ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/08/16 Mon. コロナではなかなか死なない。

 朝、まだ雨は降っていない。

午前中に海へ出ると、パラパラと雨が…。

バイク4キロ、ジョグ1キロ、涼しいが湿度を感じる。

午後から晴れ間も見えてくる。

芦屋の自転車店レフトへ一ヶ月前に注文してあった小口径車(ミニベロ)を引き取りに行く。

いったん自宅へ今まで使っていた自転車のロックを取りに行く。

TOHOシネマでアニメを見るつもりだが、時間があるのでしばし西宮浜で缶チューハイ。

昨日見た映画「喜劇 愛妻物語」で水川あさみが氷結を飲んでたので真似たくなった。

 

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「サイダーのように言葉が湧き上がる」@TOHOシネマ西宮

6回見たら1回タダの恩恵、予告編を見てダメもとで見たくなったアニメ映画。

見たくなったポイントは…夏のアニメと俳句好きの少年という設定。

郊外のショッピングモールを舞台に、コミュニケーションが苦手な俳句少年とコンプレックスを隠すマスク少女が織りなすひと夏の青春を描いた劇場オリジナルアニメ。俳句以外では思ったことをなかなか口に出せない少年チェリーは、ヘッドホンで外部との接触を遮断して生きている。ある日彼は、見た目のコンプレックスをマスクで隠す少女スマイルとショッピングモールで出会い、SNSを通じて少しずつ言葉を交わすように。そんな中、バイト先で出会った老人フジヤマが思い出のレコードを探し回る理由を知った2人は、フジヤマの願いをかなえるためレコード探しを手伝うことに。一緒に行動するうちに急速に距離を縮めていくチェリーとスマイルだったが、ある出来事をきっかけに2人の思いはすれ違ってしまう。主人公チェリーの声を声優初挑戦の八代目市川染五郎が務め、スマイルの声を女優・杉咲花が担当。監督は、テレビアニメ「四月は君の嘘」のイシグロキョウヘイ。 2020年製作/87分/G/日本 配給:松竹

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見始めて絵柄にも主人公たちにも展開にも入っていけず退屈の極み。

気がついたら寝落ちして、どきどき起きて見始めて、すぐに眠気がサイダーのように湧き上がる。

捨てゲームのような映画でした。

これなら話題の「竜とそばかすの姫」にすれば良かった。

細田守の映画は以前に「サマーウォーズ」を見て、バーチャル世界という設定が馴染まず、

あまりいい印象がないので敬遠していたのだ。

「サイダーのように…」で期待した俳句にもガッカリでした。

いいと思える句がひとつもなかった。

夏といえば、俳句ではないが、二つの素晴らしい短歌を思い出す。

2年前に鳥取の高校生 石名萌さんが読んだこの歌。

歌人 河野裕子賞の受賞作

 

 干からびたカエルをよけてすすみゆく  ばいばい、わたしは夏をのりきる

 

 映画にこんな世界を期待したのです。

 それともう一つはその河野裕子さんの夫で歌人の永田和宏さんの歌。

 

 一日が過ぎれば 一日減っていく 君との時間 もうすぐ夏至だ    


河野裕子さんはは進行性の乳がんで死期が迫りつつありました。

悲、淋、辛、愛、哀、寂、喜 という感情語を一つも使わず、その全てを表現でする。

夏至は命の頂点だろうか。

 

久々になか卯で親子丼と小うどんを食べて帰宅。

湿度がじわじわと高まってくるのを感じる。

帰宅するとヒロがショックなことがあったと言う。

月曜日はグリーンコープの宅配がある。

毎週のように野菜や牛乳、日用品を届けてくれてたおじさんが来なかったそうだ。

代わりに届けてくれた若者に聞けば…くも膜下出血で倒れてそのまま亡くなったとか。

先週も何ごともなく届けてくれて、ヒロはオリンピックの話をしたという。

その人は僕らと同年輩の六十代で、どちかというと痩せ形、メタボな人ではなかった。

毎週、食料品を届けてくれて立ち話をしてた人が何の前ぶれもなく突然この世からいなくなった。

ヒロはショックだろうな。

人は簡単に死ないとも言えるけど、ときに簡単に死ぬ。

日本の男の平均寿命は81歳だが、70歳になるまでに5人に一人は死ぬという統計がある。

かなりの確率、こっからはサバイバルだ。

たいていの人は死ぬとしたら、くも膜下出血を含む脳卒中、心臓疾患、がん。 

でも、コロナで死ぬ確率は低い。