朝はナレーション収録、つつがなく終了。
きょうも秋晴れ、小春日和というより小夏日和。
半袖でも過ごせる日和。
オンエアの手続きを済ませて一段落。
午後から一昨日に続き天神橋往復と大阪城公園外周を8キロほど走る。
走る、と言ってもすぐに歩いて写真を撮ったりのJog&Walkです。
amazonミュージックで佐野元春を聞きながら走る。
ジェームス・テイラーに続きこのブログ 毎日jogjob日誌のお導きです。
去年リリースされた佐野元春のアルバムか…。
僕の中での佐野元春は90年代で止まっている。
全編ミディアムテンポの穏やかな楽曲。すべての歌詞から映像が浮かんで来る、まるで短編小説集のようなアルバムだ。かつて冬の海岸で告白した主人公がその妻と別れ、〈これが君に宛てる最後の手紙になるだろう〉〈子どもたちにもよろしく〉と唄われる「最後の手紙」。恋人が出ていったがらんとした朝。台所を見回し、窓の外にはいつもの東京の空があるという「いつもの空」。かつてロックンロールが若者たちのものであったとしたら、それは青春という名の春の音楽だったはず。だとすればここで唄われるのは、人生の秋を迎えたかつての若者たちへの贈り物だと思う。
イヤホンで聴きながら紅葉の大阪城公園を走る。
確かに肩の力が抜けた感じで悪くない。
でも、当たり前だけど80年代のSOMEDAYやアンジェリーナみたいな才気は全く感じられない。
あえての狙い目かもしれないけど、悲しいくらいに凡庸でさえある。
佐野元春は1956年3月生まれ、僕より一学年上のほぼ同世代。
彼は東京、立教大学出身で境遇はまったく違うけど同じ時代を過ごしてきた。
1985年リリースのYOUNG BLOODS (ヤングブラッズ)のミュージックビデオに衝撃を受けた。
代々木公園での(多分)ゲリラ的なライブ演奏。
この時、佐野元春は29歳、めちゃめちゃカッコいい。
ある晴れた冬の日の代々木公園、演奏に足を停める80年代の一般ピープルがいい。
ロックなサウンドと歌詞は今聞いても当時を思い出して興奮する。
スプリングスティーンを意識してるなってとこもあってニヤリとさせられる。
続いてリリースされた「冒険者たち(WILD HEARTS)」のビデオの彼もカッコよかった。
いま見直すと綾野剛みたいだなと思うけど綾野剛よりずっとカッコいい。
詞がよかった。
ともだちはいま、いろんな思い すべてを伝えきれないまま
冬のある日、夜明け近く 恋人のもとを離れた
(中略)
仲間の一人は口を閉じて 清らかに歩いてる
仲間の一人は瞳を閉じて 偽りを許してる
この曲を聴きながら自分は何を想っていたのか?
思い出しそうになると恥ずかしくて思考を停める。(笑)
64歳になった佐野元春がコロナ自粛期間にYou-Tubeで発表した曲がある。
リモート演奏した「この道」という動画で、この肩の力の抜け具合はかなりいい。
こんな歌詞です。
この道はもっと なだらかでもいい
いつかきっと いつかきっと
朝が満ちる その日までこの道はもっと 明るくてもいい
いつかきっと いつかきっと
夜が明ける その日までこの道はもっと おおらかでもいい
いつかきっと いつかきっと
たどり着ける その日まで朝日に包まれて 今日がまた始まる
昨日までの悩みはきっと いつのまにか みんな消えてゆくだろう私たちはもっと 幸せになるだろう
いつかきっと いつかきっと
願いが叶う その日まで その日まで... (佐野元春「この道」)
コロナの時代が新しい時代だとは意地でも思いたくない。
でも、いま出来ることってこんなふうに心おだやかにその日を待つしかないのだろう。
昼ごはんをなんとなく食べそびれたので、走ったあとサイゼリヤへ行く。
アーリオオーリオと青豆のサラダ、白のデキャンタ。
読んでいる「忍びの国」が面白くなってきたので珈琲とデザートまでいってしまった。
帰宅後、「鬼滅の刃」を5話分観る。
全26話、見終わらないと心が解放されない。(笑)
晩秋の大阪城公園、以下は写真日記です。