起きたのは9時前だった。
この4日間の疲れはそれほど感じない。
いいじゃないですか by 清宮克幸
冬至は自宅にいなかった。
きのうの風呂にゆずが2つ浮かんでいた。
冬の底は過ぎた。季節はすでに春へ向かっている。
しばらく記してなかった飲み食いしたもの、支出を記録する。
旅の記録を日記にしたためることは愉しみでもある。
頭のスッキリした朝の時間にそれをすることは至福である。
昼ご飯前に海沿いをジョグ。
走る前のラジオ体操、500mほど走った浜で腕立て伏せとスクワット。
いいじゃないですか by 清宮克幸
きょうも跳ね橋のたもとで野良猫たちがひなたぼっこしている。
途中、ジョグしている報道のY氏とすれちがい目礼する。
午後3時に阿部氏と魚崎駅で待ち合わせる。
小春日和、酒蔵巡りの第2弾です。
前回時間切れで行けなかった菊正宗酒造記念館へ行く。
ハッピを着たイニエスタが出迎えてくれた。
最近はどの蔵も外国人観光客を積極的に受け入れている。
日本酒の海外進出はまだまだポテンシャルがあるのだろう。
酒造りの工程を展示物を見ながら学ぶ。
これまで何度も見て来たはずなのに定着していない。
水が大切だというが水はどの工程で使うのか?
タンクへの仕込みの段階で投入する。
蒸し米+酵母(もろみ)+水、これを3回することを三段仕込みという。
生酛づくりとは何か?
速醸との違いは?
山廃とは?
今回、菊正宗に来たのはこの蔵元の嘉納家について興味があったからだ。
前回、歩いていて嘉納治五郎生誕地という石碑を見つけた。
菊正宗の警備のおじさんに聞くと菊正宗は嘉納さんの蔵だという。
嘉納治五郎と菊正宗はどんな関係にあるのか?
題して、嘉納家の真実 です。
島流しになる後醍醐天皇が隠岐の島へ行く途中にこの灘の地に立ち寄った。
その際に日本酒を献上した。
それを喜んだ後醍醐天皇が、嘉納(よいものをおさめる)と名前を与えたという。
その後、江戸時代に分家が酒蔵を起こし白鶴酒造となる。
それが白嘉納。
本家が少し遅れて菊正宗酒造を興した。
西宮でも辰馬本家が白鹿、分家が白鷹を興したのと同じ。
ちなみに灘高校は嘉納家と山邑家(櫻正宗)が、甲陽学院は辰馬家が興した学校である。
そんな勉強しながら試飲する。
お、嬉しいことに「百黙」の純米大吟醸が飲める。
さらりときれいな酒だった。
外国人向けかな?
四合瓶で2500円以上と高い。
試飲できたら満足。
にごり酒好きの僕は純米にごりを買う。
阿部氏はおつまみ3点セットを買う。
続いて前回も行った浜福鶴へ。
ところが!
吟醸工房は定休日でした。
櫻正宗に立ち寄り、今回のお目当ての濱田屋(酒店)へ行く。
なるほど日本酒、灘や明石産、やワインの品揃えが凄い。
長い壁2面が冷蔵庫、それとは別にワインカーブもあるぞ。
久々にワクワクする。
さて、立ち吞みだ。
面白いシステム。
カウンターで注文するのではなく。
店の酒をレジで買って飲むというシステム。
それとは別に冷蔵庫に入っている一升瓶からグラスに自分でつぐ量り売りも。
ハーフもいける。
つまみも皿にのってラップしてある。
レンジで温めることも出来る。
角打ちの部屋は2つあって禁煙と喫煙に分かれている。
たまたま喫煙の部屋で飲んだがこの部屋が秘密の基地のようで面白い。
壁に漫画本がびっしり並ぶ。
なんだか旅人宿のよう。
年配の人がビールを一本、おでん2つくらいでさくっと飲んで帰っていく。
奥にある禁煙の部屋は大きなテーブルがあって、みんなでボトル買いしてワイワイやれる感じ。
こんな店があったのか。
長生きするもんだ。(笑)
ヨーグルトのような、と形容されていた発泡にごり酒を買う。
金壺という姫路の壺坂酒造の酒。
阪神電車で御影へ転進。
「美よ志」で菊正宗のひやおろしと塩鯖、とん平焼き。
「銀狐」で赤ワイン(失敗!)とハムカツとコロッケ。
阪神特急で帰る。