きょうは大晦日、去年のことを思い出す。
東京で教材ビデオを作る仕事を受けた。
うまくことが進まず、要領もわからず、担当プロデューサーと合わず、
完全アウェイで、先が見えず、闇雲に時間ばかりが経ち、追いこまれていた。
年末、二泊で帰り自宅で編集作業を進めるはずが、方針が二転三転して延泊を続けた。
帰ったのが30日の夜、大晦日と元旦を自宅で過ごして2日早朝に東京へ戻る。
さらに4泊、ずっと解けない編集作業を続けた。
それでも全く先が見えなかったが大阪の仕事があるのでいったん任せて帰った。
東京を離れて考えた。
このままではレギュラーの仕事にも、健康にも影響が出る。
眼鏡堂氏から、撤退してはどうか、というメールをもらった。
フリーは自分を自分で守る、そして好きなことをする権利がある、と。
決めて断つ、か…。
7日、七草粥の日に決断した。
それまでの報酬は受け取らないことを条件に仕事を降りることを伝えた。
ちょうど一年前のこと。
最近、はやりのドラマを見た。
エンディングのダンスが人気の星野源と新垣結衣が主演のドラマ。
タイトルが「逃げるは恥だが役に立つ」
第2話で星野源と新垣結衣のこんな会話があった。
「逃げたっていいじゃないですか。」
「 …… 」
「ハンガリーにこういう諺があります。
『逃げるのは恥、だけど役に立つ』」
「役に立つ?」
「後ろ向きの選択だっていいじゃないか!
生き抜くことの方が大切でその点においては異論も反論も認めない。」
「逃げるのは恥、だけど役に立つ。」
「はい」
「そうですね。逃げても生き抜きましょう。
オブジェクションしてる場合じゃありません。」
これって…。
去年の、いや今年の1月の決断の理由と同じでは?
もちろん逃げたのは恥で、他人に迷惑もかけた。
結果、僕はダメージから逃れて、ことし一年を楽しく生きることが出来た。
結果、僕は出来ないことが何かを知ることが出来た。
決断、選択の指標が出来た。
逃げたけど、役に立った、結果として。
ハンガリーの諺で逃げ恥は「自分の戦う場所を選べ」という意味らしい。
そうか、そうだよね。
二十代や三十代ならまた考え方が違うかもしれないけど。
自分が流行りのドラマの先をいっていた。(?)
そんなことを発見した今年の大晦日でした。
朝は走らず。
新年を気分良く迎えたいから自分の部屋周りの掃除。
トイレ、風呂、台所、リビングの掃除はヒロにまかせて楽をする。
ありがたい。
買い物をひとつ頼まれる。
すき焼きのシメに使ううどん。
きしめんが安かったので買う。
ユニクロで790円になっていた九分袖の白のヒートテックを買う。
一枚グレーのセーターが欲しかったので安くなかったが購入。
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夕方4時過ぎから走ろうと家を出るが…。
この一年でよく聞いた曲をプレイリストにしたのにiPodに転送するのを忘れてた。
戻ってつなぐとiTunesが認識してくれないなどで再起動したりして時間をロス。
なんだか段取りがうまく運ばないや。
30分ロスして走り始める。
まだ日没前でなんとか2016年最後の落日に間に合う。
純米にごりを炭酸で割る。
恒例となったおせちの先食い。
いつもは鴨とセリの年越しだが、ことしは僕のリクエストでかき揚げ蕎麦。