信州3泊4日より帰宅する。
美術展、ハイキング、標高差1200mのマラソンの旅。
筋肉痛と虫刺されと日焼けで手や頭がかゆい。
例によって、定番になってしまったけど、デジカメをレンタカーに忘れた。
宅配便で届くまで写真が貼れない。
(iPhoneで撮影)
終日、身体を休めようと思ってたが、ある人のレビューを読んで
「20センチュリーウーマン」を三宮まで見に行く。
舞台は1979年、アメリカ西海岸サンタバーバラ。
15歳のジェイミーという少年のひと夏を描いた物語。
というと「おもいでの夏」(Summer of '41)を思い出す。
あれは1941年アメリカ東海岸の話でした。
主人公の少年はハーミー、あこがれの女性の名はドロシー。
ジェニファー・ジョーンズがきれいでした。
今日の映画、母親の名前がドロシア、少年がジェイミー、
もしかしてオマージュの意味合いがあるのかな?
関係なさそうだけど。
女優がいいです。
母親がアネット・ベニング、若い頃は美人でしたが、今は相応に年老いてます。
無理してないナチュラルさがいい。
設定では大恐慌の時代に生まれたキャリアウーマン。
ときに革新的、ときに独善的になりながら女独りで息子を育ててきた。
いろいろやってきた55歳の女性、役作り上手いなと思った。
ちょっと前ならグレン・クロースあたりが演じてたんだろうな。
母親と息子、「ガープの世界」を思い出してしまった。
「いっしょにジェイミーを教育しましょう」ともちかけられる二人の女性。
24歳のアビーと17歳のジュリーもいい。
ジュリーを演じるのはダコタ・ファニングの妹 エル・ファニング。
近所に住む大人びた女子高生。
誰かのレビューにあった。
幼なじみに、エル・ファニングのような女の子がいただけで、
その男の子の人生は、半分は成功したようなものではないか。
その2つ年上のジュリーは夜になると窓からジェイミーの部屋に入り、
毎晩のようにジェイミーのベッドで添い寝をする。
それでいて、「セックスをすると友情が終わる」とジェイミーとはしない。
「生殺し」です。
アメリカ西海岸、1979年、少年のひと夏、フェミニズム、パンクロック、
スケートボード、カーター大統領の演説…いま思えば幸福な時代。
最後に語られる登場人物の「その後」もいい余韻。
ことし40本目の映画は推しです。
女性映画みたいなタイトルだけど男性が好きかもしれない。
もう一日一回上映になってるますが。
1993年の10月、マウンテンバイクで西海岸のPA1という海沿いの道を旅した。
サンフランシスコから南下して、サンタ・クルーズ、モンタレー、カーメル、ビッグサー、
モロベイを経由してサン・ルイ・オビスポという閑静な街まで6泊くらいで。
映画の舞台サンタ・バーバラはサン・ルイ・オビスポの南にある街。
映画の中でジェイミーとジュリーが海辺に逃避行する。
おそらくモロ・ベイ、泊まったのがサン・ルイ・オビスポの郊外のモーテル。
懐かしい。
25年ほど前、僕はあの映画の舞台をひとり走ったのか…。
何を見ても何かを思い出す。
久々に家メシは豪華でした。
大好きなトマトソースの真っ赤なロールキャベツ。
父の日の特選惣菜として売られていた鰻の蒲焼き(半身)です。
父親でもないのに申し訳ない。
鰻は大好きです。
自宅から神戸国際松竹までなら上映開始40分前に家を出ても間に合う。