ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/06/24 Thu. カタログの時間

いま過ごしているさまざまな日常は、途上では無くすでに回答として存在する。

「ハイ、あなたの人生はここまでです! 長い間おつかれさまでした。」

ガシャンと日付入りの認証印を押されて、書類手続き終わりって感じで。

つまらないことばかり考える。

車は所有したことがない。生まれてから借家にしか住んだことがない。

車も家も持つことを、あえては望んでなかった。

だからこれはまあいい。

そのかわりに得たはずの自由。

組織からの自由、仕事からの自由、好きなときに好きな土地を旅する自由。

それも金銭面で、体力面で、メンタル面で、自由を自由に使えなくなっていく。

実感あり。

ガシャンと押された回答がほぼ真実(現実)と近似値になっていく。

でも、今が不幸なわけではない。

楽しいか?と問われたらゴクリとつばを飲みこんで、楽しい、と答える。

収入が決して何か強固なものに担保されてるわけではないが、一定の安心感はある。

この1年は…神様のプレゼントみたいなものだと思う。

可笑しいくらいに自由に過ごしている。

ジタバタしても、ジタバタしなくてもいい。

 

カタログを見てる時間が一番楽しい と思う。

あれこれと可能性を自由に想像する楽しさ。

これを買ったときの人生、これを買わずあれを買ったときの人生。

人生だって…そのフェーズがもしかして一番楽しいのかも。

現実には…ひとつしか選べない。

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今日も真夏日。

朝イチでナレーション収録、いつもの木曜日。

昼から天神橋商店街へひとりランチ。

タイムリーで珈琲豆(ルワンダ)を買い、「十八番」でカレーチャーハンとワンタン麺。

自転車屋を覗きミニベロのサイズ感や洒落た前かごをチェックする。

局に戻り、陸上の日本選手権100m予選をYou-Tubeライブで観る。

何かとガヤガヤうるさいので5時過ぎに出る。

準決勝の放送まで時間があるので京橋で立ち吞み。

「にしの」は満席、「庶民」が空いていた。

冷えた薄墨桜(岐阜の地酒)ともんごいか造り、鮪の竜田揚げ、とろろ。

締めて1000円ぽっきりで大満足。

でも、こういう積み重ねで飲食費は3万超えになるのだ。

 帰宅後、いかめしを食べながら100m準決勝を見る。

山縣と多田がちょっと抜けている。

桐生とサニブラウンは未知数。

決勝はどうなるか楽しみ。

ここ5年ほど日本選手権の男子100mの決勝メンバーは固定されてきてるような。

決勝は、山縣、桐生、サニブラウン、多田、小池、デーデー・東田、栁田の8人。

これもカタログを見てる時間と同じだ。

どうなるわからない未来を予想しているときが一番楽しい。

そういえば朝ドラ「半分青い」で中村雅俊のこんなセリフがあった。

「先がわからんというのは最高に贅沢な気がする。夢は見てるだけで贅沢や。」

それだけで元がとれる、と。

「この歳になると先がわかる。


 先がわからんというのは最高に贅沢な気がする。夢は見てるだけで贅沢や」

「叶わなくても?」

「おう、その時間がいい。夢見てる時間だけでも元とれるな。」