田中晃 他「準備せよ!スポーツ中継のフィロソフィ−」読了。
Kindle(電視書籍)で一気読みでした。
箱根駅伝の完全中継や1991年世界陸上東京大会を担当した
熱血敏腕ディレクターらが書いたスポーツ中継のバイブル。
世界陸上東京大会の男子走り幅跳びの中継について書かれた箇所は
読んでてゾクゾクして嬉しかった。
ルイス対パウエル、8m90を越える攻防。
あのとき、テレビの前で素晴らしい中継だと感動して日記に書いたことを思い出す。
2010年、田中氏がスカパーに執行役員のとき、
ワールドカップ南ア大会の期間中「オシムと世界標準」を連載していた。
毎日読んでは感動してお節介にもぷよねこブログで紹介してた。
田中晃氏はあいまいなところがない。
何を優先すべきかの明解なフォロソフィーがある。
「テレビごときがスポーツを変えてはいけない」
「スロー再生よりライブ最優先」
「ディレクターは神、撮った画しか世界の視聴者は見られない」
指示は的確、ディレクターはこうありたいと思う。
長野五輪、シドニー五輪、アテネ五輪、そして大阪の世界陸上(ハイライトのみ)、
世界ハンドボール選手権、世界体操と、国際映像の中継を担当させてもらった。
この本を読むと改めて幸せだったなあと思う。
写真はアテネ五輪体操競技の国際映像の中継車の内部。
モニターを見ると当時はまだ SD だったんですね。
アテネオリンピックの国際映像ディレクター(あん馬、平均台)を担当した。
狭い中継車(OBバン)の内部、前列がゆか、後列があん馬と平均台のスイッチャー卓。
前と後ろが違う種目を中継、指示の声や怒号が飛び交う。
中継車はオランダからやってきた。
機材はパナソニック、システムはフィリップス、スタッフは日本人。
このケーブル、麺類ですね。