夏が戻ってきた。
いま、甲子園で高校野球真っ盛りと言われてもしっくりくる真夏の光だ。
ことしの夏も、十二分に夏を満喫したとは言えなかった。
ろくじゅうに歳の夏…。
夏山を縦走したり、サマーキャンプしたり、海辺のカフェでビールを飲んだり、みたいな夏。
そもそも夏は嫌いだった。
子どもの頃は今で言うアトピー皮膚炎が出てたので汗をかく夏は苦手だった。
大学生のあるとき、2年生だったか、夏を楽しむという感性が芽生えた。
アトピーも治っていた。
夏に輝く人がいる。
夏男とか夏子とか言われてる人たち。(言われてないか?)
資生堂にナツコってCMあったね。
♫ 燃えろ、いい女、燃えろ ナツコ
資生堂ナツコビューティーパクトのCM (1979年) | 昭和view
1979年だったか。
ナツオでも、ナツコでもないけど、夏を楽しみたいという願望は今でもある。
そして、またひとつ夏を乗り過ごしてしまった感覚。
これもまた、“もっと早くやっとけばよかった” 案件。
サザンのこの歌やユーミンのこの歌が耳元に流れる。
晩夏(ひとりの季節) 1920x1080 - YouTube
「Once upon a time in Hollywood」@MOVIXあまがさき
ことし22本目の劇場鑑賞映画、平日の真っ昼間だけど尼崎の大きなスクリーンは結構入ってた。
二大スター競演ってのは集客力あるんですね。
タランティーノ監督が大好きだという1960年代のハリウッド、大好きなキャラを配して、
やがて来る不穏な1970年代をラスト15分くらいでタランティーノ流に表現した長編。
2時間41分、何しろ長い。
一日で一番眠い時間帯、14時前に始まったので開始15分くらいで一度落ちた。
10分ほどで目が覚めてからは退屈せずに楽しめた。
ブラピ演じるスタントマンのクリフが何しろカッコいい。
1960年代的に。
マーゴット・ロビー演じるシャロン・テートが何しろ可愛い。
本物のシャロン・テートもこんな無邪気で天真爛漫だったのだろうか。
惨殺されたことで記憶されているので、癖のあるエキセントリックな女優だと思いこんでいた。
マーゴット・ロビーという女優もいい。
調べてみると彼女はよくスクリーンで見ている。
「フランス組曲」「マネーショート」…見たけど記憶がない。
「アバウト・タイム」にも出てた?
まだ見てないけど「アイ・トーニャ」のトーニャ・ハーディングを演じている。
ブログ「一日の王」にも触れられていた子役のジュリア・バターズって娘がすごい。
超美形で、演技も上手いけど、本人は制作志向だという。
自分でYou-Tubeチャンネルにミニドラマをアップしている。
半世紀前は僕も生きていた時代で、歴史上の時代って感じはないくらい身近だけど、
こうして映画のスクリーンで見ると世界はあれからずいぶん遠くへ来てしまったなあと感じる。
どこか別の惑星の話を見ているような気がしないでもない。