びわ湖レイクサイドマラソンに3年連続して出場する。
最初の旅程に倣って京都駅前のホステル(K's House)に前泊する。
よくよく考えてみたら大津9時スタートは十分日帰り出来るマラソンだ。
豊橋のハーフマラソンでだって日帰りしたんだし。
でも、京都もいつも行く四条や三条、あるいは一乗寺とは違うエリアを歩くのは旅気分だ。
2年前の前夜は赤垣屋で吞んで五条木屋町の銭湯へ入った。
去年は京都駅前で二軒はしごをして、同じ銭湯に入った。
ホステルは6人の相部屋で一泊2200円、じゃらんポイントを使って1800円。
ニュージーランド風ホステルと謳っている宿。
彼の地には行ったことがないのでイメージが沸かない。
フィンランドのヘルシンキで泊まったユーロホステルに近い雰囲気。
北欧風、モダンで清潔。
そういえば眼鏡堂氏と早稲田にあるニュージランド風カフェに行ったことがある。
MOJOって言ったっけ、そうそう、あんな感じ。
年イチで七条から五条のあたりで旅人の気分になって一人で過ごす。
悪くない。
去年の暮れだったか、「折々の言葉」に横尾忠則のこんな言葉が載った。
時間よりも、むしろ何を何回やったかという「回数」のほうが、大事なんです。
恋人たちの逢瀬(おうせ)でも客商売でも、
1回の時間より、何度会えるか、来てくれたかが大事。
人生もどれだけ時間が残っているかより、回数券をどれだけもっているかが大事。
同感です。
この年になって、量としての時間も残り少なくなってくるし、
そもそも日々変わるこの世界で絶対的に信じられる価値観なんて信用出来なくなる。
信用できるのは時間が生み出す真理じゃなくて、こつこつ積み上げる回数なんだと。
長谷川きよしのライブコンサートをあと何回聴けるだろうか、といった。
あと何回、びわ湖レイクサイドマラソンに出場して、何夜、京都で過ごせるだろう。
クダらないことのように思われるかもしれないけど、僕ら凡庸な人間ってそうなのだ。
こつこつとなら人生を楽しめる。
元ネタは最近遅ればせながらマイブームになっている「ほぼ日」の鼎談だった。
で、3年目の今年は京都中華の店を独り探訪。
この本に誘われ、五条「北京亭」へ行った。
京都に銭湯は多い。
歩いてすぐ100mも離れていない場所に弁天湯があった。
ことしはこっちにしようかな、と思って見たらアベシンゾーのポスターが貼ってあった。
つかる気が失せた。
京の五条の橋の上、でおなじみの五条大橋を東へ渡る。
五条通は国道1号線だ。
「北京亭」を探しながら大和大路という決して広くはない大路を上ル。
暗い路にひっそりと居酒屋の灯りが。
「櫻バー」京仕込 キンシ正宗 とある。
はて、どこかで聞いた名前。
太田和彦の「ひとり飲む、京都」だったか。
目当ての「北京亭」は「櫻バー」のほぼ向かい、路が東へ曲がる角にあった。
メモ:散髪行きたい
快速で京都
ホステル ANNEX
チリ パタゴニア 英語
二段の上 メイク面倒
機動隊待機 非常灯
弁天湯 安倍ポスター
北京亭 歯科医の老人 43才の女性
見上げると長嶋と王
待ってます
梅の湯 桜と外国人
自販機にビール 氷結
年一のホステル 今年還暦
あったかい
白髪 染めない