いつもより早い朝食を食べ9時前に家を出る。
通勤用自転車(ナイトアロー号)を駐輪場に置きっぱなしなので駅まで歩く。
さくら夙川から尼崎へ。セブンイレブンで珈琲を買ってMOVIXあまがさきで李相日監督の
最新作「流浪の月」を観る。
9時40分上映、12時半まで長尺の2時間半!
JRで三宮へ出て、高架下の長野屋でカレー蕎麦と小ライスの昼食。
ブロンプトンジャンクションで欲しかったトートバッグを買う。
どこかで珈琲を飲みながら本を読もうと元町周辺を迷走する。
南京町の赤松酒店(営業中)に心惹かれつつ、メリケンパークのスターバックスに落ち着く。
改装工事中のポートタワーを観ながらケン・リュウの短編を読む。
リーブル神戸で15時40分から上映の「カモンカモン」を観る。
今日は邦画と洋画(今はこの呼称は廃れた?)の2本立て。
見終わると17時半過ぎ、日はまだ明るい。
水餃子か、鮨か、洋食かで迷ったが、鮨へ行く。
高架下の「鮨一(かず)」という8席のカウンターのみの店。
鮨十貫と生ビール、梅錦(愛媛)の熱燗。
SONEで久々にジャズライブでも、と思ってたが朝から活動時間が長すぎる。
自重して帰宅する。
夜、プールで少し歩いて身体をほぐす。
仕事と言えるのは取材中のHにメールでアドバイスを送り、電話で少し報告を受けたくらい。
ひとり神戸の一日でした。
*以下、キャプションとともに感想などを追記予定
「流浪の月」@MOVIXあまがさき
朝イチの回を珈琲を飲みながら観賞。
李相日監督には一目置いている。
2016年に観た「怒り」の濃密さ、完成度に圧倒された。
配信で「悪人」も観た。
この監督は他の監督とちょっとステージがひとつ違うなと思った。
この「流浪の月」については原作も知らなかった。
どんな話なのかも知らず、観ようと思っていたが、昨日読んでブログにレビューが載っていた。
これは観なきゃ、それも集中できる大きなスクリーンで、と思った。
2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうのベストセラー小説を、「怒り」の李相日監督が広瀬すずと松坂桃李の主演で映画化。ある日の夕方、雨の公園でびしょ濡れになっていた10歳の少女・家内更紗に、19歳の大学生・佐伯文が傘をさしかける。伯母に引き取られて暮らす更紗は家に帰りたがらず、文は彼女を自宅に連れて帰る。更紗はそのまま2カ月を文の部屋で過ごし、やがて文は更紗を誘拐した罪で逮捕される。“被害女児”とその“加害者”という烙印を背負って生きることとなった更紗と文は、事件から15年後に再会するが……。更紗の現在の恋人・中瀬亮を横浜流星、心の傷を抱える文に寄り添う看護師・谷あゆみを多部未華子が演じる。「パラサイト 半地下の家族」のホン・ギョンピョが撮影監督を担当。
2022年製作/150分/G/日本 配給:ギャガ
テーマ性や完成度、俳優の演技、脚本、演出、映像については「一日の王」さんのレビューで
僕の思うところは過不足なく、それ以上に深く伝わると思うので、丸投げします。(笑)
僕の散漫なレビューは…
・主人公のひとり家内更紗を演じる広瀬すずと、更紗の10歳当時を演じた白鳥玉季が
驚くほど似ていた! 目の表情、しぐさ、話し方、すべてが広瀬すずでした。
白鳥玉季ちゃんはちょっと前に配信で観た「ステップ」にも出演して、山田孝之と父娘を
演じてた子で、「ステップ」でも何人か子役がいたが記憶に残っている。
ハリウッド映画で、よくこんなに似てる子を探してきたな、と思うことはよくあったが、
日本映画も凄いです。
・横浜流星がすごく嫌なエリートを演じて、これはこれで上手いなと思った。
逃げ場のない立場の弱い女性を好きになるという男で、その女性を支配下に置く。
普段は優しいが、自分の存在が尊重されないとイラつき暴力をふるうというプライドの高い男。
こういう奴いるよなと思いつつ、男が “幸薄い女” いわゆる薄倖の美女を好きになるのは、
実は、この男と同じ種類の感情ではないのか?と思った。
この女性は境遇に恵まれず不幸せである → 自分が守ってあげないといけない →
自分に感謝するのが当然 → 自分って価値ある人 という思考で好きになる。
そして、自らの存在価値認められないと落胆して、興味を失い、ときに憤る。
悲しいかな、男にありがちな感情なのだと思った。
・世界は…どうして自分と違ったものをこんなふうに悪意で包囲するのか?
(ネットでの実名公開、現場への中傷的な落書き…)
これは一体何のための悪意なのだ?といつも思ってるけど、これが無くならないのは、
こういう社会的制裁(?)や正義感(?)も、少しは何かの社会的機能はあるのだろうな、
とも思ったりする。
でも僕には「変態!」とか「非国民」と落書きをする行為は理解出来ないし、
自分が安全地帯にいて自分より弱いものを吊し上げることに許しがたいと思う。
・映画を観ながら、舞台となっている街がどこかも見覚えあることに気がついた。
これ松本だ。この川は女鳥羽川だ。広瀬すずが殴られて彷徨う盛り場はホテル花月の近くだ。
しばらく松本にも行ってないな。
「 カモン カモン 」@リーブル神戸
「20センチュリー・ウーマン」「人生はビギナーズ」のマイク・ミルズ監督が、ホアキン・フェニックスを主演に、突然始まった共同生活に戸惑いながらも歩み寄っていく主人公と甥っ子の日々を、美しいモノクロームの映像とともに描いたヒューマンドラマ。ニューヨークでひとり暮らしをしていたラジオジャーナリストのジョニーは、妹から頼まれて9歳の甥ジェシーの面倒を数日間みることになり、ロサンゼルスの妹の家で甥っ子との共同生活が始まる。好奇心旺盛なジェシーは、疑問に思うことを次々とストレートに投げかけてきてジョニーを困らせるが、その一方でジョニーの仕事や録音機材にも興味を示してくる。それをきっかけに次第に距離を縮めていく2人。仕事のためニューヨークに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが……。「ジョーカー」での怪演でアカデミー主演男優賞を受賞したフェニックスが、一転して子どもに振り回される役どころを軽やかに演じた。ジェシー役は新星ウッディ・ノーマン。
2021年製作/108分/G/アメリカ 原題:C'mon C'mon
配給:ハピネットファントム・スタジオ
小林聡美主演の「ツユクサ」と迷ったが、「カモン カモン」にした。
これってドキュメンタリー映画?っていうレビューがいくつもあった。
確かに起伏に乏しい。
なにかは起こってるのだが、驚くべきことは何も起きない。
そんな映画でした。
実はちょっと寝落ちした。
朝からいろいろ動き回って疲れてしまったのだ。
映画だけのせいじゃない。
寝落ちして目覚めたあとは意識が鮮明になってスクリーンに集中する。
…でも、なかったか。(笑)
他のことを考えながら見終わった。
でも、印象的な台詞があった。
「未来は考えもしないようなことが起きる。だから先へ進むしかない。
先へ 先へ 先へ 先へ(C’mon C’mon C’mon C’mon)」
確かに人生は“想定外”の出来事だらけ。
近未来映画のような新型ウイルスのパンデミックが何年も続いたり、
もう二度とごめんだと思っていた侵略戦争が実際に起きてしまったり。
映画で主人公のジョニーが言う。(不確かだけど)
「人生って起こりそうだと思ったことは絶対に起こらず、
思ってもみなかったことばかりが起きるもの。」
これって星野道夫(実際は友人の言葉)みたいだな。
Life is what happens to you while you are making other plans.
(人生とは、何かを計画している時に起きてしまう別の出来事)
いか(レモン塩)、いくら、中とろ、鮃、蒸し穴子、鰻、いくら手巻き、卵焼き、
いかをリピート、飲み物はプレミアムモルツと梅錦(愛媛)の燗酒。