ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2016/2/3 「あなた」が「わたし」を断罪する。

嫁がキッチンで小坂明子の「あなた」を口ずさんでいる。

あなた 小坂明子 - 歌詞タイム

小さな家、大きな窓、古い暖炉、こいぬ、庭で遊ぶ息子……。

「わたし」は何にもあげられなかったなあ。

マンションの我が家にはこいぬのぬいぐるみばかり増える。

そもそも若い頃は小市民的な夢にときに魅力を感じつつも否定して生きてきた。

かといって突き抜けた生き方も出来なかった。

苦い自己嫌悪に苛まれながら、音程の微妙にずれた「あなた」を聴いている。

逃げるように今朝もジョギングに出る。

 

そんな悔恨を笑い飛ばすように今日も冬晴れの青空。

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きょうはグンゼスポーツのロッカーに荷物を預けて走る。

半世紀前、23歳の堀江青年が密出国した旧西宮マリーナをゆっくりジョッグ、

人工島の西宮浜へ渡る人道橋(跳ね橋)を渡る。

去年、西宮浜で人を怪我させたイノシシもおそらくこの橋を渡ったと思われる。

戻りは西宮大橋、その登り坂をインターバル走で駆け上がった。(つもり)

その西宮大橋からの眺めがこれ。

つくづくランニング環境には恵まれている。

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グンゼスポーツの大浴場の脱衣場に3人の若者がいた。

長身でスリムで無駄な肉がない。

全員の腹筋が割れている。

話を盗み聞くと、栃木の練習、次は北海道、とかの言葉が聞こえる。

おそらくバスケットの西宮ストークスの選手だろう。

 

ヒロに頼まれて恵方巻きをマックスバリュで買って帰る。

買うときに聞きたいことがあって自宅の固定電話に電話すると出ない。

家に戻って試すが携帯からの呼び出し音が聞こえてもベルはならない。

受話器をとるとツーという発信音もしない。

先月にNTTからベイコム(ケーブルテレビ)に切り替えた。

送られてきた封筒に入っていた連絡票を見ると29日に切り替えが終わるとある。

29日からきょうまで6日間、ベルは鳴らなかったことに気がつかず。

固定電話っていまや年寄りを狙った怪しげな勧誘しかかかってこない。

電話機の位置を変える。

NTT光回線のルーター他を片付ける。

NTT西日本に解約の電話をかける。

プロバイダーのソネットにコース変更の電話をかける。

ついでに不調だったso-net のメールアドレスの設定をやり直す。

変えるというのはいろいろと面倒だ。

こんな雑事を億劫がってる自分。

これくらいで四苦八苦していたら5年後、10年後が不安になる。

 

今日までおかゆ朝食。

節分なので脂ののった塩イワシがつく。

明日はもう立春か。

 

テレビのワイドショーやニュースには清原ばかり。

清原容疑者?

僕は仕事で何度か接したことがある。

愚か者で、愛すべき男だと思う。

決して悪人ではない。

巨悪に手を染めている悪人はこんなふうに断罪されることはない。

垂れ流される夥しいキヨハラ容疑者の映像のウラで隠蔽される。

 

あすリートの 編集チェック。

導入部がモタモタした感じなので構成を変える。

2時間くらいはかかりそうなので夕食に出る。

京橋界隈を物色していると七津屋の前に出る。

汚れた看板、目立つ黄色のサービスデーの垂れ幕。

きょうは水曜日だ。

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節分なので、いわしフライ(100円)を注文。

ソース?だし? と店員に聞かれる。

だし、で、と答える。

京橋界隈だけかもしれないが揚げ物はソースや醤油にするか、おでんだしにするかが選べる。

天ぷらはなんとなく天つゆを想像出来るのでわかるがフライものは珍しい。

これがイケるんです。

しかも100円は感動的。

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 銀座屋、得一、そして七津屋はとにかく安い。

レモンハイ、熱燗、ハイボール、串カツ2種、豚ハラミのタレ焼き、

いわしフライとしゅうまい(だし)でしめて1240円也。

吞みながら通勤中に読んだ小説「55歳からのハローライフ」に書かれていたことを思い出す。

55歳からのハローライフ (幻冬舎文庫)

55歳からのハローライフ (幻冬舎文庫)

 

 

還暦を過ぎ退職した一人暮らしの元トラックドライバーの独白。

 下総源一はさっぱりわからない。

 日本は30年前、40年前に比べるとはるかに豊かになっているはずなのに、

 末端に金が届かなくなった。

 下総源一はいま将来の展望などゼロだが、いい時代に働いたし、

 いいときに去った と思う。

 バブル崩壊以後しか知らない世代はこんなひどい労働環境が当然だと

 思っているかもしれないが、

 高度成長とバブルを知る者にとっては地獄のように感じられる。

 人口は減りつつあるというのにおそらく大多数の労働者が安月給に喘ぎ、

 20円でも30円でも安いコンビニ弁当を探し1円でも安い居酒屋を探し、

 うまい飯も酒も最初から諦めている。

 

思いだし、思わずカウンターに立つ客の顔を見回してしまう。 

 

帰宅して夜遅く豆撒きをする。

鬼はいつもコイツだ。

嬉々として鬼になる。

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風呂あがりに20分みっちりとストレッチをする。