ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2018/5/3 先がわからんのは最高の贅沢や

眼鏡堂さんから思い出したように LINE が届く。

「今日の半分青いの原田知世と永野芽郁は良かったな」

朝、見逃した。

車中だったけどオンデマンド&iPhoneで観た。

(つくづくそういう時代なのだと実感)

永野芽郁の純朴な透明感と美濃の方言がいい。

「やってまった」は僕の出身地の西三河でも同じように使う。

イントネーションも近い。

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原田知世は佐藤健のお母さん役、うーん、感慨深い。

 金八先生のものまねをする。

「このバカチンが!」

永野芽郁のお母さん役は松雪泰子だけど似てるのは原田知世だと思う。

十代の原田知世は唯一無二の存在感だった。

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鈴愛(すずめ)の東京行きで家族がもめている。

長老の祖父 仙太郎(中村雅俊)が言う。

これが胸に刺さった。

 

「この歳になると先がわかる。


 先がわからんというのは最高に贅沢な気がする。夢は見てるだけで贅沢や」

「叶わなくても?」

「おう、その時間がいい。夢見てる時間だけでも元とれるな。」

 

わかるわかる。

自分もこの歳になってわかる。

その時間がいい。

叶うか叶わないかはそれほど問題じゃない。

脚本の北川さん、やるね。

星野道夫さんも言っている。

「結果が思惑通りにならなくとも、そこで過ごした時間は確実に存在する。

 そして、最後に意味を持つのは、結果ではなく、過ぎていったかけがえのないその時間である」

だから、人生は長さじゃなくて回数なのかもしれない。
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 昨日の夜、台所で作っていたケーキが朝のおめざに出てきた。

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ケンゾー「これボクのケーキだけど、ちょっとあげよか。食べてみ」

僕「ありがとうございます」

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朝イチでナレーション。

木曜日のルーティーンになりました。

収録後、京橋のユニクロで1990円のウインドブレーカーとランニング用のハーフパンツを購入。

グズグズしてると何となく疲れてくるから昼食をとらず走り出す。

風がひんやりして気持ちいい。

大阪ビジネスパークのケヤキ並木が夏のような濃い影を作る。

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京橋駅からのプロムナードから見えるクスノキの新緑が眩しい。

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祝日の大阪城公園を走る。

このカットを撮っている僕の背後には大勢の外国人観光客がいる。

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御座船も運行中。

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大手門からひっきりなしに観光客が出入りする。

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森ノ宮の噴水広場にスターバックスやローソンやベーカリーカフェが新設された。

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走り終えて塚口へ行く。

昼食を食べている時間がなくなってしまい塚口さんさんタウンのイオンで買い出し。

塚口さんさんタウンは1978年の駅前開発で作られた3棟のビルからなる商業施設。

すでに一棟はマンションに建て替えられている。

残っている2棟は歯抜けながら営業中、僕らの世代にとってはそのたたずまいが妙に懐かしい。

1978年ということは今年で40歳か…。

僕が大学生の頃に新装オープンしたのか。

 

缶のヱビスビールとドッグを2個買って映画館に入る。

映画「希望のかなた」@塚口サンサン劇場

去年から見損ねていたアキ・カウリスマキ監督のフィンランド映画。

あいかわらずのアキ・カウリスマキ節、この人はぶれない。

なんだか塚口さんさんタウンみたいな映画でした。(意味不明?)  

カーリドは石炭を積んだ貨物船に隠れ、内戦が激化するシリアのアレッポから

  遠く離れたフィンランドの首都ヘルシンキにたどり着く

  差別と暴力にさらされながら数々の国境を越え偶然この地に降り立った彼は難民申請をする。 

  彼の望みは、ハンガリー国境で生き別れた妹ミリアムを呼び寄せることだけだった。                                    シネマトゥデイ

 

英語の題名は「The other side of Hope 」(希望の反対側、あるいは裏側) 

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左のシリア人俳優が缶コーヒーのCMに出てくる山田孝之に見えた。

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映画「点」の山田孝之、似てません?

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フィンランド人が想像で始めた鮨屋、まったく食欲がわかない代物でした。(笑)

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山田孝之が覗いているようにしか見えない。

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概ねうまくいってない人生、不意にふりかかる不幸。

うれしくてもかなしくても表情の変わらない人たち。

突然大音響で挿入される時代遅れのフィンランド歌謡やスタンダード曲。

美味しそうに見えない料理やアルコール。

じっとしてほとんど動かないカメラワーク。

カウリスマキはぶれない。

そういえば、日本で移民を主人公にした映画は少ない。

というか、僕が知ってる限り皆無。

身近なのに見えてない、あるいは見たくない存在なのかもしれない。

 

 

見終えて映画館を出るといい具合に陽が傾いていた。

サンサン劇場はロードショー公開もあるけど硬軟取り混ぜた正しい2番館。

ダンガル きっと、つよくなる」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」「シェイプ・オブ・ウォーター

レッド・スパロー」などなど、見逃した映画はサンサンで、が合言葉になりそう。

今後のラインナップも楽しみです。

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夕食は西宮神社前の「王将」でカレー焼きめし。

ジャパンで安売りしているウイルキンソンの炭酸水1ダースを購入して帰宅。

愛犬ケンゾーが我が家にやってきて5年になる。

ハッピーケンゾー、ってことで特製甘夏みかんのパウンドケーキで祝う。

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