前の真冬に雪が見たいと京都から関西トクトクきっぷで琵琶湖を反時計回りに一周したときも、この近江塩津駅で乗り換えに半時間ほど待たされた。
雪に閉ざされ、凍てついたホームでひたすら寒かった記憶がある。
先日、福井からの帰りに彦根で下車しかたったので近江塩津駅で26分待って乗り換えた。
時間つぶしに駅と駅前を偵察してみた。
かつての暗い北陸のイメージが色濃く残っている。
人はどこからかやってきて、どこかへ去って行く 近江塩津駅
こんな駅が全国にいくつもあるのだろう。