ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/07/25 (月)

大正駅にて  列車は関空からの「はるか」か、和歌山からの「くろしお」か?

 

【 07.25 日録 】

この夏はどこかの山に登りたいとヒロと話す。思えば去年、おととしは夏山に登っていない。年々体力が落ちているので蒸し暑い真夏の登山は信州や東北へ遠出しないと叶わない。コロナで出足が挫かれてしまったという理由もある。「羊蹄山って高低差1500mで日帰り10時間だってさ」と僕が言うと「今の体力じゃ無理だね」とヒロが返す。「今が無理なら、この先はもっと無理だね。」と間髪を入れずに口に出してしまった。ヒロも思わず「そうだね。今がいちばん若いんだもんね」と同意。悲しすぎる真実。ならどうする? 現実問題、もう登りたいと思った全ての山に登ることは叶わない。ここ数年ずっと登りたいと思っていた南アルプスの北岳。乾坤一擲、この北岳に登ることだけを考えて、日々トレーニングして、体調を整え、余裕ある日程を探り、決定すべきだと思った。いまがいちばん若いというのは絶対的真実なのに、実感がともなわない。

 

夏山らしい夏山に登ったのはいつだったか? 2019年8月の伯耆大山か…。

2019/8/9 Fri. 「そうだ 夏山、行こう。」Day2 - ぷよねこ減量日記 since 2016

あのときは同じ麓の宿に二泊して余裕のある日程を組んだ。前泊、中日に日帰り登山、その日は麓で泊まった。あれでいいのだ。あのユートピアコースはそれなりにキツかったけど。その前は2013年の白山2泊3日、2011年の東北山行、2008年に唐松岳…意外にも夏山には行ってない。

 

午前中はオレゴンの陸上を観て過ごす。午後から久しぶりに大阪へ出る。先週の金曜日以来の大阪、火曜日に神戸へ行ったが、他はのんべんだらりんを続けた。実に9日ぶりの出社、こんなんでいいのか? ちょっとだけ顔を出してアツ部長と話をしたら3日に飯田とメシに行くことになった。駅伝関係のご相談だとか。5時過ぎから大正へ行く。あさっての宴会の幹事として店の下見。65歳の宴会幹事です。(笑)エセ昭和の店だけど、ま、平均年齢50を越えた面子なのでこれも面白いかなと予約する。大正駅ホームから落日を見る。あのトラス橋 川崎運河橋梁の向こう側に沈む夕陽を撮る。

 

ライターの武田砂鉄さんが国葬について書いたコラムを読んだ。その中にこんな一節があった。

様々な政治家の言動について繰り返し問題視してきたが、基本的にその構造は一緒である。「なにかしらとんでもない言動をする(あるいはバレる)」→「ひとまずその場をやり過ごしてみる(助けてくれる人がいないか探す)」→「さらに新しい情報が出てきて、窮地に立たされる(周囲にいた人が離れていく)」→「それなのに、謝罪するわけでもなく、しらばっくれたり、他の人のせいにしたりする(悪いのはその人だけではないという擁護がそれなりに残る)」→「そうこうしているうちに、新しい問題が浮上して興味がそっちに移行する」の繰り返しである。

あの話しぶり、あの態度が甦ってきた。ちゃんと答えず、常にはぐらかす。ちゃんと議論しているのを聞いたことがない。「日本を取り戻す」とか「美しい日本」とかを口にしてた男がもっとも日本語を愚弄していると思った。嫌悪感がまた沸き上がってくるとともに、メンタルヘルスを害するあの国会答弁を二度と聞かされずに済むということだけが救いだと思った。

 

大正駅前 午後5時半、トラス橋のある風景

暮れなずむダブルワーレントラス橋の威容 バリケードの如し。