ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/03/29 Sun. 溜飲を下げる=ストレス解消

仕事を失った人もいれば、休めない人もいる。

最近読み始めたブログでスーパーマーケットで働く人が書いていた。

頑張りましょう。 - 愛されるために生まれてきた

 『私たちは、ロックダウンされても、休めないんだよね。』

 今日同僚たちと休憩中に話しました。

 店が閉まるのは、店からコロナが出た時だけ。

 そんなことになって休むくらいなら休みなんてなくてもいい

 私は、レジに立つことは殆どないのですが、レジのお仕事の方には本当に頭が下がります。

 一度レジに立ったら、

 二度と出られない位の無限地獄のように、お客様は容赦なく並ばれます。

 

 

医療、介護、流通の従事者は休めない。

一方で仕事を失い収入もなくやむなく休んでる人も大勢いて。

ドイツのメルケル首相は演説でその人たちに触れている。

And let me also express my thanks here to the people who are too rarely thanked. These days, anyone who sits at a supermarket checkout or fills shelves is doing one of the hardest jobs there is at the moment. Thank you for being there for your fellow citizens and literally keeping the place running.
(普段あまり感謝されることのない人たちにも感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。このような日々にあって、スーパーマーケットのレジに座ったり、その棚を補充したりする人たちは皆、いま最もハードな仕事の一つをされています。あなたの仲間である市民のためにそこにいてくださることに感謝します。そして、懸命にその場所の運営を維持してくださっていることに)

この演説に比べて…毎日テレビに登場するA倍氏の意味の無い会見を嘆く。

スピーチライターの差?

いや違うでしょ。

教養と人間性の差です。

 

 

昼前にお花見を兼ねてジョギング。

ソメイヨシノは見たところ三分咲き、オオシマは五分から八分かな。

シートを敷いて花見してる人はさすがにいない。

まだ早いしね。

露天商とかも自粛だろうな。

あらゆる催しで自粛、しかも補償は期待出来ない。

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六甲の山肌にもピンクのドットが見えてきた。

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ソメイヨシノはこんな感じ。これは三分も咲いてないかな。

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白い雪のようなユキヤナギはピークを過ぎようとしてる。

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望遠で撮ると遠近の花が重なるのでそこそこ咲いてるように見えます。

 

御前浜はまた人が増えたような気がする。

バーベキューエリアはそこそこ多い20人くらいの集団(クラスタ)が3組くらい。

少人数の家族が10組くらいか。

風もあって、そこそこ距離を置いている。

子供がいないのでわからないけど家でずっと遊ばせるのもストレスなんだろうな。

感染のリスクを1%でも減らすことと社会的なストレスを貯め込むこととのバランスは難しい。

スウェーデンはあえて厳しい規制をせずレストランや移動も自由。

同調圧力に流されないのは潔い。

西欧や隣国のノルウェイやデンマークとは一線を画しているらしい。

図らずも自粛ニッポンとほぼ同様の規制環境となっている。

人口規模、人口密度、国民性にも違いがあるので一緒には出来ないけど、やってる現実は同じ。

多数が“規制”や“封鎖”という枠に賭けたゲームに両国とも“緩和”にベットしたわけだ。

一週間後、一ヶ月後、どうなるか?

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季節は確実に進んでいるのに…

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クラスタが点在する御前浜

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パン屋さんはそこそこ繁盛してます。


まあ、最近いやなことの筆答は一番見たくない人の顔をテレビで見せられるということ。

ほとんどテレビ見てないのに顔を見てしまうということはかなり露出があるということでしょう。

せめて同じ気持ちでいる人の文章を読んで溜飲を下げたい。

それだって多少のストレス解消にはなります。

コストもかからないし。

溜飲を下げたのは、たとえば今日の「平民新聞」のこの箇所。

そういう場は - 平民新聞

昨日は雨が降っていた事もあって、MTに肉を買いに行った以外はまったく外に出なかった。何をしただろう。子供にどうぶつの森の操作を教えたとかそれくらい。共同通信が「内閣支持率は45パーセントに減少」と報じている。自分がいまの政権に対してもっともあかんなと思うのは弱者や少数者、貧乏人、社会のノイズに対する差別的な眼差し、隣国に対する侮蔑的な眼差し、そういうのが許されるんやなという甘えた空気を醸成している所なのだけれど、それはもう致命的に、1ミリも認める事ができないあかん部分なんだけれど(こんな基本的な事、書いてて恥ずかしい)、でもどれだけ不正が明るみになり、人が死に、家族が泣き、新型コロナウイルスでめちゃくちゃになっても、この段階でこの数字なのだから、多くの人間(彼らによって首を絞められる側の人間でさえも)がなんとなく支持している土壌があるのだから、現実的な認識として、もうどうにもならないだろう、これは動かない、と思う。仮にいま選挙になっても自民党は圧勝するのではないか。すごい時代だと他人事のように感心し、達観する。その心は持っておきたい。これはあきらめるのとはちょっと違うんだ。私は街頭抗議等にこれまでも顔を出して来たしこれからも参加する。そして今後も人前に出るたびにマイクの前で律儀に(名前を書きたくも発したくもないが)ASを批判する。ただそれとは別の、もう一本の頭の回路として「これはどうにもならないだろう」という達観を持っておかないと心が不健康になる。自分の持つ「どうにもならなさ」を理論的に突き詰めると、現状を打開するためには(打開はされないだろうが、部分的であれ風穴をあけるためには)直接行動、つまりは●●の可能性を探る他なく、私がそれを実行する可能性はゼロ。そして●●を期待するのもダサい心性なので避けたい。なんかこのあたりの、芯の部分でのどうにもならなさを、せめて共有出来る人間と静かにしゃべりたいとたまに思う。

(平民金子「平民新聞」より)

 

日本に国難があるとほぼ全ての政権が倒れてきた。

現政権だけが、というならよほどのことです。

坂本龍一氏がインタビューで話したあれこれ。

坂本龍一、公演中止「仕方ない」が… 経済支援せず自粛要請「ひきょう」

政府が要請しているのはイベントの「自粛」なので、損失は運営側やアーティスト側がかぶっているのが現状です。

「K―1がそうでしたが、開催する自由はあるのに、行政に批判されてしまう。やるんなら『要請』じゃなくて、諸外国の

うに外出禁止する代わりに、ちゃんと経済的な支援をすればいい。そうしていないのは卑怯(ひきょう)に感じます。

ただ、僕自身は大規模なイベントはやるべきではないと思いますけどね」

「自民党は、以前から憲法を改正して緊急事態条項を入れたがっていた。個人の権利を制限する法律で思い起こされるのは

1930年代にナチスが使った緊急事態条項ですよね。今回の法律も非常に危険だと思う。

野党(の一部)も賛成して成立してしまったというのは、未来から見たら、全体主義的な方向にまた一歩近づいた出来事と

て記憶されるんじゃないかと思います」     (朝日新聞デジタル より)

 

あと、Twttterで見つけたこれ。

 

1.平時に信用出来ない政府を有事に信用出来るか? 

2.防疫が出来ない政府に国防が務まるか?

 

 

 感染源みたいに扱われているライブハウス。

レストランやバーでのジャズライブは細々と続けられているようです。

1月にロイヤルホースで聞いたピアニスト大野綾子さんのライブを聞きたいな。

お気に入りのピアニスト中山瞳さんが病気で活動停止してしまったので、

去年の高槻ジャズストリートで聴いて一目惚れ、いや一耳惚れした彼女をじっくり聞きたい。

リリカルが売りかなと思ってたけど、ライブでは男っぽいタッチに驚いた。

出来れば1月のようなカルテットじゃなくて、トリオかデュオで。

京都をベースに活動する大野さん、Facebookでこんなことを書いてて淋しい。

いま 予定している ライブのフライヤーです。
今後 キャンセルなどあるかもしれませんが
どれも素敵なフライヤーを作ってもらってるので(木村 文子ちゃん作!)
告知だけさせてください!  (大野綾子Facebook)

 

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ウイスキー飲みながらゆったりとした気分で聞きたいなあ

 

自粛を強いられている人々、互いを責めるな、他者を攻撃するなと思う。

そして、帰国者をちゃんと取り扱えなかった政府にはちゃんとのを言うべきだと思う。

認めないだろうけど、明かな後手、取り繕い、またしても。

たぶん法制度のせいにするだろうけど。

 

そんなこんなでamazonプライムで映画「感染列島」を観てしまう。

2009年、瀬々監督作品だったのでちょっとは期待したが…。

あまりに安っぽい。

事実を淡々と描いたソダーバーグ作品「コンテイジョン」のレビューの中で、

男女の恋愛関係とか派手な銃撃戦とかがなくてリアルでよかった、というのがあった。

「感染列島」にはその両方が必然性もなく存在してた。

演技も、妻夫木聡でさえ「悪人」とはまるで違ってた。

ま、変な映画観ちゃったな、しかも2時半以上もあった。

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NHKオンデマンドで「心の傷を癒すということ」の2話を観た。

体育館で避難生活をする夫婦を谷村美月が演じていた。

「海炭市叙景」で竹本ピストルの不憫な妹役を演じてた。

懐かしい。

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震災後の心的後遺症(PTSD)に悩む妻、ここなら安心だねと連れ出す夫。

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最初、このおばさん誰だっけ?と思って見てて…あ、谷村美月かと。

 

ふと被災者がひしめく避難所のシーンを観て思った。

もし今のこの時期に大きな地震や火山の噴火があったら…。

そして、あの悲惨な神戸もいま復活したのだという思いが追いかけてきて…。

なんとかなるか。