ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/03/19 Fri.  北近江 福寿草トレッキング

朝6時半起床(前夜の就寝25時過ぎ)、7時半自宅を出る。

さくら夙川駅より青春18きっぷで普通に乗車、尼崎乗り換え、大阪乗り換えで米原へ。

 米原駅西口のファミリーマートでカーシェア、デミオで登山口へ向かう。

 きょうは快晴、霊仙山の福寿草トレッキングです。

 

【行動ログ】

自宅〜[🚲自転車]〜コープ〜 [徒歩]〜さくら夙川駅〜[🚃JR]〜米原駅〜[徒歩]

〜米原駅西口ファミリーマート タイムズカーシェアでデミオを借りる 〜[🚕ドライブ]

〜落合集落に駐車 〜[徒歩]〜今畑登山口〜廃村跡〜笹峠〜近江展望台〜(ランチ🍴)

〜南西尾根ピストン〜近江展望台〜笹峠手前〜(コーヒー休憩☕️)〜笹峠〜今畑廃村跡

〜今畑登山口〜落合集落〜[🚕ドライブ]〜米原駅西口ファミリーマート〜[徒歩]

米原駅〜さくら夙川駅 〜[徒歩]〜コープ〜[🚲自転車]〜自宅 

( 11:15 登山スタート 〜16:30  下山)

 

ウエア:ノースフェイスレインパーカー、マムートフリースジャケット、

    モンベルウイックロンTシャツ、予備にモンベルのダウンベスト

    ワークマン濃紺ジョガーパンツ、オンクラウドベンチャーWP

装備: カリマーVT、タラスブルバ サコッシュ(初)

 

青春18きっぷで一点反省点あり。

尼崎で新快速に乗り換えるが、同じ8番線に米原行きの快速が入線。

あれ?これに乗るのだっけ?と焦って乗ってしまうが間違いでした。

次の大阪駅で新快速を捕まえる。

幸い、新快速は混んでなくて補助シートを確保できたが、

尼崎からなら大阪駅で最初から2人席を確保できたはず。

どこ行きに乗るか? はちゃんとメモして慌てないこと。

 

毎月一座、3月は鈴鹿山脈最北の山 霊仙山(りょうぜんさん)です。

(登山者にはリョウゼンと呼ばれている)

醒ヶ井から入る3年前に榑ヶ畑登山口から頂上をピストンした。

今回はもうひとつの登山口から登る。

落合登山口と今畑登山口の位置関係がよくわからないままアクセスする。

結果的に二つの登山口は徒歩10分くらいの距離にあり車道沿いにある。

落合登山口は汗拭き峠への入り口、今畑登山口は今畑の廃村跡を経由して南西尾根へとりつく。

ちょっと迷って今畑登山口を見つける。

きょうはここから福寿草トレッキングの始まり。

 

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廃村となった今畑集落に咲いていたフクジュソウの群落

早春の山の愉しみは湖国の展望とフクジュソウ。

満々と命の水をたたえた湖、北近江の豊かな平野、

その北には雪を残す越前国境の山々、うっとりするような展望でした。

登山口の廃村に咲くのは春の妖精フクジュソウ。

福寿草やカタクリやユキワリソウはスプリング・エフェメラルと呼ばれる。

早春の一時期だけに咲き、咲き終わるといなかったように痕跡を残さずこの世から姿を消す。

(実際には地下にもぐる)

笹峠から標高差300mをいっきに登ると南西尾根。

荒れ野には咲きたての命が息づいていました。

鈴鹿北部の山々の山頂台地はカルスト地形、カレンフェルトと呼ばれてます。

この風景を見るといつもウルトラマンの登場したシーホースという怪獣を思い出します。

自分の星へ帰れなくなった悲しきシーホース。

ウルトラマンにロケットに縛りつけられて星へ帰された。

 

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南西尾根には咲いたばかりの新鮮な福寿草

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まだパラボラが閉じている新鮮な花も

北近江の展望が素晴らしい。

まさに湖国!このあたりはかつて浅井氏の領国。 *写真をクリックすると拡大します。

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異星のような、あるいは文明の墓場のようなカルスト地形

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鈴鹿北部はカレンフェルトの山 石灰岩台地です。

滋賀はいいなあ。

ことしの一月に湖西の近江今津から今日登った霊仙山を撮った。

夕陽を受けて神々しいほどの雪山でした。

友人のセルジオが紹介してくれた司馬遼太郎の本に美しい書き出しがある

「近江」というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう、私には詩がはじまっているほど、この国が好きである。京や大和がモダン墓地のようなコンクリートの風景にコチコチに固められつつあるいま、近江の国はなお、雨の日は雨のふるさとであり、粉雪の降る日は川や湖までが粉雪のふるさとであるよう、においをのこしている。(「街道をゆく」湖西のみち、近江散歩 より)

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1月に撮った近江今津港から見た霊仙山 

司馬遼太郎先生は近江が大好きのようだ。

いろんな著書に近江愛を綴っている。

 

最高だった霊仙山トレッキングだったが…最後の最後にトラブルあり。

なんと乗りこむ30分前に米原と彦根間でJR在来線で電力トラブルがあった模様。

改札口へ着いた時は運転見合わせ、復旧の見通しは立っていないとのアナウンス。

新幹線は動いてて、彦根までは近江鉄道の振り替え輸送があるが彦根から先も動いてない。

姫路行き新快速が停まったままだったのでシートで待つ。

結局、車内で2時間ほど待って復旧、さらに2時間ちょっと電車の中。

あえて芦屋乗り換えでさくら夙川へ戻る。

登山よりこっちの方で疲労こんぱい。

風呂に入って、野菜たっぷりの味噌汁だけ飲んで寝る。

 

以下、写真日記にて失礼。

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落合の駐車可能なスペース、最初はここが今畑の廃村だと思ったが…

 

駐車したところから上流に汗ふき峠へ通じる落合登山口がある。

間違えてそこから登ってしまうところだった。

僕らは下流に車道を歩いたところ、車道沿いにある今畑登山口から登りたかったのだ。

この位置関係は実際に現地に来ないと把握出来ない。

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見つけた!今畑登山口だ。

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10分ほどジグザグ道を上ると今畑の廃村があった。そこには…

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福寿草が咲き乱れていた。人去りて花々咲く。

廃村の今(霊仙今畑集落跡) – 山の彩時季(やまのさいじき)

霊仙(りょうぜん)今畑集落は、滋賀県犬上郡多賀町霊仙にある廃村です。霊仙山の登山道入り口に位置し、県道17号から山道を十分ほど登った標高約420mほどのところにあります。車道もなく物資等も人が背負って徒歩で運搬していた村でした。最盛期には17軒程の家屋と寺院がありましたが、1979年(平成9年)に廃村となり、1998年に住民人口が0になったということです。現在は、ほとんどの家屋は朽ち果て、一部の土倉や宗金寺の建屋が残っているだけです。霊仙山登山道の途中ということもあり、登山者にはよく知られた場所でもあります。またこの廃村周辺には、フクジュソウ、セツブンソウ、エビネ、クリンソウなど多くの山野草が咲くことでも知られています。

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廃寺があった。この村には車道が通じてない。急な斜面についた杣道のみ。

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キンバイソウかと思うほど背丈が伸びた福寿草、いい香りがすると思ったら…

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梅が満開でした。村に人が住んでいた頃に村人を愉しませた梅の花。

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山中に咲く梅は香りが強いのだろうか?

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倒木と苔と花、絵になります。

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撮るのが楽しい。キリがありません。

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撮影するのは区切りをつけること。「僕は目に焼き付けました」と。

若い頃、アイルランドを旅してるときにカブ(原付)で旅行しているアメリカの老人に言われた。

「日本人は写真を撮りすぎる。フィルムじゃなく自分の瞼に焼き付けろ」と。

 以前は旅に出ても一枚も写真を撮らなかったけど今は撮る。

撮ると区切りがつくからだ。

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ブナ林を過ぎ、落ち葉の道をゆく。

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開けた場所に出る。笹峠だ。新緑の頃には美しい森だろう。

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ここからが急登だった。いっきに300mほど高度を稼ぐ。

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ヒロは傾斜が急だと両手両脚をつけてトカゲになる。

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もう登り切っただろうと思ってもまだまだ先がある。

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ザックから顔を覗かせているのは…?

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登りに1時間ほどかけて近江展望台、風が強くなった。

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風を避けて南側の斜面でランチ、いつものメニュー。

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いつもの飛翔

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見事なシンクロフライ

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ランチポジションの正面に御池岳と左に藤原岳

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南西尾根をもう少し先へ歩いてみる。

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カレンフェルト高地だけど道がついている。

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残雪があった。雪田というのだろうか。

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北側の展望が開ける。雄大な風景が目に飛びこむ。

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長浜、米原、彦根、そして竹生嶋も。

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雪をかぶるのは金糞岳あたり、手前の色濃い山が小谷城跡か。

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長浜の町、ここに登れば姉川の古戦場の配置がわかるな。

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西南尾根の岩場に咲きたてのフレッシュなのがいました!

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南に連なる北鈴鹿の山並を背景に福寿草を撮る図

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花弁が二重になっているのは…下のは萼(がく)なのかな?

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接写の図

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「あした咲く」 青春だなあ。(笑)

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近江展望台と名づけられたポイント

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ライト付きのルーペで苔を見る図

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今畑の廃村跡に戻って来ました。

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咲き誇るフクジュソウをまた撮る。

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カーシェアも返却してすんなり帰れるはずが…米原彦根間で電力トラブル!