今日もジュンク堂併設の「春秋」へ行ってしまった。
シナモントーストとブレンドのセット600円也。
冷めないようにしてある蓋がいい。
一人席はこんな感じで窓向きで左右に目隠しの衝立てがある。
金曜日、久しぶりに局へ出る。
MacBookの充電をする。
デスクに音楽CDが置いてあった。
あいみょんのニューアルバムの試聴版。
少し話し相手をして2時間ほどで終了。
冷えこむ予報なのにいつもより薄着。
ユニクロで990円のセーターを買ってしまう。
まったく。
芸文センターへ向かう。
きのうジョギング中にA部氏から電話が入った。
芸文センターの演劇への招待だった。
正確にはA部氏というよりもNさんからの招待。
『暗くなるまで待って』@兵庫県芸術文化センター中ホール
演劇なんて観るのはいつ以来だろう。
少なくともここ2,3年は観てない。
入り口に主演の凰稀かなめ宛ての贈り物の受付が出来ていた。
元宝塚のスターの地元凱旋です。
阪急 中ホールのN列のステージに向かって左端1番と2番だったけど観やすい席でした。
おまけに周りは空いていたので楽でした。サーカスに続き てん も同伴です。
オードリー・ヘップバーン主演の映画で観た記憶がある。
例によってストーリーも、当然細部も忘れている。
いま僕はもの凄い速度で忘却を重ねている。
若き日にインプットしたのは何のためだったんだ?
ま、それほど役には立たないからいいんだけど。
知っていたのは2011年6月に宝塚大劇場で観た大石静脚本の宙組公演
『美しき生涯〜石田三成 永遠の愛と義〜』で準主役だったスージー役の凰稀かなめと
確かラグビー選手だったマイク役の高橋光臣の二人だけ、舞台役者には暗いのです。
観た率直な感想は…
盲目の人妻と3人の悪党…うーむ、こんな話だっけ?
ある意味、まっさらな状態で観られたのはよかったんだけど。
(別の話ですが最近、映画を観ても本を読んでも物語の構造やその場の状況を理解する、
脳内再現する能力が劣化してる自覚あり。なかなか構図が描けないもどかしさがある。)
「暗くなるまで待って」の感想……役者の演技力がどうのこうのという前に、
これってプロットが甘くないですか?
構造がユルすぎ?
なんだかご都合主義で、細部を問い詰めたらスキだらけのような。
この演劇そのものを読解、評論する力は僕にはないけどテーマは何でしょうね。
スージーが人形を危険を冒してまで守る必然性はあるの?
ブラインドを開け閉めしたり、指紋を拭き取ってるのを感づく鋭さがあるのに、
マイクの他の2人が部屋にいても気がつかないのはどうなの?
目が見えなくなって半年という設定だったけど…そこまで聴覚や気配に鋭くなれるものか?
スージーが悪党と戦う決意をして、用意周到に準備をするところシーン、
映画だとそれなりにワクワクして説得力があった記憶があるけど、
暗くなっても彼女が圧倒的優位に立てるという説得力はこの舞台では感じられなかった。
ぶつぶつ。
テーマ、というかサスペンスだから面白さ、驚き、醍醐味は?
構造が甘いと感じてしまうとサスペンスドラマとしてはかなり厳しい。
なんて帰り道にヒロと話してて、ふと思った。
思えば昔見た映画をいま見るといつも同じようにユルいって思うよな。
ビリー・ワイルダーの「あたなだけ今晩は」とか「お熱いのがお好き」とかもそうだった。
学生時代に見たときはドキドキして大笑いしながら見たのに、最近見たらすごく退屈だった。
サスペンスもコメディもストーリーテリングを売り物にしてるから余計に思う。
ストーリーなんてとっくに忘れてるのに。
「アラビアのロレンス」とか「ライアンの娘」とかのストーリーより情感メインのものは
いま見ても別の発見があって楽しめた。
要は「暗くなるまで待って」はプロットが甘いのだと思う。
物語の説得力、サスペンスを動かす設定そのものがユルい。
これってスポーツにも同じことが言える。
サッカー、ラグビー、バレーボールの今と昔を思い浮かべる。
対戦相手をつぶさに分析し、デフェンスを固め、スペースを消し、相手の動きを予想し、
エースの自由を奪い、一人一人がチェスや将棋の駒のようになっている団体球技。
個のアスリート能力は飛躍的に上がっているのに、互いに打ち消して、
たとえばサッカーでもペレやマラドーナみたいに英雄的な存在を許さない。
思えば、マラドーナの10人抜きみたいなことは試合の構造がユルいから出来たんだよね。
これが大事なんだけど、当時、それが世界トップレベルだったのでそれはそれでOKだったんだ。
事実、当時のサスペンス映画は楽しめたし、サッカーもバレーもラグビーの試合も面白かった。
誰もそれがユルいなんて思わなかった。
ある意味で、寛容な時代だったのだと思う。
いまたびたび資本主義が暴走してるって話が出るけど、競争原理が激化すると窮屈になる。
自然に任せちゃったらそれは避けがたいことかも知れないけど。
他の観客は満足したんだろうか?
主役のファンなら満足してたかもしれないな。
これはアレンジしない古典みたいなものかも。
歌舞伎や講談の。
そう思うとアラ探しは無意味かも。
しあわせな時代だったんだ、と素直に思える。
今よりずっと日射しは強く、風は冷たく、僕はどこまでも歩くことができた。
また書かねばならない。
ランズデールの小説「ダークライン」の一節を思い出す。
歳をとるにつれて…
いや、正直に言えばまだ50代後半なのでたいした歳でもないのだが、
それでも過去の方が、現在よりも大切に感じられるようになった。
決していいことではないのかもしれないが、それは事実だった。
あのころ、物事にはずっと張りつめた空気があった。
日射しはずっと暖かかった。風は冷たく、犬はずっと賢かった。
ヒロがセリフがすごく聞き取りやすかったと言う。
さすが舞台の人です。
36歳だそうで、2011年に見た時は20代後半だったのか。
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深夜に再放送で「SWITCH INTERVIEW」を観た。
芦田愛菜14歳と糸井重里70歳のインタビュー交換。
良い意味で二人とも実年齢には思えない。
30歳と50歳の会話みたいな。
愛らしい子役が成長すると残念な変貌をしがちなんだけど…愛菜ちゃんは美しく成長してる。
ヒロが言うには、内面がルックスに表れてるんじゃない?
この時代には近所の西宮神社の境内で遊んでいたそうです。