朝倉かすみの短編集を一日一編くらいのペースでゆるく読んでいる。
3日前に触れた「たそがれどきに見つけたもの」に続いて読んだ「その日、その夜」という一編。
五十代の独身女性(職業は小説家)が孤独死するまでの日常をちょっとユーモラスに描いている。
酒量も多く、ヘビースモーカーだった(とある)彼女はトイレで排便中に亡くなる。
心筋梗塞で突然死だった。
僕も「その日、その夜」、その言葉の響きに怯えている。
結婚せずにずっと独身だったら…。
「その日、その夜」はとっくの昔に来ていただろうと思う。
最近とみにそう思う。
食べるものは凄く大事だ。
毎日、身体に摂り入れるもので人は生きている。
独身のときもそこそこ規則正しい生活が出来た時期もあった。
でも、人は緩む。
一人だと甘えて、どこかで破綻しやすい。
意志の力ほどアテにならないものはない。
独身でなくとも…別の女性、たとえば仕事を持った人と結婚してたら。
たとえばもっと海外旅行をしてたとか、他の場所へ移住してたとかの愉しみはあったかもしれない。
でも、確実に言えるのは還暦を越えた今の健康は保てなかっただろう。
毎日の食事に今ほど気を使ってもらえないのは明白。
やがてどこかで「その日、その夜」を迎えていたと。
(もちろん今だって、今後も可能性はあるのだけど)
小説を読んで、そんなことを思う。
You-Tubeで見つけたTiny Desk Concert という渋いライブチャンネル。
バルコニーTVみたいなものかな。
スティングとシャギーのジョイント。
キュートでソウルフルなアイリッシュガール発見!
ストリートライブではかなり有名な子らしい。
動画を一目見てここがダブリンであることがわかった。
グラフトンストリートは映画でも見てるし、なんと言っても1989年6月に何度も歩いた。