2021/03/06 Sat. 井戸の底に向かって

土曜日の朝、ラジオから流れる石原裕次郎の「500マイル」を聴いている。

ゴンザレス三上とチチ松村、ゴンチチの「世界の快適音楽セレクション」で流れた。

裕次郎とPPMのフォークソングが結びつかないけど、しっとりと歌っててなかなかいい。

プレスリーもゴードン・ライトフッドの「朝の雨」を歌ってたけど、これもなかなか良かった。

銀幕のスターとうらぶれた印象のフォークソング、役者だなと思った。

3月最初の土曜日、雨は降っていない。

 

身近な視点での話。

2021年3月の現状、首都圏は緊急事態宣言を2週間延長した。

住んでいる西宮市の感染状況をときどき見ている。

きのう6日の新規感染者は2人、一昨日と3日前は1人、3月3日はちょっと多くて3人。

西宮の人口はおよそ50万人、累計感染者(過去一年)は1888人、死者は44人、回復者は1793人。

この数字、東京や大阪に比べたら少なく、鳥取や大分など地方に比べたら多い。

いま現在、何人感染者がいるのかは不明、入院してるのは31人、宿泊療養が11人。

入院してる31人中、重症は一人、他の30人は中等症、軽症、無症状。

最近一ヶ月の新規感染者(10歳代〜90歳代)の症状は99%以上が軽症と無症状。

この数字のもと、僕を含め、西宮を歩くほぼ100%の人がマスクをしている。

今までもずっと間尺に合わないと書いたが…正直いまも同じ思いは拭えない。

ときどき、井戸の中に「王様の耳はロバの耳」と言いたくなる。

言えば少しは溜飲が下がる。

身の回りの世界がすっかり恐怖症phobiaに染まってしまった。

致死率がどれだけ低くても、重症化率がこれだけ低くても、ゼロではない。

そこにほぼ全員がひっかかる。

100人が感染して99人が回復、あるいは無症状の感染症に怯える。

これだけヒステリックになってしまったら、フォビアから脱け出すのは時間がかかる。

ワクチン治療も含めてまだこの状況では一年は戻れないだろう。

もう大丈夫だから安心してオリンピックやろうぜとは全く思わない。

今年のオリンピックは中止にすべきだと思う。

コロナとは別の理由も含めて僕の中での判断は東京オリンピックは中止だ。

アマチュア時代を懐かしむ原理主義者なもので、肥大化したオリンピックにNOの抗議も含めて。

 

昨日のジョグでオバマ氏の読書リストについてのラジオ番組を聴いた。

その読書リストにカズオ・イシグロの著書は入っていただろうか。

新作は「クララとお日さま」A.I.ロボットの物語。

今朝、このネット記事を見つけた。

コロナを感情的に恐れるという風潮と無関係ではないと思う。

賢者というのは僕のような人間がぼんやりと思っていたことを明解に表現してくれる。

いまの世界ってあまりに感情に左右されすぎてて、それを空気と呼ぶのかもしれないけど、

世論も、メディアも、一日で変わるという危うさをこの一年感じていた。

メディアは感情ばかりを増幅して伝え、事実を伝えることを怠っている。

これって反知性主義の台頭ってことなのかな?(定義がよくわからないけど)

俺あいつ好き、わたしあの人キライ。

みんな好きと嫌いで動く世界になってしまったような気がする。

 

カズオ・イシグロ語る「感情優先社会」の危うさ 〜事実より「何を感じるか」が大事だとどうなるか〜

 

噛みしめて読んだ。

ブレグジットにしても、トランプ主義の台頭にしても、中には半分ジョークを交えながら、「この世には本当にバカがいるもんだ」と怒る人もいます。しかし、私たちはその先にあるものを考えないといけません。そこで起こっている重要なことに気がつかないといけないのです。

俗に言うリベラルアーツ系、あるいはインテリ系の人々は、実はとても狭い世界の中で暮らしています。東京からパリ、ロサンゼルスなどを飛び回ってあたかも国際的に暮らしていると思いがちですが、実はどこへ行っても自分と似たような人たちとしか会っていないのです。

私は最近妻とよく、地域を超える「横の旅行」ではなく、同じ通りに住んでいる人がどういう人かをもっと深く知る「縦の旅行」が私たちには必要なのではないか、と話しています。自分の近くに住んでいる人でさえ、私とはまったく違う世界に住んでいることがあり、そういう人たちのことこそ知るべきなのです。

 

この見識も得心がいく。

思っていて言葉に出来なかったこと。

過去に執筆した『わたしを離さないで』はどちらも、とくに私の世代のように長期間安定した時代を過ごしていた人たちにとって、社会というものがいかにすぐに変わるものかを描いています。

私たちは長らく安定した時間や場所に慣れすぎて、社会というものは私たちによって作られている、ということを忘れがちです。

政府は"普通の人々"によって運営されており、何か魔法のシステムが私たちを守ってくれているわけではない。

パンデミックはそういうことを私たちに思い出させたわけです。

僕らの世代は長期間安定した時代だったのだと改めて感じた。

 

今日は午前中に走る。

いつものようにゆるジョグ、風は強いが気温は高め。

御前浜に揃いのジャージを着た男女グループがいた。

西宮南高校の陸上競技部と背中にある。

確か森川愛美さん、今をときめく あいみょん の母校では?

彼女は中退したみたいだけど中学の時は陸上部だったとか。

陸上部はハードなトレーニングしてるわけでなく砂浜で遊んでるみたいだった。

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春の日射しが注ぐ御前浜 赤が鮮やかな揃いのジャージ

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近所の家の樹に咲いた花、桃だろうか?

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昨日もこのアングルで撮る。最近のお気に入り。海と山が近いな。

今夜は少し飲んだ。

山形の出羽桜(天童市)と姫路 夢前町の雪彦山のトライアルという13%の活性にごり。

録画しておいた六角精二の「吞み鉄本線にほん旅」の総集編を観ながら吞む。

食後にamazonプライムで「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」を観る。

うーむ、1時間ちょっとのドキュメンタリー映画なのに長く感じてしまった。

ホットウイスキーを飲みながら「俺の家の話」を観る。

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ソール・ライターという人物は興味深かったけど映画はイマイチでした。

ここんと家飲みはホットウイスキー。

中身は1.8リットルペットボトルのブラックニッカクリア。

容れ物をいろいろ試してみた。

陶器、二重のステンレス製キャンプマグ、蓋付きマグ、耐熱グラス。
デュラレックスの250mlの普通サイズだと口が広いし飲んでるうちに冷めてしまう。
かといって蓋付きのマグは色が見えなくて雰囲気がイマイチ。
焼き物は意外と冷めやすい。

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いろいろ試してホットウイスキーには小ぶりの耐熱グラスがいいみたいで。
で、落ち着いたのがデュラレックスの小さめのグラス。
150mlくらいかな。
これって熱燗のおちょこ感覚かな。
安価でどこでも手に入る。
石垣島の旅するフォークシンガー輪(りん)さんの今日の一曲は高田渡の「生活の柄」
僕もここんとこ生活の柄、というか吞む酒や酒場の柄が落ち着いてきたように思う。
一回吞んで3500円ちか5000円という店は月に一度、あっても二度のハレの酒場。
普段飲みはきっぱりとセンベロがベース。
日本酒も特に選ばず、その店のハウスワイン的な銘柄でいい。
京橋の立ち飲みなら一合280円くらい。
山長梅田の立ち飲みでもハウス日本酒(燗酒)の壱乃越州なら300円だ。
550円から650円の地酒を飲めばすぐに1000円を超えてしまうが、これならセンベロ可能。
それが今の自分の生活の柄なのだと思う。
誤解無きよう。必要にして十分、満足している。