ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2016/10/28 ちょっとピンぼけ

メモ:天気は下り坂 日曜は晴れ予報 午前中はアップデートの時間 雨の止み間に自転車通勤

   大阪マラソン打合せ ナレーション改訂 ナレーション録りノーミス 二度目でOK

   納品 尼崎 おむらいす亭 焼酎ハイボールロング缶 「SCOOP」@MOVIXあまがさき

 

予告編で嫌というほど見せられた映画をレイトショーで観た。

予告編で使っているセリフをほとんど憶えてしまった。

それが「SCOOP」@MOVIXあまがさき

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「どうゆうつもりだ?こんなド素人現場によこして」

「無理無理無理」

「ごめんなさい」

「俺たちのやってる仕事は、ゴキブリかどぶネズミ以下なんだよ」

「マジ最悪ですね、この仕事」

「やべ、バレたんだよ。撤収撤収撤収!」

「またこのパターンじゃないですかあ」

「いつまでもアホな芸能人のケツ追っかけてどーすんだよ、中年パパラッチ」

「激しいの、あの新人ちゃん」

「一番欲しいのはコイツの今の写真」

「なんですか、ビビってるんですか?!」

「チョー怖いです」

「あのネタボツった」

「じゃあ、文春にでも持ってくかな」

 



いつもの1階のスーパーで買った焼酎ハイボールのロング缶を飲みながら観る。

小さなハコで20時から始まるレイトの客は僕を含めて7人くらい。

あまり当たってないのだとか。

でも、映画は最後まで楽しめた。

 

飽きずに最後まで見られるってのは監督の力かな。

静(福山雅治)の最期が…ちょっと?と思ったけど、ま、許せたのは憎い小道具。

キャパ+ライカ+斃れゆく民兵 

エピローグに愛機ライカで撮った写真が「ちょっとピンぼけ」slightly out of forcus

こいつはちょっと泣かせられた。

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もともと見に行くリストに入ってたけど背中を押されたのは愛読してるあのブログでした。

引用させてもらう。

TV『マネー・ワールド 資本主義の未来』と読書『抗うニュースキャスター』、不覚にも胸が熱くなる(笑)映画『SCOOP!』 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)

  万人が見て楽しめるというだけでなく、

  この作品を見て勇気をもらえる人も大勢いると思います。 

  一昔前のアメリカ映画には良くあった、見る人に勇気を与えてくれる作品って

  最近は少ないですよね。

  そういうイノセントさが、この映画にはある。

  これは監督とキャスト、双方の力だなあ。  

                             (ブログ「特別な一日」)

 

あのクライマックスは僕自身の中でも賛否両論なんだけど、どこかジーンとくるものがあった。

特に僕みたいに年齢的には否応もなくキャリア終盤を迎えているロートルにとっては。

静もかつては何者かになりたかった人間だった。

でも、ロバート・キャパにはなれなかった。

戦場へも行けなかった。

何者にもなれなかったけど、恩を感じている男には義を尽くしたい。

確かに見終わったあと、ちょっとがんばってみるか、と思わせる映画って最近少ない。

あのころの映画にはあった。

たとえば「ショーシャンクの空に」

たとえば「ロレンツォのオイル」

予想もしてなかったSCOOPにやられました。

 

この映画はリメイクであることを後日知った。

原田芳雄、斉藤慶子、リリー・フランキーの役は内藤陳だったという。

監督は原田眞人。

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3年前なのだ。

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