朝から冷たい雨が降り出す。
数日前から電気ストーブをつけている。
年々、寒がりになっていく。
昼イチで「永い言い訳」「金メダル男」を続けて見ようと目論んでいたが雨で挫ける。
せめて、と衣更えをする。
ランニングや登山用のウエアがどれくらいあるのかを確認する。
マラソンの参加賞のTシャツを含めると売るほどあることに驚く。(売れないけど)
ウインドブレーカーも、長袖シャツも、半袖シャツも、タイツも3種類以上ある。
でも、本当にお気に入りのものがない。
夕方観た「金メダル男」の主人公 秋田泉一と同じで単に気が多いだけの安物買いは直らない。
一つのことを好きになること、一心不乱に打ち込めるのも才能だと衣更えしながら思う。
それとも他を捨てる勇気がないだけなのか。
白馬のペンションで覚えた料理「さんまぐるぐる」が食卓に載る。
2回目で改良されてひとつはローズマリー風味、ひとつはカレー風味。
3時過ぎに雨が止む。
図書館へ本を返し、そのまま西宮ガーデンズへ行く。
「金メダル男」@TOHOシネマ西宮
ムビチケの招待券で入る。
16時50分の回はビジネスクラスのシートのようなプレミアボックス。
客は僕を入れて4人だった。
退屈はしなかった。
主人公 秋田泉一は1964年生まれ、僕と年代記が重なる部分が多い。
時代時代に流れる音楽や流行り物のディテールが楽しい。
東京オリンピックの開催に日本中が沸いていた1964年。
長野県塩尻市に秋田泉一という男の子が誕生した。
小学生時代に運動会の徒競走で1等賞に輝いた彼はその幸福感にとりつかれ、
以降、絵画や書道、火起こし、大声コンテスト、鮎のつかみ取りに至るまで
ありとあらゆるジャンルで1等賞をゲット。
いつしか“塩尻の神童”“塩尻の金メダル男”と呼ばれるまでになっていた。
ところが中学に入学すると、思わぬ落とし穴が彼を待っていた。
1等賞からすっかり見放された泉一は、高校入学後に巻き返しを図るが、
それは壮絶な七転び八起き人生のはじまりに過ぎなかった……。
主人公と共通するところが多く、オバカなシーンを観ながら身につまされる。
・ひとつのことに集中出来ない性分
・早熟で、最初は平均より上だが愚直さに欠け、最後は下位に甘んじる。
もっと壮大だがインド映画にこの手の「男の一代記」的なものがあり、2つの映画を思い出した。
「きっと、うまくいく」と「マイ・ネーム・イズ・ハーン」
今回の主人公は「きっと、」とルックスも似ている。
スケールは小さいが日本版「フォレスト・ガンプ」でもある。
金メダル男 Gold Medal Man (2016) 映画予告編
映画を見終わって外へ出るとまた雨が降っていた。
Mandaiで板こんにゃくとワンカップのにごり酒を買って帰る。
今夜は山形風芋煮鍋だ。
牛肉、里芋、こんにゃく、大量のきのこを食す。