ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/11/11 Thu. 日記の動脈硬化

この日記はそこら中で渋滞している。

8月の福井旅行、10月の白浜、飛騨と旅をするごとに停滞してしまう。

日記の動脈硬化。

その日のことは翌日までに新鮮な記憶で短く書き記す、というのは心の健康に良い。

排泄の快感に近いものがある。

記録して、忘れて、さあ、今日は何が待っているのかな?とワクワク感が湧き上がる。

更新せずに停滞したままではモチベーションを高められない。

 

映画の感想や旅の感想を別投稿にして、日々の記録は翌日までにアップすることに決めた。

別投稿は溜まっていくがそれはそれでいい。

書くべきことがあれば書くだろうし、書かないままだということはそれまでのネタだということ。

 

今日も晴れかなと思えば降り始めたりの不安定な空模様。

冷たい雨で街場の紅葉がぐんと進んだように感じる。

木曜日は朝イチからナレ録りの曜日だが、先週と今週は担当を外れている。

せっかくのなので朝イチから映画を観ることにした。

大阪駅からリーブル梅田へ歩くいつものルート。

街場の紅葉が鮮やかなシーズンになった。

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大阪駅北の広場 ケヤキだろうか。

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スカイビル下のバスターミナルあたり。イチョウが染まっていく。

 

「暮しの手帖」の元編集長松浦弥太郎氏が監督した映画を観る。

旅のエッセイみたいな記録映画か。

長い旅が出来る条件として一番に上げられるのが体力。

なかでも食べて飲める胃腸のタフさは必須条件だと思う。

旅の楽しみ それを支えているのは胃腸である、と。

映画を観ながらそのことばかりを考えていた。

*感想は別投稿で。

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映画を見終わると晴れていた。

都会の森が雨露に濡れて美しい。

おととい行った十割蕎麦の店「八 HACHI 」へ行ってみた。

また降り出した雨に濡れて店に入る。

もり蕎麦(680円)を注文する。

硬めしっかりの麺。

つゆも山葵もケチらずたっぷり、出汁の味も悪くない。

価格も考えたらこれはリピードありだな。

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スカイビル下の人口の森が輝いていた。

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盛りそば680円に竹輪天をトッピング。

蕎麦を食べていたときにヒロからメールが届く。

瀬戸内寂聴さんの訃報だった。

享年99、百歳まであと半年で往生されたか。

個人的にではないが仕事で少しだけ関わりになったことがある。

今となっては最晩年 2019年の2月から4月、法話会のライブビューイングの仕事だった。

文学の巨人は小さなおばあちゃんだったが、ユーモアがあって生気に満ちていた。

ことし8月、朝日新聞の連載に「寂庵の山手にある山、大の字すべてに灯が入っている

のを見ることはもうできない」と書かれていた。死期を悟っていたのだと思う。

いつか、ささやかない思い出を書きたいと思う。

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寂庵の庭 「寂」は榊莫山の書

出社して明日の取材の準備をする。

取材に出る機会が少なすぎて臆病になるので準備は怠らない。

日が落ちると冷えてきた。

今日は家でご飯を食べるので吞む予定はなかったが、京橋の灯に誘われて横町へ吸い込まれた。

「にしの」で熱燗と冷たいのを一杯ずつ。

よこわの造りがあった。

なんと280円!

この店の刺身は一人飲みに必要十分な適量、加えて質もいい。

元々は「養老乃瀧」、全国でも珍しい立ち飲みの養老だったという。

すばらしい店だと思う。

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びんちょうまぐろ250円、いかの糸造り280円、牡蠣フライ280円 量は独酌向け

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よこわ刺身 これが280円 量も一人飲みに適量