歳をとって感じるさみしさかなしさの一つに “上がり感” というものがある。
双六の上がりだ。
何を今さらという声も聞こえる。
今がファイナルアンサーだとすでに受け入れていても、これが 僕の“上がり” か…
という悔いはどこか残り滓みたいにこびりついてて、0ではない。
40代くらいまではそうでもなかった。
残り時間を意識するようになったのは50の大台に乗って、一緒に仕事していた仲間が
管理職になったり、取締役になったり、独立したりした頃だろうか。
これが僕のファイナルリザルト …?
今が決して不幸じゃないんだけど、人間として悔いは当たり前にある。
…贅沢を言うな、という指摘も違うかな。切望した未来像はそもそもなかった。
志が有りや無しや、の問題。今それを言う?とそれだけのことかも知れない。
「みんなが元気で 体のどこも痛くなくて」と「疲れたら眠れる日々のありがたさ」
ですよね。
というか、まだ生きている。
これからもしばらく生きていく。
用心しなきゃ、心配しなきゃ。
ファイナルじゃないのだ。(笑)
映画の題名じゃないけど、「そして人生は続く」
今朝も最近見つけたささやかな愉しみ。
珈琲にあんこ(小ぶりのおはぎ)が旨い。
午後から出社。
プロ野球のオフ企画の公開収録でミニ番組のインタビュー収録をする。
今回の目玉は陸上のトップスプリンターとプロ野球の足自慢の選手との50mガチ対決。
久々に最前線で取材して、大した仕事量でもないのに…疲れた。
帰宅後、あることを調べようとネット検索していた。
西宮の角打ちの記事→記事に載っていた歌手→歌手の記事の関連サイトで見覚えのある名前が…!
大山百合香というシンガーの名前を久々に見た。
15年ほど前、何かで知ったこの娘の清んだ声とルックスがいいなと思って、
当時すぐにCDを買ったか、もしかしてTSUTAYAでレンタルしたのだったか。
いまこうして見ると多部未華子に似ている。(百合香さんの方がたぶん年上かも)
その後、しばらくして、たまたま那覇にある奄美料理の店に行った。
確か「牛ちゃん」とかいう店。奄美名物の鶏飯や鍋が美味しかった。
彼女の新聞記事が貼ってあった。
店の主人が大山百合香と知り合いだったらしく、
「百合香ちゃんは東京の暮らしが合わなくて(故郷の)沖永良部に戻ったんだよ」
というような話を聞いた。
もしかしたら那覇に移住して沖縄で歌手活動をしているという話だったのかもしれない。
曖昧ですみません。
大山百合香の名前を見たのはその那覇以来だった。
10年ぶりか…。
なんと彼女はいま神戸在住らしい。
理由はわからない。
37歳 結婚して神戸にやってきたのか?他の理由か?
音楽活動もしてるらしいのでライブがあったら行ってみたい。
もちろんオオヤマさんとは何の面識もない。
“上がり” でもささやかな愉しみは尽きない。