ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2020/01/31 Fri. 逆流不可

もう週末になっている。

一週間が早い。

というかもう1月が終わる。

おせち料理や雑煮を食べてたのが2週間くらい前みたいな気がする。

ことしは一月一座(一ヶ月にひとつ山に登る)を復活させた。

低山やハイキングでもいい。

手応えのある山に登るために山歩き体力をキープするのだ。

1月は不完全燃焼でした。

計画を立てないと動けない質だからな。

特に年頭は気合いが入る分、おおげさになって、やたらと助走が長い。

長く人間やってるのだからそれくらい割り切ったらいいのに。

要は、追いこまれてないし、いまだにモラトリアム体質が抜けない。(笑)

幸せだと思う。

 

いろんな劣化について実感する。

あるいは予兆のようなものを認める。

耳が遠くなってる。

テレビの音を集中して聞かないと聞き取り辛い。

ひと目盛りふた目盛り上げてしまう。

聴力よりむしろ認知能力が劣っているのかも。

雑音と混ざってる音が聞き分けづらいのもそうだ。

あと、会話の中での処理速度が明らかに落ちてきている。

聞く、理解する、脳が反応する、言葉にする、声に出す。

このフローがスムースにいかない。

どこかが詰まっている感覚がある。

動脈硬化みたいに。

すべてのフェーズでスピードが落ちている。

詰まってイラッとする。

もどかしい。

 

ヒロが観たいと言っていた映画「パラサイト」を観に行く。

ガーデンズのTOHOシネマ。

人気作で一番大きなスクリーンでそこそこ入っていた。

最近観た「ジョジョ・ラビット」は小さなスクリーンでそこそこの入り。

「風の電話」は5人だった。

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TOHOシネマ西宮 平日15時35分の回、一番大きなスクリーンで50人くらいか…。

脚本よくできてて面白かったけど、廣田や「一日の王」のタクさんが指摘しているように

売り文句の “予測不能” ではないし、ネタバレ厳禁ってほどのネタではないような。

(少なくともポン・ジュノ監督が例に挙げた「シックスセンス」みたいな)

映画の売りは他にあると思う。

格差社会、上と下の鮮やかすぎる対比のドラマで、僕なんかは寄生する側が巧みな話術で

うまいことやって、全員が割りのいい稼ぎにありつけてよかったやんと思ってしまった。

志低いので。(笑)

 

 

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格差もいわゆる階級ではない。

歴史が浅いゆえ、というか構造的に。

イギリスなんかと違い、いわゆる言葉でお里が知られない。

ここ数十年、急激に広がった格差は東アジア的状況なのかな。

たぶん日本も韓国はしくみは若干違っても格差の歴史はどちらも90年代以降で浅い。

韓国は格差の始まりが90年代後半の通貨危機からで作為的で、

国民性もよりラジカルだからわかりやすいっていえばわかりやすいのかな。

そういえば「バーニング」も格差構造がベースにあった。

ヨーロッパ的な階級と違うから教養や文化の差はほぼない。

富裕層も成り上がり的で、受け継がれ蓄積された教養があるわけではない。

ゆえにあり得たこのパラサイトの展開。

美人の奥さまがスキだらけなのもそうだけど、家庭教師の兄も、

ニセ美大生の妹もあんな巧い弁舌はちょっとリアルじゃなかった。

韓国は日本とは比較にならないくらい受験戦争が小学生の時から加熱し過ぎてて、

いい大学出てても就職出来ないという若者たちがざらにいるようだ。

だとしたら…ありか。

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ひとつ、この映画からのアフォリズム。

事件のあと、息子が父親(ソン・ガンホ)に「今後の計画は何かあるんですか?」と聞く。

父親は面倒くさそうに「ノープランが計画だ」と言い放つ。

「計画を立てて失敗することはあっても、無計画なら失敗自体存在しない」

計画を立てるのが大好物な僕にとって致命的な警句。

 

最後に架空の物語が描かれる。

貧困側がお金を稼いで豪邸を買い取るというシーン。

格差社会のそれぞれを行き来する門は閉じられてしまった。

冨は閉鎖された高台の住宅エリアで独占される。

水の流れも逆流不可。

一発逆転の〇〇ドリームは文字通り夢。

そんなエンディングだったような気がする。

 

映画のあと、ABCマートへ行く。

誕生日が近い。

プレゼントはここんとこ自己申告制になった。

ヒロはフリースをご所望でモンベルへ行って買った。

僕は革靴かカリマーのザックが欲しかったが、ザックはまだすぐには使わない。

冠婚葬祭向けではないフォーマル寄りの黒い靴が2足とも寿命になった。

2019/2/4 夜明けのボーマン - ぷよねこ減量日記 new / since 2016

ABCマートくらいでいい。

専門店へ行くと店員が寄ってきて買わずに出られなるし。

ダナーのがっちりしたのがいいかなと思ったが27000円もするし、

しばらく履いて足に合わなかったら悲しいし、まず重い。

体力低下の昨今、靴も軽い方がいい。

革靴でも適度にクッションがあってウォーキング出来るものがいい。

モックという紐のないものにしようかなと試しばきするが表面にシワが寄ってイマイチ。

結局、プレーントゥ、オックスフォード型。

何の変哲も無いデザインでステッチなどのディテールも特に何もないもの。

つまり色気は皆無。

黒い運動靴。

ロックポートの防水機能つきの13200円(税込み)にする。

バースデイプレゼント…でも自分のクレジットカードで購入。

 

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限りなく黒い革の運動靴という趣のロックポート

 

帰宅後、家で焼き餃子とライス。

amazon「ゆるキャン」4話を観る。

これ面白いのか?