ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/05/20 Thu. 雨の日は三ノ宮へいこう!

きょうも雨、いきなり愚痴ってみる。

耳が遠くなった気がする。

昔、いっしょに住んでいたおばあさんが補聴器をつけてたことを思い出す。

僕が小学生の頃だから祖母は六十そこそこで今の自分より若かったかもしれない。

突然ピーってハウリング音が鳴って驚いた。

耳が遠いってどんなことなんだか想像もつかなかった。

今、遠くなった気がすると書いたのは正確じゃなく、明らかに聞こえにくくなってる。

いままで聞こえた音が聞きづらくなった。

テレビの音量も17くらい上げたい。

音量だけではなくて、いろんな音が混じるともっといけない。

識別が辛い。

目もすぐに疲れる。

読書も連続だと1時間くらいで目がしょぼしょぼする。

パソコン作業はインターバルを入れて2時間が限度だ

頭だって劣化は進んでいる。

映画を観るのも危なっかしい。

無自覚に出来てたはずの字幕を読んだり、登場人物の識別、プロットの把握が危うい。

胃腸もそうだ。

若い頃もあったが、最近ボーマン痛が頻繁に出るようになった。 

ここんとこ心臓だって心配。

動悸、息切れまではいかないけど、その手前のどっくんと鼓動を感じる。

頑張って疲労を回復してくれる肝臓や腎臓だって労らないといけない。

勤続64年以上だからそりゃガタもくる。

今月に入って右手首が痛む。

ドアノブをひねると い痛ーい ってなる。

そういえば年寄りがしかめっ面でそんなこと入ったりしてたなあと思い起こす。

いつもでも今までみたいには上手くいかないのだ。

流れに逆らっているのだから今のスペックでは現状維持なら感謝すべきだ。

何かを失っていくのが人生。

フィッツジェラルドか嫁のゼルダが忘れたけど「こわれる」という一編があった。

書き出しは …

                   Of course all life is a process of breaking down

         (言うまでもなく人生は崩壊の過程である)

御意。

 

ま、いずれ死ぬっつーわけだから、コロナに怯えたり、オリンピック云々なんて笑い話みた。

怒られそうだけど、「ええ!オリンピックってやるの?(爆笑)」って感じ。

悪い冗談でしょ。

 

余命幾ばくも無い いう言い方がある。

何をおおげさにと言われるかもしれないけど、かつて四十代とか三十代とかで

耳に届いたこの表現はいま少なくとも身近になってきた。

六十四、いつ死んでも驚かれない年齢だ。

余命幾ばくもない。

幾ばくってどれくらいだよ。

 

余命幾ばくもないから今日は好きなことをしようと思った。

ナレーション録りの立ち合いの日だったけど理由をつけてサボった。

朝から雨が降っているから好きなことをしようにも選択肢が少ない。

兵庫県は映画が観られる。

三ノ宮で観たかった映画を観よう。

お昼は神戸で好きなものを食べよう。

それだけでも幸せなのだ。

 

「アンモナイトの目覚め」@リーブル神戸

上映は朝8時50分から。夜の上映が出来ない分、前倒しになっているみたいだ。

いつものリーブル神戸なら多くとも10人くらいの午前中上映だけど今日は20人以上。

一席空けているので見た目は満席に近い。

当然だよね。

大阪の映画館が閉まってるんだから。

映画館、博物館、美術館に休業要請しているのはどうかと思う。

そこで感染することよりも外出の目的地を閉じるという戦略なのだろうけど。

混むのは嬉しくない。

 

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舞台はイギリスのドーセット海岸 ライムレジスの海辺

ケイト・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンという当代きっての演技派女優が初共演し、19世紀イギリスを舞台に、異なる境遇の2人の女性が化石を通じてひかれあう姿を描いたドラマ。1840年代、イギリス南西部の海沿いの町ライム・レジス。人間嫌いの古生物学者メアリー・アニングは、世間とのつながりを絶ち、ひとりこの町で暮らしている。かつて彼女の発掘した化石が大発見として世間をにぎわせ、大英博物館に展示されたが、女性であるメアリーの名はすぐに世の中から忘れ去られた。今は土産物用のアンモナイトを発掘し、細々と生計を立てている彼女は、ひょんなことから裕福な化石収集家の妻シャーロットを数週間預かることになる。美しく可憐で、何もかもが正反対のシャーロットにいら立ち、冷たく突き放すメアリー。しかし、自分とあまりにかけ離れたシャーロットに、メアリーは次第にひかれていく。実在した女性古生物学者メアリーをウィンスレット、シャーロットをローナンが演じる。監督は初長編作「ゴッズ・オウン・カントリー」で、ひかれあう2人の青年の姿を繊細に描いて注目されたフランシス・リー。2020年・第73回カンヌ国際映画祭(新型コロナウイルス感染拡大のため通常開催を見送り)のオフィシャルセレクション作品。

2020年製作/117分/R15+/イギリス 原題:Ammonite 配給:ギャガ

 

観たかった理由は3つ。

主演女優がいい。

灰色の空と冷たい海風 イギリスの海岸の風景が好き。

邦画や韓国映画に偏りがちだったので久々にスクリーンで遠い国の見知らぬ世界に浸りたかった。

 

孤高のケイト・ウィンスレット、可愛いシアーシャ・ローナン。

そして、潮風の街 ライムレジス。

劇場のスクリーンで異国へ旅をしてる気分になれた。

19世紀のイギリスの女性の人生を思う。

かなしみや淋しささえ心地よい。

ふと「いつか晴れた日に」や「タイタニック」のケイト・ウィンスレットを思い浮かべた。

十代だった彼女も四十代半ば。

経験を演技に昇華させて、しっかりと歳を重ねている。

自分と比べるのはおこがましく滑稽だけど、つくづく羨ましいと思う。

映画の中で、ケイトはまさに実在の主人公メアリーにしか見えなかった。

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誰もが去年公開の「燃ゆる女の肖像」とダブらせただろう。

 

映画を観ながら同じイギリスの海岸にある野外劇場のことを思い出していた。

舞台のライムレジスから西へ行くとコーンウォール州のランズエンドという土地がある。

そこに海を背景にしたミナク・シアターと呼ばれるギリシャ風の石造りの舞台がある。

テレビの旅番組でその場所を知った。

1992年の6月、湖水地方とコーンウォールを旅したときにミナクシアターへ行った。

「アンモナイト…」を観て思いだしたのはこの劇場をつくったのが一人の女性だったからだ。

彼女の名前はロウィーナ・ケイド。

ミナクシアターのショップでモノクロの写真の載った絵はがきを買った。

映画の主人公メアリー・アニングとロウィーナ・ケイドが重なった。

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ミナクシアター、ここへ行ったのはもう20年前になる。

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晩年のロウィーナ・ケイド 印象的な一枚の写真 

見終わっても午前11時だ。

なんて素晴らしいんだ!

まだたっぷり時間がある。

早起きは三文の得というのを実感する。

傘をさして雨の三ノ宮を歩くのが楽しい。

さ、どこへ行こう。

さ、どこで昼ごはんを食べよう。

 

 

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「吉兵衛」20年前はこの市場の奥で5人で満席のカウンターのみの店でした。

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カツ丼並の卵ダブルと赤だしで900円 一味をたっぷりかけて食す。

 

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MEMO)

雨の三ノ宮 神戸歩きサイコー

市場のランチ  カツ丼 中華 ホルモン丼 洋食 チキン 卵かけご飯と豚汁

適度に空いている市場飯 飲まなくても楽しいぞ 雨もいい

神戸はたいてい一人だ

雨と三ノ宮 大学生の時に三ノ宮へ来たのは10月

ヒッチハイクでトラックに乗って東大阪経由の尼崎 KIRINビールの工場があった 

雨が降って水たまりの路路地裏 国鉄で三ノ宮に出た 見知らぬ親切な女の人に傘をさしてもらった

泊まったのは芦屋奥池にあったユース 不便だろと思うが当時は安く泊まるにはユースしかなかった

何よりネットなんてないから情報がなかった

さて、 あと何回の神戸歩きだろう?

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