ぷよねこ減量日記 since 2016

結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。そして最後に意味をもつのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがいのないその時間 である。 (星野道夫)

2021/06/16 Wed. 一日の最高速はいつですか?

どこかが痛いとか、ではない。

全身か、内臓か、脳か、どこもかしこも元気がない という表現が適当だろうか。

とことんシャキッとしない朝、布団からソファに移動して小一時間寝転んでまどろみ、

iPhoneの目覚ましがなると起きて、自室のデスクしたに寝転んでまどろむ。

雨の音がする。

涼しくて体感は気持ちいい。

きょうは…がんばらなくてもいいや、と思った。

(ここ数日がんばったという記憶はないけど)

 

不調の原因の半分以上は寝る前に酒を飲んでしまったからだと思う。

深夜になってから缶チューハイ、ハイボール、トゥワイスアップの3杯。

ドラマの配信見ながら至福のとき、なんだけど…報いは必ず来る。

それもこれもおじいさんになったということだ。

 

六十でガクっときて、六十五でガクガクってくると言われている。

まだガクガクの歳ではないが六十にはない能力の低下を自覚する。

一番は目、次が内臓の消化機能、続いて持久力(筋力)。

視力、フォーカスの調整機能だけではなく、レンズが暗くなってきた。

今まではちょっと明るすぎると思っていた常夜灯がちょうどいい。

ちょうどいいと思っていた常夜灯の光がこぼれてくる通路は…真っ暗になった。

勝って知ったる我が家だから真っ暗でもトイレにたどりつくが…。

電車で本を読んでいてもすぐにボヤける。

眼鏡のレンズの度を調整しないといけない。

と思いつつ、それだけじゃないな と感じている。

調整する筋肉が衰え疲れやすくなってるのだ。

インターバルをとって目を休養させたり何かとケアが必要だ。

年イチの目(眼底、眼圧、視界)の検査も半年に一度にしようか。

本なんてリタイアして時間が出来たら一日中読めるよと言われてたけど無理だね。

いまが一番若いのだ。

山に登るのもじわじわとチャンスは少なくなっていくばかり。

これも同じで時間が出来たら…と思って先送りにしていたら、自分のカラダを運べなくなる。

昨日、ヒロと絶対登っておきたいねという山はどこだろ?という話をした。

南アルプスの北岳、後立山の鹿島槍、御岳、甲斐駒ヶ岳、千丈岳。

ことし、この中で最低一本は押さえておきたい。

3000m級なんて、なんだか自信ないけど。

前に立山(3000ちょい)に登ったのは2005年。

まだ40代だった!!

アカンやん。

もう60代やん。

いや、今が一番若い。

ことし3000m越えておくぞ。

 

上記のようなジジイの嘆きを日記に書くなんて、この子は知るべくもない。(笑)

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こんちわ!たぶん64ねんまえのボクです。ママは24さいくらいです。

ことし母は9月で八十九になる。

昔、写真を撮るときはいつもより少しお洒落をした。

このカーディガン、何色だったんだろ?

藤色だったような。

 

雨模様。

午後イチには止んでいたので駅までロードバイクで出勤。

ポスプロを行ったり来たりの半日作業。

家での昼ごはんは食欲がなく残したが夕方になると元気になってきた。

きょう編集した100mのスプリンター多田修平の走りのイメージではないが、

一日のどこに最高速(トップスピード)を持ってくるか?は大事だと思った。

僕の場合、眠っている間はアルコールの分解で疲労回復が疎かになり、

朝は低速でスタートし、身体が起き始めてじわじわを疲労回復して夕方に最高速なのかも。

効率が悪い。

睡眠中にやるべきことをやっておけば午前中から最高速になりアベレージが高くなる。

夜は飲むにしろ早めに飲み終えておく。

そんなイメージ。

 

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今夜もちょい吞み 自家製の焼きたてベーグルに残りもののハンバーグをのせる。

2021/06/15 Tue. 無理なら無理せずに…。

朝イチでエンディングノート(ファイル)作成にとりかかる。

去年のステイホーム期間に断捨離をして、次はエンディングノートだ!と、

やろうやろうと思って、TO-DOリストに入れても、ずっと出来ずにほぼ一年が過ぎてしまった。

そろそろ死んでも驚かれないお年頃なので「もしものとき」にヒロが困らないように、

加入保険、銀行口座、クレジットカード、仕事友人などの連絡先などをファイルにして、

プリントアウトしておこうという終活作業。

これまでも加入保険やクレジットカードなどはリストにしているがこの際にまとめておきたい。

口座も死亡届を出したあとだと面倒なのでキャッシュカードで全額引き出せるように。

その口座から引き落としがあるものもストップ出来るようにスポーツクラブやケーブルテレビなど

連絡先もリストにしておかねばと思う。

 

で、とりかかったらクラクラしてきた。

やり始めたら保険のWEBページやら、暗証番号やら、電話番号やら、調べて記入したりが面倒だ。

普段、事務処理仕事してないからね。

これはいっきにやると目の疲労が半端ない。

いったん始めてリストにしてしまえば走り出す。

一気に済ませるのは無理。

一日一件、今週末までかけて細切れ作戦でいこうと計画を立て直す。

 

目の疲労と肩凝りにはジョギングだと昼前に少し走る。

湿度が高い。

疲れる。

パソコン、ジョギング、何をしても疲れるね。(笑)

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ここんとこ盛況のバスケコートも今日は誰もいない。

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去年、ジュニア用のボールを買ったっけ。

買ったのは去年じゃなくて、一昨年でした。

puyoneko2016.hatenablog.jp

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昼食はイベリコ豚のハンバーグ 黒コショウ多目です。

午後から出社する。

スポーツに復帰したT部長が最近 家吞みのウイスキーの消費量がすごいという。

いままではウイスキーなんて一ヶ月以上かけて飲んだのが普通だったのに、

今は一週間でボトル一本だという。ハイボールで飲み始めて徐々に濃くなっていくとのこと。

銘柄は「あかし」

そういえば、セルジオも「あかし」を誰かにもらったLINEしてきた。

一人で家吞みすると酒の濃度が高めになる傾向があるな。

僕も最初は氷をいれたハイボールだけど、最後は水と1:1のトゥワイスアップだ。

 

編集チェック。

今回は多田修平で、なまじ素材が多いので3分構成に四苦八苦する。

帰りにツインのココ壱でメンチカツカレーライス少なめ。

ライス少なめでも腹一杯になる。

夜は飲みながら「大豆田とわこと三人の元夫」の最終回を観る。

「カルテット」と同じテイストの坂元裕二の会話劇を堪能した。

「カルテット」は2017年だったか。人生には三つの坂がある。上り坂、下り坂、そして“まさか”-。

 

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元夫3人とエアボーリング(笑)

なんだか今日は朝から疲れて、午後も疲れて、寝る前に一番元気になる。

元気になると酒が飲みたくなる。

結局寝る前に缶チューハイ、ホットウイスキー、トゥワイスアップ 3杯飲む。

これで目覚めが悪くなる。

悪循環。

2021/06/14 Mon. テントを干す。

3000m峰へ登ったのはいつだったか?

白山は? 立山は? もう時間がないと急に焦ってきた。

六十五になったら…今みたいに脚が動くだろうか。

 

 朝、晴れた。

キャンプへ行こうと目論んでいるのでテントを虫干しする。

黄色い登山用のテントは2013年以来だから、8年ぶり。

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御前浜、いいキャンプサイトですね。

緑のモンベルで寝たのはいつだったか…もう、忘れてしまった。

15年くらいは張ってなかった。

確実に記憶してるのは2000年の立山の雷鳥沢だ。

その後はファミリーキャンプで2003年くらいまで使ったか。

張ってみたら…カビもなく、まだ使えそうだ。

モンベル ムーンライト3、吊り下げ式って確かに組み立てが簡単。

“月の下でも張れる” というのがネーミングコンセプト。

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ムーンライト3 3人用だけど2人が限度。

 

このゴアライトは剱沢、雷鳥沢、小梨平あたりのソロキャンプで使った。

剱沢の強風でポールが曲がってしまい、そのままだけど使用に問題なし。

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ゴアライト2 二人用だけどソロが限度。

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こいつらなら10匹くらいは泊まれます。

在宅ワークで少し作業をして梅田へ出る。

新梅田食道街がゴーストタウン化してた。

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お好み焼きの「きじ」のみが営業中。

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立ち飲み系は全滅…です。

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洋食のマルマンでナポリタンを食べた。

予告編を見て、ピーター・バラカンのラジオ番組を聴いて観たくなった。

「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」@リーブル梅田

ことし12本目、6月2本目の劇場鑑賞。

「ソウルの女王」アレサ・フランクリンのライブを、「愛と哀しみの果て」のオスカー監督シドニー・ポラックが撮影したドキュメンタリー。1972年1月13、14日の2日間、ロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会でおこなわれたライブを収録した、アレサ・フランクリンのアルバム「AMAZING GRACE」。そのライブの模様をポラック監督がドキュメンタリー映画として撮影した。その後、映像と音声がシンクロできない技術的トラブルに見舞われて未完となっていたが、その素材をもとに半世紀近い時間を経て完成し、公開に至った。

2018年製作/90分/G/アメリカ 原題:Amazing Grace 配給:ギャガ

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アレサ・フランクリン30歳のライブ

この予告動画の声に痺れました。 

   

2021/06/13 Sun. 日曜日…あえて休養日とす。

7時に起きるつもりが思いっきり寝坊した。

身体を起こしたのはなんと10時近かった。

この一週間、思いのほか動いた。

月曜日は仕事して、火曜日は清水寺、水曜日は仕事して、

木曜日は神戸で「ファーザー」とタイヤ交換、夏日なのに神戸から自宅までブロンプトン、

金曜日は近鉄特急で実家に日帰り帰省。

毎日一本陸上のレース動画を仕上げてアップした。

これくらいで疲れてしまうのだ。

それを逆算して一週間を組み立てないといけないな。

 

彩度を薄めたモノトーンの風景の中、夕方にジョギング。

アジサイやクチナシ、アガパンサスが咲く6月半ばだ。

もうすぐ夏至。

この季節になると歌人の永田和宏の歌を思い出す。

 

  一日が過ぎれば  一日減っていく
  君との時間 もうすぐ夏至だ   

 

人生の夏至はとっくに過ぎてしまった。

エンディングファイルにとりかかろうと思った。

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御前浜と人口島である西宮浜に挟まれた入江 名前をつけたいな。

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いいネーミングが思い浮かばない。ボラが跳ねる海だが…。

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アガパンサスという花の名前を知ったのは結婚してからだと記憶する。

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リクエストして親子丼 ちょっとつゆだく過ぎた。

 

ヨドバシでフリーズドライの卵スープを10個購入。

一杯60円弱。

おいしいフリーズドライで定評のあるアマノフーズ。

卵2倍、化学調味料無添加。

味は濃すぎず。卵マニア垂涎!

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アマノフーズの実力は凄い!カレーも旨いのだ。

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卵2倍という売り

 

ニュースを見ていたらG7サミットの開催地は英国コーンウォールだとのこと。

コーンウォールは1992年に一週間ほど一人旅をした。

サミット開催地を調べたら…あのセントアイブスから数キロの海辺だった。

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今、G7のサミットが開催されているコーンウォールにて。

2021/06/12 Sat. 「山行記」を読む。

ボーマンはなだめすかして何とか発症せずに済む。

きょう土曜日は休養日とする。

 

きのう近鉄特急で読み終えた本。

南木佳士「山行記」(山と渓谷社)

この芥川賞作家のことはほとんど知らなかった。

ここ2週間、なにかのきっかけ(ネット情報だったか?)

で、この作家の小説を読もうと思った。

でも、恐ろしいことにそれが何だったのか忘れてしまった。

誰か知りませんか?

知ってたら教えて下さい。(笑)


図書館で「小屋を燃す」という短編集を借りようとして、

検索結果にあった同じ作家のこの「山行記」を借り、こっちを先に読んでしまった。

群馬出身、秋田大卒、(陸上800mの広田有紀選手の先輩!)、

入院患者を担当しない人間ドックや外来患者を受け持つようになったという。

その頃から若い頃に登っていた山にふたたび登るようになった。

1951年生まれだから今年で七十になる。

「ダイヤモンドダスト」「阿弥陀堂だより」などの著作があるが知らなかった。

「山行記」は還暦間近のころに書いたエッセイ。

冒頭にあった六十前になってノリで笠ヶ岳から槍ヶ岳へのテント縦走して難儀する話に惹かれた。
辛く長い山行、歩いているときに訪れる山登り独特のメンタリティを巧みに文章化してくれる。

ここ10年以上、テント縦走どころか最近はオートキャンプへも行ってない。

この本を読んで白山へ行こうと嫁を誘おうかと考えている。

南木佳士の文章、肌に合うので図書館で「草すべり その他の短編」を借りた。

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写真はきのう読み終えた近鉄特急「ひのとり」の車内で撮影。

気に入ったのでメルカリで中古の文庫本を購入した。

女優の市毛良枝さんが解説を書いていて、僕と同じところに感心したとある。

登山する人の気持ちをよくわかってるなと改めて感心した。

 

…自分と同等の体力の同行登山者に対して思う。

こういうのってほんとに山登り中の実感で、しんどい時はたいていこんなことを感じている。

丸ちゃんの足もとを見ながらいく。

登りが急になるとふいにスピードが落ち、着地の際に足首がぐらついてくる。

これならまた付いていけそうだ、と安心する。

他者の弱点を利用して生き延びる。

山では「わたし」のしたたかな本性があらわになり、

生きるための図太い思考の骨格がむき出しになる。

(中略)

他者の吐く弱音は「わたし」をすこしだけ楽にさせてくれる。

「わたし」なんて、こうして他者との関係性のあいだに浮かんでは消え、

状況次第でいかようにも相貌を変える雲みたいなものなのだ、との自覚が湧く。

 

…3000mを越えた山頂で同行の一人が寒がっている。

他の登山者は暑いと感じている。もしかして場所かなあと誰が言う。

うわあ、ここは風がつめてえと叫ぶ。

寒すぎたら、あるいは暑すぎたら、とりあえずその場から数歩だけ移動してみる、

というのは人生一般に応用出来る知恵かもしれないなと農鳥岳の教えを素直に受け止めた。

 

…山登りでは五感のセンサーが敏感になるという流れで。

ふだんはキーボードをたたいたり、箸で漬物をつまんだりしているだけの指が命を支える。

視聴覚に頼り過ぎて存在感を失いつつあるからだが、より確実な触覚の入力を要求する。

いま、ここにある実感を、触覚を介して確認したくなる。

 

南木氏はNHKの「ようこそ先輩」に出演した。

エンディングは自分の後ろ姿に吉田拓郎の「流星」をかけてくれるように要求したとある。

「流星」か…。

アニキの引退特番を思い出す。