見たいと思っていて十三なのでなかなか足が向かなかった。
スクリーンで見なくてもいいか、もともとテレビドキュメンタリーだし。
リストに入れて数ヶ月が経ってしまった。
いったんは映画リストからDVD/ネット配信リストへ移動させた。
最近、知人が見て感想をSNSに投稿していた。
調べたらまだかかっている。
ならば、と足を向けた。
16時の十三シアターセブン、客は3人だった。
僕とおばあさん二人、つまり高齢者ばかり。
風が吹けば、枯れ葉が落ちる。
枯れ葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。
冒頭、ラスト、作品中にも何度も出てくるナレーション。
コピペなんかじゃなく、樹木希林がそのつどちょっとだけ違うトーンで語っていく。
アラ米寿の建築家夫婦の日常。*1
こつこつ、ゆっくりと心にしみた。
人生は、だんだん美しくなる。
見ながら、長生きしたいな、と思った。
歳をとってもずっと仕事がしたいな、とも思った。
イラストがうまくなりたいな、と思った。
毎日、絵はがきを書きたいな、と思った。
毎食後、おいしかったあ、と言おうと思った。
庭のある古い家に引っ越そうかな、それも出来るかも、と思った。
見て良かった、と思った。
映画の中で、ある建築家は言いました、と3つの金言が語られる。
誰が言ったかは語られない。
エンディングでテロップでその建築家の名前が明かされる。
「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」――ル・コルビュジエ
「すべての答えは、偉大なる自然のなかにある」――アントニ・ガウディ
「ながく生きるほど、人生はより美しくなる」――フランク・ロイド・ライト
朝、4キロだけ走る。
涼しくなったのでもっとちゃんと走れるのに散歩かよ、と思いながらサボってしまった。
走っただけいいか、と思う。
夙川の遊歩道に台風が散らした松葉が残っていた。
「人生フルーツ」@十三 シアターセブン 65本目
イラスト、自転車、しかもバーハンドル、建築家の言葉、さくらんぼがあんなに おいしかった
ドールハウス 台湾旅行 銃殺された友だちの荒れ果てた墓 仕事を受ける 割れた瓶を直す
映画を見終わって十三本通りに出ると雨がぱらついていた。
え、雨だって?聞いてないよって感じ。
吉野家、めし屋と迷ってなぜか「松の家」に入ってしまう。
トンカツ&ヒレカツ定食、ご飯を残す。
夕方遅くに出社、あすリートの編集チェックするが出来が芳しくない。
指導力不足か、いい仕事じゃないなあ。
惰性以下だなあ。
ここんとこダメ作品が続いている。
最低限、あるもので手直しを命じる。
構成案を書く。
締めなきゃいけない。
そういえば…クライマックスシリーズで横浜が日本シリーズ進出。
“ラミってる” とのこと。
*1:米寿=八十八