湯ノ峰温泉の宿の朝は最悪だった。
僕は朝まで胃の中に悪鬼が居座ったまま、いわゆる胃のボーマン感に苦しむ。
A部氏は不眠症が発症、一睡も出来なかった。
もう、ナンダカナアだ。
なのに快晴、紀伊山地のど真ん中の空は青く、空気は凛として清み切っている。
きょうは歩く、川を下る、地酒とマグロの温泉民宿に泊まるというてんこ盛りメニューなのだ。
もう、ナンダカナアだよ。
トシはとりたくねえだよ。
行動ログ:湯ノ峰温泉♨︎〜[龍神バス]〜発心門王子〜[徒歩]〜熊野本宮〜[熊野御坊南海バス]
〜道の駅熊野川〜[川下り]〜熊野速玉大社〜[徒歩]〜新宮駅〜[熊野御坊南海バス]〜
紀伊勝浦 温泉民宿わかたけ♨︎泊
朝はボーマンと睡眠不足だった二人が鮪(まぐろ)料理と紀州の地酒で満腹になる。
和歌山の地酒と言えば、黒牛と紀土くらいしか知らなかったが利き酒師のオーナーが勧める酒を
次々と飲んで 和歌山地酒も悪くないぞ、とプチ感動、酒は熟成の仕方にも
「黒牛」の他にも、田辺の「南方」(この蔵は南方熊楠の実家)、海南市の「超久」、
有田川町の「龍神丸」「喜楽里(きらり)」を味わう。
有田川町(龍神)にある高垣酒造場という蔵のストーリーを知る。
ナガスクジラやイルカの刺身まで食べる。
A部氏が鮪のかま焼をきれいに食べ尽くして満足気。
二人とも朝に苦しんでいたことすっかりを忘れている。
僕なんぞローソンで缶チューハイを追加する始末。
ナンダカナア、だよ。
以下、写真日記で追記します。