近江 湖東をJRとブロンプトンで巡ってきた。
かねがね行きたかった場所があって、それぞれ別の理由というか、きっかけがあって、
Googleマップを見てたら、まとめて日帰りで行けるやん と気がつき、折しもJRの
ICOCA定期を買った人への特典として1000円で乗り放題きっぷを買うことが出来る。
*西宮~安土、近江八幡〜芦屋、芦屋〜さくら夙川 4090円分乗った。
その関西近郊『プラス』乗り放題きっぷが使えるのが11月いっぱい。
で、秋晴れの今日、朝9時過ぎに西宮を出発、一路 安土駅へ向かう。
A地点からB地点、B地点からC地点、それぞれの行程は追って写真日記でアップするとして、
訪れた4ヶ所、行きこうと思った切っ掛け(動機)と写真並べておこう。
その壱 教林坊(近江八幡市安土町)
近江の教林坊の庭園 人生で1,2を争う紅葉🍁でした。
*写真をクリックで拡大します
つい一週間前にはその存在も知らなかった。
このhatenaブログ、毎日1カットで綴られた「1 day ONEPHOTO」を見た。
2021年の紅葉欲を満たすため、行かねば! と思って調べたら安土駅から5キロほどにある。
ブロンプトンならお手頃な距離じゃないかと目的地に設定した。
ちなみに…このブログに「昨年は駐車場から出るときに車を岩にぶつけた思い出深い紅葉。」
とあるが、現地の駐車場へ行ってみて、むべなるかな、合点がいく。
自分なら車では行かない。
その弐 五箇荘 近江商人屋敷(東近江市五箇荘)
近江商人の町といえば近江八幡だと信じこんでいた。
この町の存在を知ったのは「六角精二の吞み鉄本線・日本旅」だった。
近江鉄道に乗って酒蔵巡りをする六角さんがこの町を歩いていて、そのたたずまいに惹かれた。
駅からはちょっと距離があるのでブロンプトン旅だな、と思いつつ なかなか行けなかった。
教林坊からは3キロほどの距離。
ちょうどお昼だったので、六角さんも食べていたうどんで温まる。
ただし、その店は閉業してしまったので別の食堂。
吞み鉄番組に加えて、かの司馬遼太郎先生がこの町を絶賛している。
田園のなかで軒をよせあう集落ぜんぶが船板塀をめぐらし、白壁の土蔵をあちこちに配置して、とほうもなく広壮な大屋敷ばかりであることに驚かされた、建て方からみても明治期の屋敷が多いかと見られたが、どの家のつくりも成金趣味が、かけらもなくどれもが数奇屋普請の正統を、いちぶもはずさず、しかもそれぞれ好もしい個性があった。
いうまでもないことだが、金のかけ方に感心したのではない 互いに他に対してひかえ目で、しかも微妙にしょう洒な建物を建てるというあたり、施主、大工をふくめた近江という地の文化の土壌の深さに感じ入ったのである。司馬遼太郎著 『街道をゆく』24 より
その参 太郎坊宮(東近江市小脇町)
去年の1月、新型コロナ騒ぎの前、A部氏と近江の酒蔵めぐりをした。
近江八幡から近江鉄道線で降りたのが太郎坊駅、この近くに「大治郎」を醸す蔵元があった。
太郎坊駅を降りて目に飛びこんできたのが奇岩そそりたつ太郎坊宮の山だった。
なんじゃこりゃ!の奇景だった。
滋賀にこんなとこがあったのか?
その時はすでに暗くなっていたので近くへは行かなかったが、いつか登ってみたいと思った。
今回、山は紅葉で埋め尽くされていた。
時間もなく、疲れていたので山登りは回避した。
桜の季節にまた来て登ろうと思いを残す。
その四 近江鉄道 新八日市駅(東近江市八日市)
近江鉄道の駅舎で最も古い。
二階建の木造駅舎、大正2年に湖南鉄道の八日市口駅として建設されたらしい。
そんなに古いのになぜ “新” なのか?
のちに近江鉄道に接収されたときに駅名変更があったらしい。
この駅舎のことを知ったのは「吞み鉄本線・日本旅」でこのあたりのことを調べていた時だ。
太郎坊宮の酒蔵へ行ったときに寄りたかったが、同行者がいたし、暗くなったので回避した。