借りていたDVD「起終点駅 ターミナル」を見た。
北海道の果て 釧路で暮らす人々の人生の岐路を描いた秀作。
男は五十半ば、女は二十代、二人の恋愛ものではない。
たどりついた寂しい街で終わろうと決めていた人生がまた動き出す。
釧路の駅のホームから二人は特急おおぞらに乗る。
ヒロインのセリフが棒読みなれど…そんなことはどうでもいい。
道東が舞台の映画は舞台そのものが主役なのだ。
最近とみに自分に終末感を漂わせ、amazonでコクヨのエンディングノートなんて買ってしまった。
たくさんのことを諦めてしまったけど、もう終わりでいいのか?
朝、iMacを起動させると目に飛びこんできたのは83歳のトライアスリートの快挙の記事。
83歳でフルマラソンを完走するのだって驚嘆すべきことなのに…アイアンマン完走。
アイアンマンレースはスイム3.7キロ、バイク180キロ、ラン42.195キロを一日で走る。
一日24時間かけてはダメで16時間50分という時間制限がある。
トライアスロンを始めたのは70歳からだという。
若い人にはピンと来ないかもしれないけど(遠すぎて想像力が及ばないので)、
オリンピックの金メダル以上の偉業だと思う。
記事を読むともっと驚いたことがある。
この人、稲田弘さんは去年わずか5秒オーバーで完走を逃している。
82歳で挫折し、83歳で雪辱を果たした。
そうなのか。
人間って凄いな。
エンディングノートなんて買って終活しようなんて10年、いや20年早いぞ。
(でもまあ、準備はしておくが心の座りがいいのは確かだけど)
高齢でもレースに参加するにはメディカルチェックも受けなければならない。
それをクリアするには日々の節制、鍛錬だろう。
体重増やしてニコニコしてる場合じゃない。
上の一枚は去年のフィニッシュ手前の写真。
英語のキャプションがついてて下のブログ主の方が訳している。
栄光の影の敗北。
わずか数秒差で、彼は史上最高齢でのKONA完走記録を逃した。
しかし彼はまぎれもなくアイアンマンであり、
この競技の素晴らしさの全てをその身体で表現している。
この1枚の写真に込められた感動にただただ圧倒される。
マラソン大会に出るとわかるけど、こういう人は特別だという言説もある。
もともと強靱な肉体を持つアスリートで、強い精神力が備わっている。
でも、と思う。
でも、もう終わりだと思って余生を生きるか、チャレンジするか、だと思う。
たまたま読書マラソン仲間のM氏が横尾忠則の本のレビューをアップしていた。
こんな言葉が本の帯にあった。
完璧をめざすのではなく、あえて未完にする。未完は明日に続くものだから。
ジタバタしながら死んでいくのもいいかもって思う。
隣の芝は青い という話。
信越国境の百名山 雨飾山に登った。
10月7日は最高の天気だった。
実は……行き先を雨飾山に決めるときにいろいろ迷った。
候補は3つ。
・百花繚乱の今年6月に行った秋田駒ヶ岳
・栗駒レッドと呼ばれる紅葉の名山 栗駒山
・紅葉の山として人気の高い未登頂の日本百名山 雨飾山
秋田駒も栗駒も夏に登っている。
未登頂の雨飾山を選んだ。
Facebookやヤマレコに登山ログがアップされた。
同じ7日に登った人が写真をアップしている。
これが10/7の秋田駒ヶ岳。
これが同じ日の栗駒山。
誰だ? 今年の紅葉はイマイチだった書いてたのは。
秋の雨飾山も素晴らしかった。
秋晴れ、注ぐ光は美しく、アルプスの展望は最高だった。
贅沢言うな、と自分でも思いますが…。
隣の山は紅い。
今朝、というかお昼前のブランチ。
黒米で炊いた栗ご飯、栗は白馬のコープで買ってきたもの。
ハムエッグに南瓜煮と大根とねぎの味噌汁。
そして、なぜか……焼きとり!
これ、焼きとりだよね。
こんなもん出てくるからお昼前から飲んでしまいました。
白馬村で買ってきた「茜さす 特別純米」が残っていた。
明日の撮影のロケハンで甲子園浜に行く。
残暑や長雨で琵琶湖も宍道湖も濁って臭かった。
昨日からぐっと冷えこんで水も澄んできたのだろうか。
甲子園浜の海は透明度が高かった。
いとしのジャイアント。