あっというまに火曜日か。
あれ? 今朝は寝違い痛がひどいぞ。
きのうはいったん収まっていたのにどういうわけだ?
一日おいて第二波か?
寝る前の行動、というか、単に就寝時間が遅いからだろうか。
今夜は寝酒も飲まず、清廉潔白に(?)寝つくぞ!と寝起きに決めた。
10月に入り勤務以外の予定を何も立てずに過ごしている。
こうして何も自分に課さず好きに暮らすことの効用。
一週間もすれば何かしらのモチベーションが沸いてくる。
おれ凄いじゃん。
計画立てるの好き過ぎじゃん。
で、amazonでこれ購入した。
午後から編集チェックのために出社する。
編集が上がる前にWEBサイトの打合せを小一時間ほどする。
10日までモラトリアムのつもりだったのにエエカッコして2本も記事校正の予定をいれてしまった。
こういうエエカッコしいもトシヨリになると自重せんとあかんなあ。
そそくさと6時前に退社。
西の空が茜色に染まる。
京橋のプロムナードで足を停めて何人もがスマホで連写している。
コンデジで撮る。
緊急事態宣言解除の世界はそれなりに美しい。
蕎麦酒の悲願成就すべく大阪天満宮で途中下車。
筋トレだと思って階段を使って地上へ上がる。
日本一長いと言われる天神橋商店街のアーケードを北上する。
3度フラれた「一想庵」は営業していた。
他に誰も客はいなかった。
ここは元番組ナレーターをしてくれてた由芽さんのご両親のお店。
由芽ちゃんのお母さんは僕のことを憶えているのか憶えていないのか?
「あれ?この人どこかで見たんだけど誰だっけ?」と表情に出てる気がした。
たぶん憶えていないような気がするので、あえて言わずにおく。
10回近く来て何度かご挨拶してるのだけど。(笑)
生ビール(サッポロ)、ゆで卵の味噌漬け、薄揚げ焼きを注文する。
この店は酒のつまみの種類がそれほど多くないのがいい。
あくまで蕎麦前。
凝った料理とか、刺身とか、焼き魚とか豊富にあると蕎麦までたどり着けない。
一人飲みに限る。
文庫本で時代小説や歴史小説を読みながらひとり飲むのがいい。
今夜は「城塞」下巻。
司馬遼太郎が描く侍大将列伝を楽しみながら飲む。
薄揚げ焼きが来たら「一の蔵」を追加する。
この店は江戸前のだしなので温かい蕎麦がいい。
もちろん盛りもおいしいけど、あえて鰹だしの温かいのを。
いつもは海苔がのった花巻なのだが今日はやまかけにした。
悪くはないが、とろろでつゆがマイルドになる。
つまみになるのはやっぱり花巻かな。
海苔の少しとけた江戸前のだしつゆは最高のつまみだと思う。
次は秋めいてきた夕暮れ。
最初にいきなり熱燗、つまみは板わさか焼き味噌どちらか一品。
花巻が来たら日本酒をもう一杯冷たいのを追加して〆る。
そんなシミュレーションが楽しい。
店を出て向かいの天牛書店のワゴンを覗く。
山際淳二の文庫本が3冊ある。
「スローカーブをもう一球」と「彼らの夏、ぼくらの声」と「最後の夏」
どれも50円。
蕎麦が3050円だったのでポケットに50円玉があった。
読んだことない一番薄い「最後の夏」を買う。
「男たちのゲームセット」副題は「巨人・阪神激闘記」
晩年の作で、もともとは「最後の夏」文庫本で改題して「男たちのゲームセット」になった。
山際淳二(享年四十六)が死んでからの改題みたいだ。
これ「男たちの大リーグ」ハルバースタムだよね。
1973年のセリーグペナントレース、後藤正治さんの「牙」で読み、いろんなドキュメンタリー番組で
何度も見たし、自分でも当時の映像を編集してナレーションを書いて番組で扱った題材だ。
パラパラと読んでみた。
すぐにあの時代に引きこまれる。
帰宅してamazonを見たら山際淳二の本はKindleになっていてどれも安価で買える。
「スローカーブをもう一球」「エンドレスサマー」「彼らの夏、ぼくらの声」
一冊297円、贅沢をしてしまった。
セバスチャン・コーとスティーブ・オベット。
「コーとオベッット」二人の物語を知ったのは山際淳二の本だったことを思い出した。
夜、プールへ行き、寝酒は飲まずに就寝。