朝、走る。
走ると言うよりキロ7分のジョギング散歩。
それでもじっとりと汗かく。
御前浜でビーチサッカーをやっている若者グループ、
ひとりで海に向かってチェアに座る青年、バーベキューの準備をする家族グループ。
コロナ禍の中、近場の海辺でやすらぐ人々がいて安心する。
(まゆをひそめる人もいるだろうけど)
表現は適当じゃないかもしれないが、
この感染症が間違って過大評価されている、という意見を僕は否定できない。
誰も責任をとりたくない症候群の先に起こる事態の方により恐怖を覚える。
サマージョグの折り返し点にしている場所に公園センターなる施設がある。
6月から一般開放されていたらしい。
エアコンの効いた海の見えるフリースペース。
土曜日のお昼近くなのに誰もいない。
コロナ感染拡大防止のため飲食禁止って?
じゃ、ここは何をするスペースなのだろう?
珍しく土曜日に出社、珍しく日曜日に自分ディレクターで撮影があるから。
昔の撮影と違ってやることは自分用デジカムの準備がある。
カメラ、バッテリー、メディア(SDカード)、三脚、タクシーチケット、
大会の詳細、スケジュール、スタートリストなどのプリントアウトなどなど。
(翌日、致命的なミスをしているたことに気がつくのはあしたのココロだ!)
ヒロと待ち合わせて夙川の「さんれも」で夕食。
入店したのが7時前だったが、いきなり「ラストオーダーは7時です」と言われる。
土曜日なのに客は誰もいなかった。
人気店のはずだけど飲食はどこもキビしいのだ。
この店は20年来通っている…とは言えないな。
以前は年に3度くらいのペース、ここ十年は数回くらい。
記録によると前回は2015年11月、西京極でトップリーグの試合を見た帰りだった。
お目当てはなんと言ってもクリスピーなプレーンピザ。
うすくてカリカリでスナック感覚が美味しい。
それと和風とイタリア風のスパゲッティを一種類ずつ食べるのが定番、ずっとこの3品のみだ。
プレーンピザが出てきた。
切り分けて食べる。
あれ?
なんか違う。
これ普通のピザ。
チーズの量が多い。
今まで食べてきたスナックピザとは別物だ。
ピザとしては美味しいのだが…もうこれは「さんれも」のプレーンピザじゃない。
これなら他の店でも食べられる。
ふたりでかっかりして店を出る。
どうしてこうなったのか?
店の人には聞かなかった。
想像するに、
1. たまたまラストオーダーでチーズが余っていた。
2. 最近の客のオーダーで「これチーズの量が少ないわね、ケチってんじゃない?」と言われた。
カリカリピザの信奉者だった僕らにとって前者であることを祈る。
5年に一度くらいしか来ない常連気取りの客のわがままとしても。
寝る前にあるブログに紹介されていたドキュメンタリーを観る。
『磔磔(たくたく)というライブハウスの話』
あの磔磔のドキュメンタリーだ。
47年もやってるのか。
最後に行ったのはいつだったかな?
ある時期、毎月のようにライブへ行った。
僕が観たのは、梅津和時さんのスペシャル企画に3回くらい、アイリッシュ音楽のギグナイト、
中村まりさんのバンド、ヘイル&カーヒル、フィドルとギターのデュオ、他にもある。
このドキュメントで初めて2階の楽屋を観た。
知ってるバンドもいるし、まったく知らないミュージシャンだけどすでにベテランっぽい人もいる。
ブルース系以降のパンクやニューウェーブあたりから先はほとんど知らない。
音楽とミュージシャンが一致しない。
思えば、僕の音楽はジャズを除いて1980年代で止まっている。
以後は知ってる方が少ない。
それにしてもライブハウスは今は苦難の時代だ。
ライブなんて無関心な人々から一方的に敵視されて身動きがとれない。
いまはオンラインライブや定員限定の赤字開催で延命している。
オーディエンスの入った熱いライブ映像を見ると、これが真っ当な世界だ、と思う。
手足を縛られて、それでやれと言われてる。
こういうのを見るとコロナを心底憎む。