ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2022/07/03 (日) 1986年に僕はどこにいて何をしようとしていたか?

amazonプライムで「トップガン」を観た。

劇場公開当時には観てないので初めて見た。

1986年、僕は制作会社をやめて、フリーになって、収入も人生で一番不安定な時期だった。

そのことでクヨクヨして気に病んだりしてなかったし(まだギリ二十代だった)、

たまたまタイミングで劇場で映画を観ることは少なかった時代だったように思う。

バブル景気の時代で、流行りの映画に飛びつくのはちょっと、と拗ねていたのかも?

思えば、僕はまだアメリカにもカリフォルニアにも行ったことがなかったんだ。

監督はリドリー・スコットの弟なのでした。初めて知った!

トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた大ヒットスカイアクション。アメリカ海軍が設立したエリートパイロット養成所「トップガン」にやってきたマーベリックやグースをはじめとするトップクラスの男たちは、実戦さながらの厳しい訓練に明け暮れる。女性教官チャーリーとの恋やライバルのアイスマンとの激突、そして訓練中の事故によるグースの死を経て、成長していくマーベリックは、やがて敵ミグ戦闘機との実戦に出撃する。アメリカ海軍全面協力による迫真の空戦シーンの数々や、ケニー・ロギンスやベルリンらの曲を用いたリズム感あふれる映像で世界的ヒットを記録した。製作は「フラッシュダンス」「ビバリーヒルズ・コップ」のドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマー、監督はリドリー・スコットの弟トニー・スコット。

1986年製作/110分/アメリカ 原題:Top Gun 配給:UIP

 

つまらなくはなかったけど、傑作…でもなかったというのが印象。

ああ、あの頃、この映画に使われている音楽をよく耳にしたなあ。

ケニー・ロギンス、ベルリン、ライチャス・ブラザース。

ライチャス・ブラザースは同時代のものではなく、永遠のスタンダードみたいな

ラブソングとして使われていたけど。

アメリカも、日本も、今思えばドーピング気味に元気だった。

1986年、僕も鬱屈しつつ、まだ未来に可能性を残して、何も決まってなかった。

今ふりかえると何だか抱きしめたくなるくらい。(笑)

チョイ役でメグ・ライアンやティム・ロビンスが出ていた。

「ゴッドファーザー」も、「フレンチ・コネクション」も、「ジョーズ」も

劇場公開のタイミングで観ず、最近になって観て、ちょっとガッカリした。

やっぱり映画には鮮度も大切、時代とともに観るものですね。

ただ「ライアンの娘」や「アラビアのロレンス」は二度目も発見があって…楽しめた。

小津安二郎の映画とかは、同時代には観ていないが、いま観ると面白いのは自分の経験値だろう。

単に鮮度の問題とは言えない。

 

前に観た映画「ようこそ映画音響の世界へ」でこの「トップガン」の音響についての

エピソードが紹介されていた。

「トップガン」の戦闘機の爆音は実物を録音したものではない。

もっと“それらしく聞こえる”ように猛獣や猿の声を混ぜている。