ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/02/24 Mon. 午後からボーマンに伏す。

朝7時の名画座をやってみよう。

amazonプライムでモーニング珈琲を飲みながら映画に集中するのだ。

6時半起床、7時上映スタート、2時間から2時間半。

そんな企画を考えた。

 

でも、今日は寝坊、食事をしていたら今年3度目のボーマン感が発症。

1月後半に一度、今月の豊洲市場めぐりから帰る途中に二度目。

きのうはカレーを食べるときにはノンアルコールビールだったのに深夜作業の時に飲んでしまう。

ウイスキーのお湯割り、日付変更線を越えてから柿の種小袋とギョニソを食べた。

これだけが原因じゃないと思うが、持ち堪えていたところに引き金を引いたのは明白。

月イチか月二の膨満感、もはや慢性化。

ピロリ菌も除去したはずなのに…。

歳相応に消化機能が衰えてるといえば納得出来るけど納得してもいやなモノはいやだ。

ささやかな愉しみを失う。

 

年を取っていろんなとこに劣化が見られる。

五十肩にもなったし、老眼にもなったし、呼吸が少し浅くなってきたし、

消化機能も衰えてきたし、酒も量は飲めない、体幹も弱ってきたし、屁も止められないし、

瓶の蓋も開けられなくなってきたし、手からよくものを落とすようになった。

浪人、就職、結婚も遅かったし、満足に出来てない。

子供もいない。

普通の人生には全て締め切りを破ってきた。

でも、生き物だなと思った。

生物として正確にプログラムされているのだ。

自分も人並みに死ぬのだ。

いつかさほど遠くない日に死ぬ。

60過ぎてからの現実はそれを確信させた。

つい十年前には実感としてなかったことだ。

 

でも、やっぱり死ぬんだと。

 

遠くない将来に死ぬことを自覚しているが、死にたいとは思ってないから鬱ではない。

 

2月24日という日がボーマンで台無しになる。

近所の海辺でソロキャンしようと思ってた。

苦しさを押してメルカリ便を出しヤマトの配送所まで往復した。

ま、その程度であるということ。

今日も夕日が美しい。

ボーマンのまま自転車に乗りながら思った。

胃腸は大事だ。

慢性的にこんな感じが続けば人生の楽しみがほぼ90%消えてしまうのではないかと。

胃ろうなんて延命治療はゴメンだ。

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メルカリ便を出して帰ると今日も美しいたそがれ。

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それっきりずっと家ごもりの一日でした。

自分の部屋のデスク下に椅子を避けて横になる。

ソファはヒロの占領地だし、退かせて寝るのも落ち着かない。

なんとか眠るスペース確保。

意外と眠れた。

 

amazonプライムで「30年後の同窓会」観る。

観ようと思っていたamazon配信の映画だが、実はことし最初の一本。

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原題はLast Flag Flying 同窓会ではない。

“50歳のスタンドバイミー” とある。

友人との道行きと死体が類似点か。

内容は随分違う。 

    男一人、酒浸りになりながらバーを営むサル(ブライアン・クランストン)と、

 破天荒だったミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)の元に、ベトナム戦争の戦友で、

 30年間音信不通だった旧友のドク(スティーヴ・カレル)が突然現れる。

 ドクは1年前に妻に先立たれたこと、そして2日前に遠い地で息子が戦死したことを打ち明け、

 亡くなった息子を故郷に連れ帰る旅への同行を依頼する。

 バージニア州ノーフォークから出発した彼らの旅は、時にテロリストに間違われるなどの

 トラブルに見舞われながら、故郷のポーツマスへと向かう――。

 30年前に起きた悲しい出来事をきっかけに出た再会の旅。

 語り合い、笑い合って悩みを打ち明ける旅路で、3人の人生が再び輝き出す。

 

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冒頭、ノーフォークでバーを経営するサルの前にドクが現れる

 

彼らの人生が再び輝きだしたかどうかは僕にはわからない。

でも、声高に主張することのない、いい質感の映画だった。

2017年の映画、そこから14年前の2003年という設定、30年前に彼らは戦っていた。

サルが言う。

「おいおい、今じゃベトナムに観光旅行するやつらもいるんだぜ」

キャストが意外と豪華だ。

「フォックス・キャッチャー」や「マネーショート」のスティーブ・カレル、

「トランボ  ハリウッドに最も嫌われた男」のブライアン・クランストン、

そして、ローレンス・フィッシュバーン。

 

思えばアメリカ合衆国という国は日本とドイツとの戦争に勝ったあとも、

ずっと世界のどこかで戦争をしていた世界で数少ない国のひとつなんだなあ。

太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、そしてイラク戦争。

それぞれに従軍した兵士がいて、彼らは生き残ってアメリカに暮らしている。

「俺たちの頃はなあ…」と酒場で話すことも日常としてあるのだ。

幸いなことに日本はあの戦争以降、そんなことを自慢げに話せる後輩はいない。

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最後に訪ねるドクが住んでいるのがニューハンプシャー州のポーツマスだった。

海軍刑務所のある場所。

ポーツマスは2005年に僕はレンタカーを運転して通過した。

小村寿太郎はよくぞあの時代にこんな場所まで来たものだと感心した記憶がある。

ニューハンプシャーは僕が旅したアメリカの数少ない州のひとつ。

海沿いではなく内陸の街に3泊ほどして、アパラチア山脈のマウント・ワシントンに登った。

あれからもう15年も経つのか…。

早い!