弱った身体にいちばん優しいメディアはラジオだなと改めて思った。
確か入院中にも同じことを感じたのを思い出す。
テレビは押しつけがましく喧しい。
読書は集中力が必要で、ネットは肩が凝る。
ラジオがいい。
とくにどーでもいいことを話すパーソナリティーがいい。
以前、そんなことを書いた小説があったのを思い出した。
小島慶子が「キラキラ」をやっていた頃のこと。
角田光代がコラボ企画で書いた「それもまたちいさな光」だ。
僕が読んだのは雑誌に掲載されたものだと記憶する。
日記をたどると2011年の12月、神戸の「エヴィアン」で読んでいる。
2011/12/27 独り神戸 - ぷよねこ減量日記 clasic 2009/5-2016/1
元町『エヴィアン』、カウンターの隅の特等席で珈琲&読書。
オール読物に掲載の小説『それもまたちいさな光』を読了す。
角田光代がTBSのラジオドラマの原作として書いたページ数にして100枚弱の中編。
35歳のデザイン事務所で働く女性が主人公、彼女を巡る日常の生活と女友達と恋愛の物語。
ドラマチックな出来事はそんなに起こらないけどじんわりとしみる。
そうそう、そういえばラジオってそうなんだよね、と思わせられた。(意味不明ですね)
人が、それぞれの人生の、それぞれのステージ、それぞれの場所で、
働いている人も、子供を学校へ送っている人も、通勤電車にもまれてる人も。
テキトーにやってる人も、精神的にまいってる人も、病院のベッドで動けない人も、
同時に、それぞれが別のことを考えながら聞くことが出来るのがラジオなんですね。
というわけでやさしいラジヲを聞く。
眼鏡堂氏が出演している「渋谷のラジオ」に元箱根ランナーの大森という人や
元早稲田(駅伝三冠当時)の八木勇樹が出演してランニングの話をしている。
彼らは若くしてランニングで起業したみたいだ。
八木がベケレ八木と呼ばれてる(呼ばせてる)のには笑った。
二人の若者が瀬古利彦やその時代の話をする。
角刈りの学生がいて、九州に眼鏡の双子がいて、途中から長身の甲高い声のアフロが登場する。
ドカベン並のキャラ設定だよね。と。
「しくじり先生」の瀬古が爆笑ものだったらしい。
やさしいラジオに刺激されてYou-Tubeで探してみた。
しくじり先生 俺みたいになるな!! 2017年3月13日 3時間スペシャル
瀬古先生にしばし、爆笑す。
ついでにソニン先生や新庄剛志先生のYou-Tubeも見てしまう。
ちっとは体調が戻ってきたかな。
あんまりネット映像に夢中になると目や肩凝りがひどくなるのでこのくらいで自重する。
朝昼兼用はこんなメニュー。
弱ってると写真もピントが決まりません。
きのうはずっとお粥だったけど通常食に戻しました。
引き続きラジオを聞きながら過ごす。
センバツもきょうはラジオで観戦、いや聴戦。
第1試合から延長で凄い試合になっている。
NHK FM で失恋ソング三昧なるものを延々とやっていた。
北原ミレイが生歌で登場し「懺悔の値打ちもない」の幻の4番を歌う。
聴きながら「あすリート」の公式フェイスブックに阿部詩の続報やブログ更新のお知らせを上げる。
きょうも二食、ノーアルコール、家ごもり、自宅を一歩も出なかった。
夕食はにゅうめん。
夜は「Qさま」を観る。
寝る前に「七帝柔道記」を読み進める。
これは面白い。
図書館で借りてソフトカバーで読み始めたが、読みながら色々感ずるところあり、
自分の金沢時代が愛おしくなり、文庫本を買ってしまった。
増田俊也の自伝的小説で、登場人物は実名らしい。
主人公の増田は1965年の愛知県生まれ、旭が丘高校出身だ。
旭が丘は愛知県人にとってあこがれの進学校だった。
柔道をするために2浪して北海道大学へ入る。
年齢は8つ違うけど時代的にはそれほど変わらない。
自分が決して選ばなかった道だけどなぜか惹かれる。
増田が4年間やった七帝柔道とは…講道館柔道とはまったく違うルールの壮絶な柔道。
寝技中心、投げ技をかけなくても寝技に引きこむことはOK、有効、効果はなし。
「待て」もなし、勝ちは押さえ込み、締め、間接技 一本のみで決まる。
こんなPVがあった。