朝から雨、ゆえに涼しいのでエアコンなしの朝。
午後から雨は上がるという予報なので久々に走ろうかな。
仕事に近い作業もあるが先に福井の旅で撮った写真を整理しないと落ち着かず、
プライベートを優先して午前中を過ごしていると佐川急便でタニタの体重計が届く。
今使っているもののに液晶抜けが発生してネットでシンプルなものを購入したのだ。
使っていた体重計は古い。
独身時代、おそらく1990年より前に買ったもの。
エーアンドデーというメーカー、健康機器の専門企業のようだ。
これだけ長く使ってきて、その会社の名前を初めて知った。
デジタル(液晶)で50g単位で表示される。
当時はそれほど種類がなかったように思う。
僕が使っている電化製品ではおそらく最古のものだろう。
液晶の抜けを目でカバー出来ればそのまま使いたいのだが、思わずポチってしまう。
しばらく並行して使ってみようと未練を残すのも 高齢者あるある である。
午後も雨が降っている。
ヒロは雨の中、歩いてプールへ出かけていく。
神戸行こうと思いついた。
雨の日はなぜか三ノ宮、元町が僕を誘う。
理由は漠然とある。
学生時代に金沢から大型トラックをヒッチハイクしてたどり着いたのが三ノ宮だった。
1979年10月の雨の日、僕は傘を持っていなかった。
当時はコンビニなどなく、駅にも置き傘はなかった。
アーケードのあるセンター街から横断歩道で信号が変わるのを待っていると、女の人が傘を差し出して入れてくれた。
たぶん当時の僕より少し年上の人だった。
「どこから来たの?」「金沢です」
「神戸は初めて?」」「はい」
なんて会話を少しして、いっしょに横断歩道を渡り、雨のかからない高架下へ入った。
礼を言って、「じゃあいい旅を」と声をかけられて別れた。
それだけの話だけど、ずっと記憶に残っている。
二十歳のころの思い出が六十四の僕を雨の三ノ宮に誘う。
阪神電車で三宮へ。
ヤマダサイクルをひやかして、センター街を元町まで歩く。
ジャズ喫茶で珈琲とひさびさに煙草を吸いたい気分だったが、
ふとエビアンは空いているかな、と思い覗くとカウンターには誰もいない。
端っこの特等席に座る。
コロナと雨のプレゼントだろうか。(笑)
サイフォンで淹れた熱い珈琲を飲みながら文庫本を読む。
5時過ぎたら客は僕一人になる。
パートの女性が「あがります」と言って帰る。
6時までの時短営業だろうか。
ユニクロで安くなっていたエアリズムTシャツとマスク3枚セットを買う。
南京町も閑散としていた。
Y'sロード(自転車専門店)を覗く。
最先端の自転車ばかり。
思えばセルジオに譲ったデコレッタ(ブリジストン内装3段変速の実用車)も、
最初は気に入って、毎日の通勤や買いもの、散歩にも乗っていた。
マンションの駐輪場に停めていたら変速機のカバーが割れていた。
(イタズラか何らかの悪意で割られたのだと思う)
ハンドルロックが壊れた。
変速がスムーズに入らなくなった。
人間と同じで経年劣化。
不具合も増えてきた。
手放す要因として決定的だったのは重さだ。
駅の駐輪場の上段に上げるのが苦痛になった。
20キロくらいあるのだ。
上げられないことはないが…。
ブロンプトンやGIANTだと軽々と上がるのにデコレッタは一苦労する。
しだいに疎ましく思うようになった。
原因は自分の体力の衰えにある。
デコレッタは悪くない。
そんなことを思いながら雨の神戸を歩いた。
予報に反して夕方からも本降り。
びっしょりと濡れて帰宅する。
パラリンピックを見ていると人生を見ているようだ。
オリンピックと同じ4年に一回だけど、パラの選手はこの時しか注目されない。
オリンピック種目は世界選手権やワールドカップも同等に注目されるし中継もある。
パラの選手はパラリンピックが終わると無名に戻る。
競技を終えた選手たちの声を聞くと泣きそうになることもある。
オリンピックは中止でもいいけど、パラリンピックはやって欲しいと思う。
ここ2週間ほど、読書がほとんど進まない。
ギターを手にしても数分でやめてしまう。
ネット配信の映画も見る気が起きない。
You-Tubeを細切れに見るだけ。
バイオリズム低下なのかな。
9月の魔?