空気が澄んでるように感じる。
風が強く、いつもより涼しい。
台風一過…だろうか。
年老いても健康を損なうことなく、概ね元気。
収入は増えこそしないが、生活に困るほど減ずることもなく、概ね順調。
コロナ禍にも今のところ感染もせず、早めにワクチン接種も済み、概ね安心。
望むところが低いゆえと自嘲するフェーズはとっくに過ぎて、概ね安定。
この安定も期間限定であることだけは自覚しているが、対策は特になし。
池澤夏樹の短編「眠る人々」にあったフレーズをときどき思い出す。
主人公の若者 遼は思う。
「なぜかみんな高いレベルの幸せに慣れてしまっている。幸せすぎてはいないか」
ずっと似たような思いを抱いて生きてきた。
食べるものに困ったことはない。
着るものが不足したこともない。
外国旅行へ行こうと思えば行ける。(今は難しい)
払った努力に対して報酬が大き過ぎる。
世界を、歴史を見渡せば不当なほど僕らは恵まれている。
だから不安なのだ。
辛いことが少なすぎる。
なにかインチキをしているような気がする。
自分のものでもないお金や幸運を所有者に無断で使ってしまったような気分。
いつか、その人がふらりと帰ってきて僕に言う。
「クレジットカードの限度額を超えています。ただちに返済してください」
僕は不釣り合いに与えられすぎているような気がしてならない。
THE PRICE YOU PAY(代償はいずれ支払わなければならない)by ブルース・スプリングスティーン
♫ 見ろよ 青い空 白い雲 そのうちなんとかなるだろう
(植木等「だまって俺ついてこい」)
いつもの海沿いの定番コースの正確な距離をiPhoneアプリで計測してみた。
跳ね橋からみやっこキッズダムの駐輪場まででちょうど1キロ、往復したら2キロ。
BMXのフィールドを過ぎたあたりから西宮浜のヨットハーバーの西端までが1キロ。
ロードバイクを停めてBMXフィールドからの1キロを計測してみた。
行きは向かい風、ジョグペースでだけどすぐに息が上がる。
ここ数年、ペースがめちゃ落ちているのはわかっている。
1キロをずっと走り続けるのだって怪しい。
どれくらいか?
6分35秒/キロだった。
ちょっと休んで追い風で1キロ。
風がないので暑い。
思ったほどペースが上がらない。
上がると心肺も身体も苦しい。
6分05秒/キロだった。
キロ6のペースがこんなに辛いのか…。
老体だね。
56歳のときにはハーフマラソンを55分で走れた。
それってキロ5分半じゃないか。
遠い過去。
少しずつ来た道を戻ろう。
ロードバックにチャレンジしよう。
無理はしない。
まずは2キロをキロ6で走る。
次にキロ6を切る。
次は5キロを35分(キロ7)で走り通す。
朝はおめざ程度にして、昼前にロードバイクで出る。
編成M転じて営業Mとランチの約束。
苦楽園の蕎麦屋「大正庵」で合流。
マンボー中でビールが飲めないのが辛い。
ここは日本酒も、つまみも充実しているのだ。
桜の季節には人気のカウンター席ですだち蕎麦を食べる。
いっしょについている鶏そぼろ御飯がちゃんと一人前あって量が多い。
お互いトシですね。
でも完食。
テレビ局のOBがやっている「居心地」という住宅地の喫茶店へ行く。
BS1スペシャルのナベツネの話で盛り上がる。
Mは芦屋のマンションで単身暮らし。
オートバイかスクーターが欲しいという。
ネットでいろいろ見ているとすぐに時間が過ぎる。
その感じ、よくわかる。
僕はそのまま出勤。
編集のチェック、相変わらず出来損ないのVTRだ。
少しだけ手直しして半ば諦めて強制終了。
夕食は西ノ宮駅前の吉野家で牛皿麦とろ定食。
牛皿を2倍にした。
冷酒は飲めないのに…。
本日は食べ過ぎ…!
帰宅してプールへ行き、少しでもカロリー消費。
戻って来たら…今日アップしたはずに8月8日の日記が消えていた。
そうやっても復活しない。
原因不明のまま、しばし呆然として、缶チューハイを飲む。